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日本軍慰安婦李容洙(3)

2020-05-17 23:02:04 | 慰安婦問題
(韓国語原文)

メディア・ウォッチ2018年4月14日

「従北」文在寅のための「嘘つきハルモニ」、日本軍慰安婦李容洙(3)

民主統合党比例代表国会議員まで申請し、「従北」文在寅、「従北」挺対協と反米活動に余念がない李容洙

シン・ギュヤン記者

 いわゆる「慰安婦ハルモニ」としての李容洙の政治的、社会的地位は決して軽く見るべきものではない。

 誰かが、日本軍慰安婦の証言の信頼性の是非を問おうと立ち上がるとき、ほとんどは、日本軍慰安婦問題について、従北勢力が広めた既存の歪曲された認識から、まず反駁する。

 しかし、少数の人々は、日本軍慰安婦問題に対する韓国社会の大半の認識が明らかに間違っていることをみな知りつつ、まずは挺対協を批判すべきであって、生存している日本軍慰安婦たち、たんに利用されているだけの「かわいそうなハルモニ」たちを批判すべきではない、というような反論も出てくる。

 しかし、この点ははっきりすべきだ。生存している日本軍慰安婦たちは、事実上みなそうであったとしても、李容洙は、その生存している日本軍慰安婦の中でも特別な地位にあり、明らかに「公人中の公人」である。李容洙は、明らかに政治的、社会的活動をしており、それによって社会に大きな影響力を発揮しており、権力を享受している人士だということだ。

 影響力を発揮し、権力を享受している者は、その影響力と権力の行使が適切かについて、必ずメディア(知識人)の批判的評価の対象にならなければならない。

 公的存在を検証しようとするときに、突然「かわいそうなおばあさん」云々という聖域を作ってしまえば、それは「生きた偶像」を作ることにほかならない。

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キャプション▲日本軍慰安婦李容洙が民主統合党比例代表に申請したとき、いくつかの市民団体と左派の人々が支持宣言を出した。Googleを検索すればたくさんの資料が出てくる。

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キャプション▲「アイ・キャン・スピーク」は、李容洙の米国議会証言を映画化したものである。李容洙の米国議会証言のストーリーよりも、李容洙の証言の変遷のストーリーのほうが、はるかにドラマチックに見えるが、監督は後者を検討したことはないようだ。


比例代表国会議員申請、ノーベル平和賞候補の提案、さらには商業映画モデルになった李容洙

 李容洙の政治的、社会的な重みがわかる事例はいろいろある。

 まず、李容洙は2012年4月11日の総選挙では、今のともに民主党の前身である民主統合党の比例代表国会議員出馬宣言を行った。記者会見をし、実際に立候補の申請書も提出した。(リンク:日慰安婦被害者84歳李容洙ハルモニ「民主比例代表出馬」

 結局リストには載らなかったが、比例代表国会議員への出馬は、当該政党や支持勢力と親しい関係になければ、また政治的、社会的な重みがなければ、決して可能ではない。実際、当時、李容洙の出馬宣言に、いくつかの市民団体が支持宣言を出した。

 李容洙は、2015年になるとノーベル平和賞候補にまで推薦された。もちろん李容洙だけが推薦されたわけではなかったが、女性の平和外交フォーラムと韓国女性弁護士会は、当時、日本軍慰安婦53人をノーベル平和賞候補に推薦するための提案を行っている。(リンク:「日本軍慰安婦被害者ハルモニにノーベル平和賞を!」

 それについての「ハンギョレ」の記事を見ると、「生存している李容洙ハルモニなど慰安婦被害者53人をノーベル平和賞候補に推薦」という見出しがつけられていることがわかるが、これは日本軍慰安婦の中における李容洙の位置づけをよく示している。

 一方、李さんは、日本軍慰安婦問題を扱った映画で2017年に封切られた商業映画の「アイ・キャン・スピーク」のモデルにもなった。この映画は、李容洙の例の米国議会証言を脚色したものだそうだ。(リンク:「アイ・キャン・スピーク」実際のモデル李容洙ハルモニ、キム・ヒョンソク監督とニュースに出演

 生存している個人をモデルにして、その人を称揚する商業映画が作られることは、そんなに頻繁にあることではない。たいていは、国を救ったと見なされるような人々だけが受けることのできる待遇だ。

トランプ大統領と抱き合い、文在寅大統領も戸惑う李容洙

 現政権の李容洙に対する待遇はどうか。よく知られているのは、トランプ大統領の訪韓時、青瓦台(大統領府)の晩餐会に生存している日本軍慰安婦の中でただ一人招待されたことである。決して誰もが受けられる待遇ではない。

李容洙を招待することは、対日関係に悪影響を及ぼさざるをえない。それにもかかわらず、以前から李容洙に単独で何度も会い、日本軍慰安婦問題の解決を約束してきた文在寅大統領が、これを決断した。

 その報いと言えようか。トランプ大統領との面談について、後に日本側から抗議が出ると、李容洙は自らCBSラジオ「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し、貴賓が来て、大統領が来て、挨拶しただけなのに、そんなことに口出しして… 大韓民国のことを、あっちはなんでつべこべ(言うのか)… ほんとうにあきれる」と大声を上げた。

 李容洙の位置づけは、ある面で、文在寅大統領よりも高い。文在寅政権は、韓日慰安婦合意を事実上覆したが、公式的にはっきりと覆すことはできず、これに対して李容洙ら日本軍慰安婦と、李容洙のパートナーである尹美香(ユン・ミヒャン)挺対協常任代表をわざわざ青瓦台の昼食会に招待し、その点について、大統領の資格で謝罪まで行った。(リンク:文-慰安婦被害ハルモニが昼食… 「意に沿わない合意に謝罪」

 大統領が謝罪をする席においても、李容洙は文在寅大統領の前で「(日本政府が)公式に謝罪し、法的賠償するよう、解決してください」と、堂々と要求した。大企業の会長はいうに及ばず、民主労総の委員長や与党の代表だとしても、わざわざ公式謝罪をしている大統領の前で、それでは不十分だからもっとやれ、なんてことが言えるだろうか。

 もちろん李容洙より大統領の振る舞いのほうが問題だ。実際、文在寅大統領は政治家として、大統領になる以前から、日本軍慰安婦の中でも李容洙を最も頻繁に活用してきた政治家でもある。

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キャプション▲トランプ大統領の表情は、お世辞にも嬉しそうには見えない。文在寅大統領と日本軍慰安婦李容洙の前歴を考えると、いっそう不吉な感じがするのは避けられない。文在寅大統領は、李容洙をトランプ大統領に紹介したのに続き、最近では金正恩もトランプ大統領に紹介しようとしている。そのため一部では「人権大統領」文在寅大統領の人権問題に関する陰の諮問者の序列一位は金正恩で、二位がまさに李容洙だ、と指摘されるほどだ。ひょっとして大統領の独特の交友の趣向が、最友好国の指導者のとまどいも無視して、繰り返し押し付けられているのではないか。見方によれば、高度の反米活動にも思える。写真出典= JTBC

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キャプション▲文在寅大統領が政治家として李容洙と会ったのは、写真に撮られたものだけでも、8回である。文在寅大統領は大統領候補として有力だったにもかかわらず、二人は、李容洙が会いたいと言えばいつでも会えるという、親密な交友関係だったと思われる。李容洙は文在寅大統領に、はたしてどんな政治的苦言を述べてきたのか。


「愛国右派歴史教科書」の教学社版歴史教科書採択を阻んだ李容洙

 国内で李容洙の正体に問題があることを知り、かねてより警告を発してきたのは、常に「極右」などと批判されてきた政治勢力、自由統一愛国勢力だ。

 自由統一愛国勢力が李容洙の正体に最も早く気づいた理由は、自由統一愛国勢力が李容洙のせいで大きな政治的挫折を経験したことが大きい。

 先に述べたとおり、李容洙は政治的、社会的な偶像としてそびえる存在だ。このような存在が理念的な活動を行えば、理念的に反対の立場の勢力は、否応なく政治的、社会的打撃を受ける。

 実際、自由統一愛国勢力が李容洙から被害を受けた代表的な政治的事件の一つが、「愛国右派歴史教科書」として知られる教学社版歴史教科書ボイコット事件だ。

 李容洙は、2014年1月3日、大邱のポサン高校を抗議のために訪問し、教学社版歴史教科書の採択を即日撤回させた。また、李容洙は、2014年1月8日、慶尚北道のチョンソン女子高にも抗議の訪問をし、翌日、教学社版歴史教科書の採択を撤回させた。

 教学社版歴史教科書採択の意思を明らかにした学校は、全国にその二つの学校だけだったので、李容洙の「確認射殺」(生死の確認のために改めて射殺すること)により、教学版歴史教科書は、結局、市場から完全に消えたわけだ。これは結局、朴槿恵政権が仕方なく「歴史教科書国政化」に踏み切る原因になる。

 しかし、李容洙がここまでして教学社版歴史教科書ボイコットした理由は疑問だ。教学社版歴史教科書には、慰安婦問題について、「朝鮮人慰安婦は、戦線の変化にともない日本軍部隊が移動するたびについていく場合が多かった」と記述したにすぎない。

 これに関し、李容洙は、慰安婦はあくまで日本軍によって「連れて行かれたもの」であり、日本軍に「ついていった」というのは歪曲だという立場だ。しかし、教学社版教科書の記述が歴史的事実として正しいかどうかとは別に、日本軍将校のために霊魂結婚式(慰霊祭)まで執り行った李の立場からみれば、なんとなくおかしく聞こえる。

 一方、当時、ピョン・ヒジェ、メディアウォッチ顧問は、李容洙の民主党比例代表申請戦略の問題を取り上げ、李容洙の教学社版歴史教科書ボイコット扇動に特定の政治勢力が介入しているのではないかという疑惑を提起した。

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キャプション▲日本軍慰安婦李容洙は、事実上教学社版歴史教科書を廃棄処分に当たり重要な役割を果たした。「歴史教科書の国定化」が望ましいことかどうかは議論の余地があるが、政府の「歴史教科書国定化」推進問題を評価するうえで、李容洙と左派勢力による欺瞞的な教学社版歴史教科書ボイコット事態が発生して以降、政府の選択肢が少なくなったということは、ぜひ考える必要がある。写真= MBC

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キャプション▲日本軍慰安婦李容洙は、政局が弾劾で揺れているとき、ソウルと大邱を行き来して、朴槿恵大統領の弾劾を強く扇動した。写真出典=「民衆の声」(MediaVOP)


 朴大統領弾劾、THAAD配備反対、「スパイ」のキム・サムソクのための嘆願まで… やはり反米活動家だったのか

 朴槿恵大統領は、2015年12月に韓日慰安婦合意を決断した。李容洙は、韓日慰安婦合意が不当だと指摘し、政局が弾劾で揺れているとき、朴槿恵大統領の弾劾の先頭に立って扇動した。

 極左民族主義メディアの「民衆の声」(MediaVOP)は、2016年11月26日に大邱での李容洙のスピーチを次のように記録している。(リンク:慰安婦被害者李容洙ハルモニ「朴槿恵をひっ捕らえて引きずり降ろそう」

 「ほんとうにあきれます。昨年、2015年の12月28日。合意したんだそうです。日本と。私は合意した覚えがありません。ハンコを押したことはありません。話を聞いたこともありません。何様のつもりなんでしょう。私を二度も三度も殺すのですか。私たちの大邱がやらなければなりません。おわかりですね。決してこのままにはできません。謝罪してもらわなければなりません。みなさん、私たちは必ずや朴槿恵を、あの悪い女を、ひっ捕らえて引きずりおろしましょう。引きずりおろしましょう。引きずりおろしましょう

 極左メディアの「プレシアン」は、2017年3月1日、朴槿恵政権退陣非常国民行動の18回弾劾集会での李容洙の演説を、次のように記録している。(リンク:3・1節、広場で「弾劾」を叫んだ日慰安婦被害者ハルモニ

 「爆弾の降り注ぐ中を生き延び、みなさんの前に、なんとか立って話ができるというのは、この上なくうれしい。私は15歳のとき、日本の軍人によって台湾の新竹神風部隊へ連れて行かれ、拷問を受けた。なのに朴槿恵政府は、ひと言もなしに、2015年12月28日の交渉を行った。こんなことがどうしておこるのか。朴槿恵を弾劾しなければならない。法的に拘束しなければならない。子孫に正しい歴史を伝えなければならない

 李容洙はサード(THAAD)配備反対活動にも立ち上がった。「ニュース・ミン」は、2017年5月3日、慶北ソンジュ郡チョジョン面ソソン里サード反対平和キャンプ村で、李容洙の演説を次のように記録している。(リンク:ソンジュ・ソソン里に来た李容洙ハルモニ「主人がだめだと言うサード、とんでもない」

 「ソンジュ郡ピョクジン面ボンギェ洞で生まれました。15歳のある夜、寝ているところを軍人が来て、連れて行かれました。このたび大統領になる人は、まずこのサード問題です。大韓民国に建ててはなりません、どこにも。私たちのソンジュはもちろんです。わが大韓民国には絶対に建てられないし、建ててはなりません。主人が嫌がっているのに、主人がだめだと言っているのに、主人であるみなさんがだめだと言っているのに、なんだって米国の奴らが、わが大韓民国にサードだなんて、とんでもないことを言わないでください。今回、私たちはちゃんと投票して、大統領を選べば、その大統領がこの問題、サードも、大韓民国に建ててはならず、慰安婦問題で偽物の交渉をしたことを明らかにして、正しく解決しなければなりません。だから、私は90歳ですが、まだまだです。活動を続けます。活動するのにちょうどいい年齢です。いかがですか、みなさん、一緒に活動しましょう。そうして、われわれの問題を解決し、平和な大韓民国にしましょう」

 朴大統領弾劾賛成問題で、韓日慰安婦の合意という、自分と関係がある問題に対する恨みが働くのはありうる。しかし、日本軍慰安婦出身の者が、米国非難に立ち上がるのはおかしい。太平洋戦争を通じて、米軍が我が国を解放してくれなかったら、李容洙の日本軍慰安婦生活はもっと長引き、もっとひどいことになったかもしれないではないか。

 太平洋戦争で、米軍を何人殺したかわからない日本軍将校のために霊魂結婚式(慰霊祭)まで執り行った前歴がある李容洙の、このような反米活動を、平凡なアメリカ人(李容洙の表現では「米国の奴ら」)が見たと仮定してみよう。李容洙はもちろん、李容洙を英雄か何かのようにもてはやす韓国人たちについて、アメリカ人が今後どう思うようになるだろうか?

 この問題は深刻に受けとめるべきことだ。たんに李容洙だけの問題ではなく、特に「従北」挺対協とともに行動する、生存している日本軍慰安婦たちは、自分たちの活動がすべて、歴史的な文脈から見ても、平凡なアメリカ人の目には、ありふれた反米活動とは違って映るかもしれないということを認識すべきだということだ。

 日本軍慰安婦は、冷静に言えば「(日本)帝国の慰安婦」であって太平洋戦争時に、米軍(これは当時の韓国人の立場からするとあきらかに解放軍だ)と敵対していた日本軍のために活動した。もちろんそれは、自分の意思によるものではなかろうが、いずれにせよこのような彼女たちが、人生の晩年に「従北」挺対協と行動をともにしながら、米国のもう一つの敵対勢力である北朝鮮、その下部勢力である朝鮮総連と連帯しているというわけだ。

 生存している日本軍慰安婦のうち、金福童(キム・ポクトン)は挺対協とともに、日本の朝鮮学校を回って「米国は不倶戴天の敵」と教育されている学生たちを激励したという事例を見よ。吉元玉(キル・ウォノク)もまた、挺対協とともに北朝鮮の朝鮮民主女性同盟中央委員会副委員長が出席した場で証言活動を行い、結果的に、米国に核爆弾を落とそうという北朝鮮側を力づける活動をしていたという事例も見よ。

 李容洙、金福童、吉元玉が、韓国軍・米軍・国連軍の慰安婦もしていたという話は聞いたことがない。ならば、誰が見ても一貫した反米活動ではないか。韓国人本位の感傷だけで、この問題を眺めることができるのだろうか。

 李容洙の場合は、もちろん、自分は無条件の「反日」や「非転向長期囚」はよくないという私見を述べているが、「兄妹スパイ団事件」で有名な「スパイ」、キム・サムソクのための嘆願書も出し、面会も行ったと打ち明けている。

 「スパイ」キム・サムソクは、いわゆる「兄妹スパイ」事件の当事者で、尹美香(ユン・ミヒャン)挺対協常任代表の夫である。(リンク:李容洙、日本軍慰安婦被害者ハルモニ、「私の願いは、韓国と日本が仇(かたき)にならないこと」

 「日本大使館の前で「謝罪しろ」、「賠償しろ」と叫ぶ時、心は穏やかではなく、デモに行けばみな怒鳴り散らすことになります。毎週そんなことをしていると、性格も、態度も悪くなり、健康にもよくありません。挺対協の人々は闘争家みたいです。数年前、非転向長期囚たちが水曜デモに来ましたが、私はあまり気に入らなかったです。でも、挺対協の尹美香代表の夫(キム・サムソク)が太田刑務所にいるとき、嘆願書も出し、面会にも行きました

 これは「従北」文在寅大統領のような人にとっては、別におかしく見えることはないかもしれない。しかし、米国のトランプ大統領の場合は、まったく異なる可能性がある。日本軍慰安婦問題を、世の中の人々がみな、北朝鮮、いや韓国人のように眺めるだろうなどと考えてはいけないということだ。

 キム・サムソクは、北朝鮮核開発支持に関する会合・同調容疑、そうしたスパイ容疑で監獄に行った人物だ。李容洙は、かつて太平洋戦争時、米軍に立ち向かった日本軍将校のために、霊魂結婚式を執り行った前歴がある。

 結局、国賓晩餐で李容洙とトランプ大統領が抱擁した場面は、 少し前にマーク・リパート駐韓米国大使襲撃事件が起きたことも考え合わせれば、そう簡単に見過ごすことのできない場面だ。(リンク:「挺対協尹美香常任代表の夫キム・サムソクは「スパイ前歴者」だ」

 ひょっとしてトランプ大統領がそうした事実をみな知りながら、いったんは、騙されたふりをしてくれているのであれば、今大韓民国の人々は、文在寅大統領と日本軍慰安婦李容洙によって、ほんとうに外交安全保障問題において、崖っぷちに立っている状況だと言わざるを得ない。

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キャプション▲日本軍慰安婦李容洙は、サード配備反対活動にも積極的に立ち上がった。「日本軍慰安婦」と「サード配備反対」が、いったいどんな文脈でつながるのだろうか。それが戦争反対という文脈だと言う人もいる。しかし、どちらも反米活動の文脈だという解釈もまた可能だ。李容洙が、これまで戦争反対という理由で北朝鮮や中国を批判したことがないなら、後者の解釈に重きを置かざるを得ない。写真出典=ニュース・ミン

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キャプション▲つい2年前に起こったキム・ギジョンによるマーク・リパー大使襲撃事件を考えれば、太平洋戦争時、日本軍将校のために霊魂結婚式を執り行い、北朝鮮の核開発支持などの疑いで監獄に行ったスパイのために嘆願書を書き、面会もした、一貫して「反米」性向のある人物を、米国大統領と抱き合うようにした問題は、決して簡単に見過ごすことはできない。写真= KBS

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キャプション▲嘘があるところに「捏造の皇帝」ソン・ソッキは欠かせない。ソン・ソッキは、文在寅大統領の韓日慰安婦合意破棄を事実上礼賛し、当時、尹美香挺対協代表とインタビューを行った。写真= JTBC

虚偽証言問題にもかかわらず、むしろ法の上に立つようになった「生きた偶像」李容洙

 反共右派軍事評論家のチ・マヌォン博士は、こうした喜劇的あるいは悲劇的な状況を、すでに13年前に警告していた。挺対協が主催する水曜集会に出てくる日本軍慰安婦たちの一部は、偽者かもしれないというのだ。当時のマスコミは、チ博士の勇気ある指摘を「妄言」として片付けようと必死だった。(リンク:チ・マヌォン氏「水曜集会の慰安婦ハルモニは偽者かもしれない」

 しかし、チ博士の予言的警告を聞かなかった大韓民国社会は、いまや常習的に虚偽の証言を繰り返し、さらに反米・従北の人物である李容洙を、「生きた偶像」としてあがめることになったのだが、この李容洙は、いまや法の上にさえ立つような存在になった。

 端的な例を一つ挙げてみよう。李容洙は『帝国の慰安婦』の朴裕河(バク・ユハ)教授の裁判のとき、「一審の最終弁論」、「一審宣告」、「二審初弁論」と、なんと三回も、法廷で裁判官と傍聴者たちみな見守る中、朴教授に向かって、はばかることなく、これ以上ない罵詈雑言を浴びせた。

 法廷での暴言や大騒ぎは、たとい犯罪の被害者であっても許されることではない。一般人なら監置(留置)の対象である。そのうえ李容洙の場合、常習犯ではないか。にもかかわらず、特に二審のキム・ムンソク裁判長は、監置はおろか、叱りもせず、露骨に李容洙をなだめるのに忙しかった。

 こうした状況が、はたして法治国家で起こりうるものだろうか。誰が見ても、世論追随、法理無視で点綴された朴教授の二審の有罪判決は、すでに最初の弁論で予告されていたも同然だ。(リンク:目を疑わせる朴裕河二審有罪判決

 最近、メディアウォッチは、挺対協が起こした民事訴訟裁判の過程で、李容洙を証人として申請した。メディアウォッチは、以前、挺対協側が自分たちの「従北」活動に日本軍慰安婦たちを利用しているではないかという疑惑を提起したことがある。(リンク:「挺対協は「従北」であり、「権力」です。なぜならば…」

 挺対協が繰り返しこれを否定している状況下で、ならば李容洙の理念活動、政治活動が、挺対協による背後操縦なのか、それとも本当に本人の所信であるかを、直接確認する必要があるとして、メディアウォッチは李容洙を証人として呼ぼうとしたのだ。

 もちろん、同訴訟で、挺対協側は李容洙を証人として呼ぶことに、断固として反対している。読者諸賢は、だれでもその理由をよく推測できると思う。

 この記事は、掲載後ただちに挺対協にも通知される。読者の皆さんは、挺対協が李容洙を前面に出して、どんな新しい嘘八百を並べ立てるかを、今後、二つの目でしかと見守っていただければと思う。

[編集者注]この記事は、作家キム・ドンホさんの過去の文章からモチーフを得ており、一部のテキストはそのまま借用しました。本文中の日本語からの翻訳はパク・アルムさんに、英語からの翻訳はイ・カンヨン、メディアウォッチ総括局長に手伝っていただいたことを明記しておきます。

日本軍慰安婦李容洙(1)
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