CATV(ケーブルテレビ)と光回線どっちが良い?インターネット回線を徹底比較!

自宅でインターネットを使おうと思ったとき、スマートフォンやパソコンで検索をしますよね。

ネット回線を使うためにインターネットで検索をしてみると、光回線やCATV(ケーブルテレビ)といった言葉がたくさん出てきます。

結論から言えばどちらに申し込んでもインターネットを使うことはできますが、みなさんは光回線とCATV(ケーブルテレビ)の違いをご存知でしょうか?

それぞれの違いをしっかりと認識しておかないと、無駄にお金を支払うことになったり、回線速度に不満があるのに乗り換えられない、といったトラブルに直面してしまうかもしれません。

しかも、ネット回線は月額料金やプラン内容が複雑であることが多いため、無駄にお金を支払っていることに気付かず使い続けているというケースが非常に多いです。

この記事では、これからネット回線を申し込む方を対象に、CATV(ケーブルテレビ)と光回線の違いやメリット・デメリットをシンプルにまとめ、徹底比較しました。

最後まで見てもらえれば、「あなた自身がCATV(ケーブルテレビ)と光回線のどちらに申し込むべきなのか?」がハッキリとわかります。

申し込む前に読んでいただき、あなたが「自分に最適なネット回線を選ぶ」ためのサポートができればと思います。

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CATV(ケーブルテレビ)とは

CATV(ケーブルテレビ)とは、「Cable Television」の略称でその名の通り「有線放送のテレビ」のことを指します。

一般的にテレビを視聴する際、アンテナから電波を無線受信することで地上波放送を視聴しています。

ところが、電波を受信しにくい山岳地帯や高層ビルが立ち並ぶ地域だと電波が不安定になり、テレビが視聴できないというトラブルが起こってしまいます。

CATV(ケーブルテレビ)は、大型アンテナといった専用の受信設備で電波を受信し、そこからケーブルを用いて各家庭に配信しています。

ケーブルを使って建物と有線接続して受信しているため、安定してテレビ視聴ができるようになります。

そして、このケーブルに電話回線と同じ機能を持たせることでインターネットに接続することができます。

CATV(ケーブルテレビ)のメリットは次の通りです。

メリット

CATV(ケーブルテレビ)のメリットは大きく分けて4つあります。

  • 有線接続のため、回線が安定している
  • ネット回線とテレビ視聴の支払いがセットになるので安く利用できる
  • BS放送やCS放送が視聴できるので映画・アニメ・スポーツといった専門チャンネルが視聴できる
  • 多くのチャンネルを視聴できるので地方局の番組を見ることができる

それぞれを見ていきましょう。

有線接続のため、回線が安定している

CATV(ケーブルテレビ)は、その名の通り「有線放送テレビ」のことを指します。

無線の場合は利用する環境(周りが山だったり高層ビルだったり)によって電波の受信状況が左右されますが、有線接続の場合はその影響が少ないです。

そのため、電波を安定して受信することができるのでインターネットの接続状況やテレビ視聴が安定しています。

ネット回線とテレビ視聴の支払いがセットになるので安く利用できる

一般的に、ネット回線とテレビ視聴の支払いは別々の会社から請求されます。

ですが、J:COMをはじめとしたケーブルテレビ会社を利用すれば、これらの支払いを一括りにまとめることができます。

さらに、これらを一括りにまとめることで「セット割」が適用されるので、ネット回線とテレビ視聴の月額料金を安くすることができます。

BS放送やCS放送が視聴できるので映画・アニメ・スポーツといった専門チャンネルが視聴できる

CATV(ケーブルテレビ)は、多くのチャンネルを利用することができます。

BS放送やCS放送といった衛星放送を視聴することができるので、映画やアニメ、スポーツの専門チャンネルを楽しむことができます。

趣味専門チャンネル(釣り、プラモ工作、バラエティ等々)も多数あるので、テレビをよく見るという方にとってはとてもメリットのある内容となっています。

多くのチャンネルを視聴できるので地方局の番組を見ることができる

一般的に、地方局の番組はその地方に住んでいる人しか見ることができません。

「地方局の番組が好きだったけど、遠方に引っ越したことで視聴できなくなった」ということが起こりえるのですが、CATV(ケーブルテレビ)を契約しているとこれらのチャンネルを視聴することができます。

すべての地方局が対応しているわけではありませんが、数多くの地方局の番組を楽しむことができるので、テレビをよく見る人からすると嬉しいポイントですよね。

デメリット

CATV(ケーブルテレビ)のメリットは上述した4つです。

続いて、デメリットを見ていきましょう。

  • 光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせているために品質が悪い
  • テレビを見ない人にとっては月額料金がやや高め
  • アップロードが遅い可能性あり

デメリットは大きく分けると上記の3つなのですが、個人的には特に前者2つのデメリットが大きなポイントだと思っています。

それぞれを詳しく解説していきますね。

光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせているために品質が悪い

CATV(ケーブルテレビ)は、放送電波を受信するためのケーブルに電話回線と同じ機能を持たせることでインターネットを利用しています。

これは、光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせることによって実現しているのですが、通信品質は光回線ほど良くありません。

簡単に説明すると、もともと放送用のデータを受信するために用いているケーブルに手を加えて無理矢理インターネットの利用を可能としているためです。

そのため、NTTやKDDIの光回線と比較するとどうしても品質が落ちてしまうのです。

また、一人暮らし用の物件などで「インターネット無料で利用可能」と謳っている物件が良くありますが、多くの場合CATV(ケーブルテレビ)会社の「J:COM」を利用しています。

その物件全体でアクセスが集中すると回線速度が低下するので、動画視聴やブラウジングにストレスを感じる方が多いです。

テレビを見ない人にとっては月額料金がやや高め

これは私の体験談です。

私がいま住んでいる物件はJ:COMと提携しており、ネット+テレビをひと月4,900円程度で利用することができました。

ですが、4,900円程度で利用できるのははじめの1年間だけで、それ以降はひと月5,900円程度の料金がかかります。

さらに、引っ越した当初はテレビを見る機会もありましたが、現在はまったくテレビを見ていません。

そうなるとネットの利用だけで毎月5,900円の料金を支払うハメになります。

その点、他社の光回線なら回線速度も圧倒的に速く、且つ月額料金も3,000円~4,000円程度で済みます。

テレビをまったく見ないという人にとっては、CATV(ケーブルテレビ)でインターネットを利用するのは非常にもったいない使い方をしていると言わざるを得ません。

アップロードが遅い可能性あり

これも私の実体験なのですが、J:COMを利用しているときの画像や動画のアップロードが遅くてストレスを感じていました。

原因は不明なのですが、とにかく時間がかかった印象があります。

CATV(ケーブルテレビ)について調べてみると、アップロードが遅いという記述が多いです。

画像や動画をYouTubeやInstagramといったSNSにアップロードする機会が多い方には向かないかもしれません。

“遅い可能性あり”とややにごしているのは、利用するエリアや物件によって異なるからです。

場所によっては光回線よりも快適に利用できるケースも十分ありえます。

ですから、あくまで一個人の体験談として捉えて頂けると幸いです。

CATV(ケーブルテレビ)については以上です。

続いて、光回線について見ていきましょう。

関連記事:J:COMのインターネットはヤバい?元利用者がジェイコムの口コミ・評判の実態を解説!

光回線とは

光回線とは、光ファイバーと呼ばれる通信回線を用いた、現在のインターネットの主流となる回線です。

これまで普及していたADSL回線と比較すると通信速度が非常に速く、且つ月額料金もほぼ同等の金額で利用できるので光回線へ乗り換える人が非常に多くなっています。

また、ネット回線業界の成長速度は驚異的なもので、一口に光回線と言っても多様な意味合いを持つようになりました。

光回線と言えばNTTの「フレッツ光」が独占していましたが、KDDIが独自の通信網を利用している「auひかり」や、NTTが使用していないダークファイバーと呼ばれる回線を利用してソニーネットワークコミュニケーションズが独自構築している「NURO光」が台頭してきました。

さらに、これまでは「NTTのフレッツ光+プロバイダ会社」というように2社と契約しなければインターネットが利用できませんでしたが、これらを一まとめにした光コラボと呼ばれるサービスが展開されています。

さて、光回線の概要がわかったところでメリットとデメリットを見ていきましょう。

関連記事:光コラボとは?フレッツ光との違いやデメリットを分かりやすく解説!

メリット

光回線のメリットは以下の通りです。

  • 最大通信速度は1Gbps以上と超速い
  • iPhoneやスマートフォンとのセット割が受けられる

それぞれを見ていきましょう。

最大通信速度は1Gbps以上と速い

現在、ネット回線の主流となっている光回線ですが、その速度は「1Gbps」以上のものが多いです。

私がJ:COMを使っていたときは最大でも200Mbps程度だったので、CATV(ケーブルテレビ)と比較すると通信速度の差が大きいです。

頻繁にパソコンでのオンラインゲームや重い動画のアップロード、動画視聴をするという方にとって、その恩恵は大きなポイントと言えます。

iPhoneやスマートフォンとのセット割が受けられる

特に光コラボと呼ばれるサービスに多く見られる特徴です。

いま使っているiPhoneやスマートフォンと自宅のネット回線でセット割を組むことできるパターンが多くなっています。

例えば、docomoでiPhoneやスマートフォンを使っている方であれば「ドコモ光」、auであれば「auひかり」といった具合です。

さらに、近年では格安SIM(MVNOと呼ばれる会社が提供している携帯電話サービスのこと)でも自宅のネット回線とのセット割を組むことができるようになっています。

これらを上手に組み合わせることで、もともと安く使えていた通信費をさらに安く抑えることが可能となります。

光回線を使うメリットは上記の2つです。

これらのメリットは非常に大きなポイントですが、デメリットについてもしっかりと理解しておく必要があります。

ということで、デメリットについて見ていきましょう。

デメリット

光回線のデメリットは下記の2通りです。

  • 光回線はエリアや環境に依存するケースが多い
  • 光回線は解約しにくい=他社へ乗り換えしにくい

それぞれを見ていきます。

光回線はエリアや環境に依存するケースが多い

光回線の通信速度は非常に速く、インターネットに接続するまでの時間が極端に短く、ストレスがかかりません。

ですが、数多くある光回線についての評判や口コミを調べてみると「速い」というものもあれば「遅い」というものもあります。

これは、光回線が適用されるエリアや利用する環境によって電波の速度や受信状態が大きく変わることが原因です。

最大で10GMbpsという驚異的な回線速度を持ち、業界最速と言われている「NURO光」ですが、まだ全国展開はされていません。

また、利用するエリアや環境によってまったく速くないという口コミも多く散見されます。

つまり、光回線と言っても利用するエリアや環境によっては、そこまで速くないというケースが起こりえるのです。

光回線は解約しにくい=他社へ乗り換えしにくい

光回線のメリットで、iPhoneやスマートフォンとのセット割が受けられるとお伝えしました。

これはスマートフォンにも言えることですが、どちらか一方を解約してしまうとセット割が適用されなくなってしまいます。

同じタイミングで使い始めたのであれば解約するタイミングも同じですが、それぞれ別々に申し込むことの方が多いでしょう。

その場合、同時に解約して他社に乗り換えようとすると解除料金が発生してしまいますし、片方だけを申し込むと今までの月額料金よりも高くなってしまう可能性が高いです。

また、NTTのフレッツ光ならばプロバイダを変えるだけで済むケースもありますが、光回線の種類が異なるauひかりの場合は、別途工事が必要になる場合があります。

そうなると初期費用として工事費用が発生するので高くついてしまいます。

これらの関係で、光回線は解約=他社への乗り換えがしにくくなっています。

関連記事:光回線おすすめランキング2020最新!徹底比較で46社から最適な1社が絞れる!

結論

さて、ここまでCATV(ケーブルテレビ)と光回線のメリットとデメリットをまとめてきました。

メリットとデメリットがわかったうえで、どちらを申し込む方がよりお得に使えるのでしょうか?

私が思う結論を下記にまとめました。

  • インターネットや動画視聴をよく利用して回線速度にこだわる方は「光回線」
  • 映画やアニメ、スポーツ専門チャンネルを楽しみたい方は「CATV(ケーブルテレビ)」

回線速度や回線品質など”インターネット通信”を気にする方は光回線がオススメです。

反対に、「ネットよりかはテレビの方がよく見るし、BS放送やCS放送の専門チャンネルを楽しみたい!」という方にとってはCATV(ケーブルテレビ)を選んだ方がお得です。

チャンネル数も多いですし、月額料金もセットで安く設定されているケースが多いからです。

ご自身の生活を振り返ってみて「テレビを見るか見ないか」を一つの指標にすることが自分に合ったネット回線を選ぶポイントです。

ぜひ、この記事を参考に光回線を選択するのか、CATV(ケーブルテレビ)を選択するのかを決めてみてください。

関連記事:インターネットの契約方法からおすすめ特典まで!初心者に分かりやすく解説!

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コメント

  1. アバター
    通りすがり2018年12月18日 15:28

    CATV回線について、多数の誤解があるようなので説明させていただきます。

    1.「光ファイバーと同軸ケーブルを組み合わせているために品質が悪い」についてですが、「J:COM」も含めて各放送局は全国展開をしているわけではありません。ですので、一概にその他の方が加入するケーブルテレビ局が「J:COM」になるわけではないです。各放送局は独自にインターネットの回線設備をもっているため、「J:COM」の品質が悪いからと言ってその他のケーブルテレビ会社の回線品質が悪いとはなりません。現に中部地方を網羅している「CCnet」は、非常に回線品質も安定しております。多数のオンラインゲームをプレイしても、インターネット回線が原因での不具合は一度も起きたことはありません。

    2.「テレビを見ない人にとっては月額料金が非常に高い」ですが、インターネット契約をする時にプラン表はご覧になられたでしょうか?必ず、インターネット回線単体での契約ができるようになっています。テレビの同時加入は、加入者の意思及び任意ですので、これは大きな間違いです。

    3.「アップロードが非常に遅い」ですが、CATVのインターネット回線の仕組みが全くわかっておりませんので説明させていただきます。
    通常のインターネット回線(ADSL・光も含む)は、ダウンロード側・アップロード側(下りと上りと表します)を均等に振り分けて高速化を実現しています。
    一方CATV回線は、下りを重要視しているため上りの回線に割り振る帯域を下りに使っています。ですので、YouTube等の動画を複数のブラウザを使用している場合でも安定して見ることができます。
    では、なぜこのような仕様になっているのか?ですが、「上り回線の高速化が必要ないから」です。通常の「インターネット」「動画を見る」だけの方は下りが高速化されているだけで十分なんです。Windowsのアップデートや、その他ドライバのアップデート、上りを使う機会は一般ユーザーには必要ありません。仮にYouTubeへの投稿で上りを専有したとしても、上りと下りは別物ですので通常のインターネットを使用する分には全く問題が起きません。
    光ハイブリッドの回線ですと、既定値で上りは10M出るか出ないかです。その代りに、下りは150Mや200Mを実現しているのです。これは、回線が悪いのではなく最初からそうなるように設定されているのです。
    ですので、上りを多用する方にはCATV回線はおすすめしませんが、普通に使えれば良いという方には最有力候補となります。
    なによりも、アフターサービスが早い。レンタル機器(モデム・ルーター等)が故障した場合、最寄りの契約電気工事会社がすぐにかけつけてくれます。夜間に連絡を入れた場合でも、早ければ翌日の午前中には代替品を持って交換してくれます。更に言うと、余計な勧誘がまったくないです。近年「知らない間に何かを契約させられていた」や「電話での勧誘がひどい」等、報道で見る機会がありますが、CATVでは定期的に訪問調査(インターネット回線及び機器は正常に機能しているか)に来るくらいで鬱陶しい勧誘は一切ありません。
    偶然拝見させて頂いたサイトですが、CATVインターネットの誤解が大きいようですので、長文で申し訳ないのですがコメントさせていただきました。

    返信
  2. アバター
    まさ2019年7月10日 13:53

    J:COMは最近のチューナーはYouTubeやVODがセットで見れるので、使い方によっては安くなる場合があります。ネットはSNSや調べ物だけなら充分だと思います、後固定電話があるなら特に安い気がします。後4K放送が見たいなら、尚更です。

    返信
  3. アバター
    名無し2019年7月24日 12:07

    グーグル検索より本記事を拝見しました
    以前ソフトバンク光+スマホ割で契約していて
    月11000円くらい徴収されてました
    これでもソフトバンク契約店で一番安いプランにしてこの金額
    になります。
    それを ケーブルテレビインターネット+格安simだとどうなるか
    試算したところ6800円つまり 固定料金で3500円以上安くなる
    (ケーブルテレビの営業に確認してみました)
    つまり金額についての本記事は 不正解という事だと思います
    品質が悪いのかという事ですが、以前ソフトバンク光の時には
    アップ側400m ダウン側200m
    だったのが ケーブルテレビに変えたら
    アップ側650m ダウン側650mとアップしてます
    つまり 品質デメリットも当てはまりませんでした
    ご参考まで

    返信

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