感染恐れ来院患者5割減も…コロナ禍で病院経営は崩壊寸前
首都圏で内科と耳鼻咽喉科を専門にするクリニック院長がこう証言する。
「うちも4月から保険診療収入は前年比4割減です。都心の場合、看護師や事務員らの人件費や機材といった固定費が高く、収入の半分以上を占めて利益はほとんど出ていません」
■患者数の5割減も
首都圏の駅直結ビルにあるナビタスクリニックの医師で、医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が語る。
「病院の経営は2月までは黒字でしたが、3、4、5月と赤字が続いています。駅中の施設のため自粛要請で駅ビルが閉鎖し患者は5割減、3月以降は毎月3000万円の赤字です。都心で経営している施設ほど自粛を受けやすく、固定費が高いためぎりぎりの経営状態です」
上氏はコロナの影響で平年より死亡者が増えた東京都の超過死亡者数の増加にも注目する。