大阪市西区南堀江のマンションで長女(3)と長男(1)の死体を遺棄したとして風俗店従業員、下村早苗容疑者(23)が逮捕された事件で、司法解剖の結果、長女と長男は死亡する前、少なくとも数日間は何も食べていなかったとみられることが31日、大阪府警西署捜査本部への取材で分かった。
また、2人を置き去りにした理由について「自分の時間が欲しかった」と供述。「ご飯も水も与えなければ、小さな子どもは生きていけないことは分かっていた」とも供述しており、捜査本部は、下村容疑者が2人が死亡する可能性を認識しながら自宅を離れたとみて、裏付けを進めている。
捜査本部によると、下村容疑者は「6月下旬に家を出て友人宅を転々とし、7月29日夜に初めて帰った」と供述しているが、捜査本部は下村容疑者が家を出て数日後の6月下旬にいったん帰宅し、2人の死亡を確認したとみている。
同容疑者が家を出た後に食事を与えた形跡はなく、2人はやせて栄養不足の状態。胃や腸は空の状態で、少なくとも数日間は全く食事をとっていなかったとみられる。警察官らが駆けつけた際、部屋の冷蔵庫には何も入っていなかったという。