手塚治新社長インタビュー「東映全社員が企画者」コロナ禍で映画業界大打撃も「映画とは何か、映画館に行くことの意味を再考するタイミングです」

 2代目社長、岡田茂氏の有名な造語「不良性感度」と「東映は映像の総合商社だ」という言葉を、いま改めて思い出すという。コロナ禍で映画界も長く厳しい闘いを強いられる可能性は高い。

 「映画とは何か、映画館に行くことの意味を再考するタイミングです」。原点回帰の機会でもあることを踏まえたうえで「どこまで以前のように戻るか分かりません。でも中世の時代はペストの流行があってルネサンスが生まれたと言われる。お客さんはこれからどんな映画が見たいのか、逆にどんな作品をつくりたいと思うのか…」。“全社員企画者”。真剣でしびれるような野望から、東映の歴史を変える一本が生まれるかもしれない。

 〇…個人的な話では昔から好きなジャンルとして、登場人物の置かれた状況で笑いを誘うシチュエーション・コメディーを愛し、ビリー・ワイルダー監督「アパートの鍵貸します」をお気に入りの映画に挙げた。また名前が漫画家の手塚治虫氏と1字違い。手塚社長が生まれた1960年は手塚漫画がまだ広く知られていないころ。縁戚関係もなく「家族全員“さんずい”が付くので、たまたま治に」とのことだった。

 ◆手塚 治(てづか・おさむ)1960年3月1日、千葉県生まれ。60歳。83年青学大文学部卒。同年、東映入社。「スケバン刑事」「京都迷宮案内」「科捜研の女」などの人気シリーズを手掛け、「ときめきメモリアル」「大奥」では映画も経験。2010年執行役員、12年取締役、16年常務に。東映作品で好きなものとして「仁義なき戦い」。独身。

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