朝鮮日報

安熙正、呉巨敦に続いてまたも…性的スキャンダルに巻き込まれた韓国与党自治体首長

安熙正、呉巨敦に続いてまたも…性的スキャンダルに巻き込まれた韓国与党自治体首長

 現政権発足後、与党・共に民主党所属の広域団体首長による性的スキャンダルが次々と表面化している。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の前には忠清南道の安熙正(アン・ヒジョン)前知事が女性秘書に性的暴行を加えたとして実刑判決を受け、釜山市の呉巨敦(オ・ゴドン)前市長は女性職員へのセクハラ疑惑が表面化し、自ら辞任した。

 2018年に安前知事は随行秘書のキム・ジウンさんへの性的暴行を理由に道知事を辞職した。当時、安知事は与党の有力な大統領候補として名前が挙がるなど、人気は急上昇していた。17年の大統領選挙当時、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と競争し、結果は2位に終わったが、中道・保守層からの人気の高さを改めて確認し、共に民主党の次期大統領候補とまで呼ばれていた。ところが随行秘書だったキムさんが18年3月、メディアを通じて被害の実態を暴露し、事件が注目を集めるようになった。裁判所は安前知事が17年7月から18年2月まで、キムさんに対して4回にわたり性的暴行を加え、6回にわたりセクハラを行った容疑を認めた。大法院(最高裁に相当)は昨年9月、安前知事に懲役3年6カ月の実刑を宣告した原審を支持し、判決が確定した。

 今年4月には釜山市の呉巨敦(オ・ゴドン)市長がセクハラで告発され、任期途中で辞任した。呉前市長は3転4起の末に2018年の地方選挙で共に民主党所属として初めて釜山市長に当選した。ところが今年4月23日午前11時、予定になかった緊急の記者会見を開き、女性職員に対して強制的にセクハラを行った事実を認め辞任した。これに先立ち被害女性は4月初め、釜山市の関係者に被害の実態を伝え、4月中旬の時点で呉市長に辞任を要求していたという。これに対して呉市長は辞任の約束について公証まで行っていた。警察による捜査によると、呉前市長は「SNS(会員制交流サイト)アカウントのパスワードが変更され、ログインできない」と偽って被害者を自らの執務室に呼んだという。呉前市長は辞任後、在宅のまま警察の取り調べを受けている。

 二人に続いてソウル市長として歴代最長の在任期間が継続中で、なおかつ与党の有力な次期大統領候補の一人とされていた朴市長までセクハラ疑惑が表面化し、その実績が無きものとなった。朴市長は女性を支援する人権弁護士として活躍し、女性のための政策を次々と打ち出していたことから、その衝撃は一層大きいとの声も相次いでいる。

釜山=朴柱栄(パク・チュヨン)記者
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