『荒野行動』で“ローティーン狩り”女の素顔
いい女っぽいポーズをとる長尾容疑者(SNSより)
「いくら若いお母さんでも、相手は小学生でしょう。ありえないことですよ」
と近所の主婦はあきれる。
福岡県に住む小学6年の男児(12)と自宅で性行為をしたとして香川県警高松西署は1月22日午後9時24分、同県高松市に住む自称パート従業員・長尾里佳容疑者(22)を強制性交の疑いで逮捕した。同意のあるなしにかかわらず、13歳未満の子どもを守る法律に抵触したのだった。
逮捕のきっかけは同日午前中にあった匿名の情報提供。
「捜査員が容疑者宅に行ったところ、容疑者と被害男児が一緒にいて、容疑者が“前日の午後11時ごろ性交をしました”と素直に認めた。オンラインゲームで知り合ったと供述している。男児は“福岡の自宅から1人で来た”と話しており、捜索願は出ていなかった」(捜査関係者)
そのオンラインゲームとは、スマホで遊べる「荒野行動」。およそ100人のプレーヤーが無人島に降り立って、最後の1人になるまで戦闘を繰り返していくバトルロイヤルゲームだ。ゲームに詳しい事情通が説明する。
「いまチョー人気のゲームで出会い系の要素がある。ゲームの中で援護などをするうち男女がカップルになっていくんです。そうなったやつらは、ツイッターやフェイスブックの名前を教え合うなどして、実際に会ったり、肉体関係を持つ。それをほかのプレーヤーに“あいつとヤッたぜ”などと自慢するんです」
ハマって数十万~百万円を超えて課金するプレーヤーもいるそうだ。容疑者は数か月前には、男子中学生とカップルになっていたという。
自宅は高松市郊外の県営団地。中学時代の同級生は、
「身長156センチぐらいの中肉中背で、色白で可愛いからモテる。中学ではバスケット部に入っていましたが、決して明るくはないし、社交的でもない。あまり外に出ず、家の中でゲームをやっている感じだったから友達は少なかったですよ」
と話す。さらに、22歳の若さでシングルマザーだった。
「確か5歳の女の子と、3歳の男の子がいますよ。上は18歳ぐらいで産んだ子どもで、相手は3歳年下の男子。相手が若すぎて、結婚したくてもできなかった。だから未婚でね。でも、好きな相手の子どもだから堕ろさなかったんじゃないかな。それで高校は中退したはずです」(同級生)
10代から、「ショタコン(少年性愛)」だったのか。
2児の母親ながら、子ども好きという感じはしないという。
「保育園の送り迎えは実家の両親に任せていた。外へ連れ出して遊んであげる姿もほとんど見たことない。うちでゲームをやっているか、男を漁っているか」(前出の同級生)
自宅は静まり返り幼児がいる気配はない。実家を訪ねると、容疑者の父親とみられる男性がインターホン越しに、
「ホントにお騒がせして申し訳ありません。孫はうちにはおりません。ええ、児童相談所に行っています」
と、か細い声で言うだけ。
荒野行動の一部コミュニティーでは、逮捕へと導いた情報提供者について、嫉妬心にかられたプレーヤーか、容疑者の問題行動を見かねた良識あるプレーヤーではないかと憶測がかまびすしい。
<プロフィール>山嵜信明 ◎やまさき・のぶあき 1959年、佐賀県生まれ。大学卒業後、業界新聞社、編集プロダクションなどを経て、'94年からフリーライター。事件・事故取材を中心にスポーツ、芸能、動物虐待などさまざまな分野で執筆している
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木村拓哉『BG』“3密”防ぐコミュニケーション方法
2020年6月下旬、ドラマ『BG』ロケに参加した木村拓哉
「7月いっぱいの終了になるかと思います。通常(の連ドラ)は8~10回の放送ですが、それよりは少なくなります」
6月30日に行われたテレビ朝日の亀山慶二社長の定例会見で、当初予定よりも放送が短縮されることが発表された『BG~身辺警護人〜』。
「放送自体を1年延長するという案も出ていたそうですが、話数を短縮して今年放送することに落ち着きました。それに伴い、脚本も一部変更せざるをえなくなり、木村拓哉さんをはじめ、菜々緒さんや間宮祥太朗さん、仲村トオルさんなどのキャストもさまざまな意見を出し合ったといいます」(テレビ朝日関係者)
“3密”対策に追われる現場
撮影再開から3週間ほどがたった6月下旬の午後、横浜市内のとある広場でロケが行われた。
「“3密”を避けるためか、出演者同士が距離を取って撮影しているのが印象的でした。現場にいたスタッフは全員、マスクとフェイスシールドを着用していたのでかなり目立っていましたね」(目撃した近隣住民)
しばらくして木村拓哉と斎藤工が撮影現場に合流すると、瞬く間に見学する人が集まってきたという。
「“キムタクがいる!”と、見学している女性たちは大はしゃぎでしたね。最小限のスタッフで撮影が行われているのか、野次馬の整理もままならない状態だったので、スマホで撮影風景を撮っている人もいましたよ。しばらくしてようやくスタッフが気づき、“密になりますので、離れてください”と注意喚起をしていましたが、黄色い声援でかき消されていました」(同・近隣住民)
ゲストで登場する女優とのシーンを2時間ほどで撮り終えると、木村と斎藤はすぐにフェイスシールドやマスクを着用。次の現場へ移動した。
「自粛前に撮り終えた1、2話を見てもわかるとおり、毎話、数百人単位のエキストラが参加する大がかりな撮影を予定していました。しかし、現在はテレビ朝日の制作ガイドラインに沿って、出演者はエキストラを含めて最大20人までということになったため、スタッフは見せ方に頭を悩ませていますよ」(前出・テレビ朝日関係者)
そんな中、キャストのモチベーションを下げないよう木村はあるツールを使って、共演者たちとコミュニケーションをとっているそうだ。
「木村さんの呼びかけで出演者のLINEグループを作り、積極的にみんなに話しかけているそうです。今は感染防止のため、待機場所での私語も控えるように指示されていますからね。同じ現場にいても、LINEを使ってやりとりをすることが多いみたいですよ」(芸能プロ関係者)
直接コミュニケーションがとれなくても、木村座長の熱い思いはきっと伝わっているはず!
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木下優樹菜の不倫疑惑、失意の藤本敏史が娘のためにとった行動
木下優樹菜
活動再開を発表してからわずか5日で芸能界引退を決めた木下優樹菜。一体何が起こったのか。引退発表を受けてマスコミは騒然となった。
事務所の出したコメントに、
《今後の活動に向け慎重に協議を続ける中で、当社として今後同人との信頼関係を維持することが著しく困難であると判断し》
とあることから、新たな不祥事の発覚が推測できる。そして8日、『文春オンライン』が《【木下優樹菜引退全内幕】》として、彼女の引退について報じた。記事によると、活動再開を強く望んでいた木下がタピオカ騒動の決着もまだつかないうちに復帰することに対して事務所はなかなかGOサインを出す気になれなかったという。そこに新たな不倫疑惑も浮上し、これ以上かばいきれなくなったとなったということらしい。
子どもを利用したカモフラージュ
かねてから噴出していたサッカー日本代表の乾貴士選手との不倫疑惑についても、今回改めて確認したようだが、信頼できる回答が得られなかったようで、事務所関係者の疑念は確信に変わってきたという。
そもそも、乾との関係といえば、今年の1月に木下のインスタグラムに投稿されたメッセージを縦読みすると《たかしあいしてる》と読めるような投稿が話題となり、疑惑が生まれたのがきっかけだった。
当時、木下のインスタグラムには子どもたちと一緒の写真も数多く投稿されていた。500万人を超すフォロワーは彼女が子どもたちを本当に大切にしていると思ったことだろう。
だが、乾選手との不倫が疑われた“縦読み”投稿についても、「海外での娘との2ショット」にくだんのコメントを付け足したかたちなのだ。見方によっては子どもを利用して不倫をカモフラージュしていたと取ることができる。もしそうだとしたら “見上げた倫理観”だが、いったいどんな気持ちで写真を投稿していたのだろうか。
ほかにも不倫していたのか……
「子煩悩な母親を演じることで、ママタレのポジションを得ようとしていたのかと思われてもしかたないでしょうね。復帰に関してもあれだけの反発を受けても強行しようとしていました。
シングルマザーとなって2人の子どもの為にも仕事しなければならないというのはよくわかりますが、タピオカ騒動が決着していない状況では再びマスコミの取材が過熱する可能性もあり、お子さんにも影響が出てくると思います。“早く復帰をしたい”“私ならきっと大丈夫”といった慢心があったのでしょう」(元所属事務所関係者)
そんな中、木下の引退が発表されたのと同日に元夫であるフジモンこと藤本敏史が、吉本興業のニュースサイト『ラフ&ピースニュースマガジン』に下記のようなコメントを発表した。
《木下優樹菜さんが引退を発表されました。 私、藤本敏史は、今後も子供たちを含めて支えてまいります。 マスコミのみなさまにお願いです。 彼女は、本日を以て、芸能人ではなく一般の方になります。 子供や家族、近隣の方々の日常生活の為にも、報道にご配慮いただけますようお願いいたします》
タピオカ騒動から垣間見ることができた木下の性格だが、万事あの調子で、フジモンはこれ以上一緒に生活することに耐えられなくなっていたという。おそらく復縁はないのだろうが、藤本を知る吉本芸人はこう語る。
「優樹菜さんは完全引退となり、今後、表舞台に顔を出すことはないでしょう。フジモンさんは子どもたちのことを考え、収入源が断たれた木下を支えるのは自分しかないと考えているようです。
テレビでも次第に “タピオカイジり”などを解禁していた手前、この引退のタイミングで新事実を知り、 “ほかにも不倫していたのか……”と大きなショックを受けていますよ。それでも娘のために、と吉本を通じて“コメントを出したい”と自ら申し出たそうです」
裏切った家族に助けられ続ける木下の胸中やいかに──。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。
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【死去から1年】ジャニーさんが遺した「宿題」
ジャニー喜多川さん
昨年7月9日に、ジャニーズ事務所の元社長・ジャニー喜多川さんが亡くなった。希代のプロデューサーの死から1年がたち、彼の周囲や事務所の中ではさまざまな“変化”が起きている。一代で築き上げた帝国維持の難しさも見えてきて──。
死去から1年、事務所に起きた変化とは
「実は、ジャニーさんにお世話になったタレントたちが一堂に会する“偲ぶ会”のような集まりを今年も計画していたそうです。残念ながら開催には至らなかったみたいですが……」(テレビ局関係者)
昨年7月9日、ジャニーズ事務所の元社長・ジャニー喜多川(本名・喜多川擴)さんが亡くなった。昭和と平成の2つの時代を彩った希代のプロデューサーの死は世間に衝撃を与えた。
「死因は解離性脳動脈瘤破裂による、くも膜下出血。6月18日に自宅で倒れて救急搬送されて以来、治療が続けられましたが、帰らぬ人に。9月4日には東京ドームでお別れ会が開かれ、ジャニーズのタレントとOB、事務所の関係者、彼らと日ごろ付き合いのある会社の上層部など、3500人が出席しました」(スポーツ紙記者)
ジャニーさんが亡くなって1年がたつこの夏も、多くのタレントが集まる予定だった。
「事務所の“長男”の近藤真彦さんが音頭を取って、スタッフは参加しない、タレントだけのプライベートな会を計画していたそうです。'16年にはスタッフを1人も入れず、タレントだけで、恩師の誕生日会をしたことがありました。今回も、そうした集まりを考えていたのでは」(前出・テレビ局関係者)
なぜ、開催に至らなかったのだろうか。
「新型コロナウイルスの感染拡大によって、中止になってしまったそうです。たくさんの人が一堂に会したら、コロナに感染するリスクを高める密閉、密集、密接の“3密”になりかねない。年内にやるのは難しいかもしれませんね」(同・テレビ局関係者)
ジャニーさんが亡くなって以降、彼の周囲やジャニーズ事務所の中ではさまざまな“変化”が起きていて─。
お墓を訪れる豪華ゲスト
生前、多くのスターを輩出し、芸能界に大きな影響を与えた名プロデューサーは、意外にも静かな場所で眠っている。
「昨年の11月ごろに、和歌山県の北部に位置する高野山の墓に納骨されました。東京から約450キロも離れていて、緑豊かで閑静な場所にあります。都内だと、お墓参りの際に列ができて周りに迷惑をかけるかもしれないという気遣いもあったのでは。また生前、彼は裏方に徹していたので、遺族がその考えを引き継いだのだと思います」(寺院関係者)
ジャニーさんと高野山は縁が深い。
「彼のお父さんが真言宗の僧侶だったのですが、高野山の寺院で出家したんです。そのため、父親のお墓も高野山にあります。ジャニーさんのお墓は普通のものとは違って、1億円くらいかけてつくっていますよ」(同・寺院関係者)
東京からはかなり遠いが、やはり“あの人”は、はるばる足を運んでいた。
「滝沢秀明さんは何回も来ていますね。今年の2月ごろには、V6の三宅健さんと2人で来ていたそうです。その日はかなり雪が降っていたので、東京から電車で6時間以上かけて来たみたいですよ。普段は車で来るので、気づかれることはないのですが、そのときは電車で彼らを見た人がいたので、住民の間で噂になっていました」(地元住民)
恩師の前で手を合わせるだけでなく、こんなことも。
「お墓参りをした後、高野山の宿坊『普賢院』で食事をして、住職と世間話をしていたそうです。そのお寺が、昔、ジャニーさんのお父さんが出家したところなので、故人との思い出が深い場所に立ち寄って、住職にきちんと挨拶したかったのかもしれませんね」(同・地元住民)
お墓参りに来たのは、ジャニーズタレントだけではなかった。
「元たのきんトリオの野村義男さんや千原ジュニアさんも来たそうです。ジュニアさんは仕事で近くに来たらしく、“せっかくだからお参りしたい”と言って、わざわざ寄ってくれたみたいですよ」(同・地元住民)
一周忌となる7月は、さぞ多くの人が訪れると思いきや……。
「昨年から今年の初めくらいまではたくさんの人が来ていました。中には、ジャニーズのファンらしき女性が来たことも。でも、3月以降はコロナの影響で全然来ていません。来たい人はたくさんいると思うんですけどね……」(別の地元住民)
事務所で行われた“改革”
ジャニーさんの死はタレントたちに大きなショックを与えた。しかし、月日がたって、“子どもたち”はひと回り成長を遂げていた。『ジャニーズは努力が9割』(新潮社)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛氏は、恩師が亡くなって以降、タレントたちが一体感を持つようになったと指摘する。
「山下智久さんがジャニーズJr.のユニット『美 少年』の楽曲をプロデュースしたり、関ジャニ8の横山裕さんと大倉忠義さんが関西ジャニーズJr.の育成をしたり、KinKi Kidsの堂本光一さんがHey! Say! JUMPのライブの演出を手がけるなど、最前線で活躍しているタレントが後輩たちに“ジャニーイズム”を伝えています。これまでも、光一さんが作った曲をJr.が歌うなど単発の企画はありましたが、ジャニーさんが亡くなって以降、後輩の育成に力を入れていると思います」
特に、キンキの2人はジャニーさんの思いを後世に伝えようとしているという。
「堂本剛さんは、昨年9月にA.B.C-Zへ提供する楽曲で、故人を思う曲『You…』を作詞・作曲しましたし、今年6月17日に発売されたキンキの新曲『KANZAI BOYA』のCDの初回限定盤には、ジャニーさんがかぶっていた帽子とそっくりな黒いキャップを特典につけるなど、恩師をリスペクトした演出もしています。彼らはほかのタレントに比べて、この1年間、ジャニーさんに関する発言が非常に多いですからね」(霜田氏)
昨年9月に滝沢がジャニーズ事務所の副社長に就任し、ジャニーさんの思いを継承しつつ、新しいことに取り組んでいるが、特に力を入れていることがあって……。
「ジャニーズのOBと現役が関わる機会を増やそうとしています。これまでは、ジャニーズを辞めると、現役のメンバーと関わる機会もなくなっていました。しかし、滝沢さんは“OBと現役の壁をなくしたい”と話しているそうです。事務所を辞めた後も、お互いに刺激し合って、成長してほしいと考えているのでは」(芸能プロ関係者)
この“改革”は、実を結び始めている。
「現在、放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』で、'18年9月に事務所を退所した元タッキー&翼の今井翼さんが、風間俊介さんと同じ放送回に出演しています。今井さんは元相方ですし、風間さんは'98年にテレ朝系で放送された『8時だJ』など、ジャニーズJr.の黄金期を支えたメンバーです。2人の“共演”を機に、OBと現役が仕事をすることが増えるかもしれませんね」(同・芸能プロ関係者)
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、2人が共演を果たした背景には、事務所内の変化も大きいと指摘する。
「昨年7月に、ジャニーズ事務所が元SMAPの3人をテレビに出さないよう圧力をかけた疑いがあるとして公正取引委員会から注意されました。ジャニーさんが健在のころは、事務所とタレントの関係が“親子”のような深いところがあって、辞めるタレントに対して、ある意味“子離れ”できていないように感じられました。最近は、それも薄れているようです。“個人商店”から企業に生まれ変わり、すべてビジネスとして割り切れるようになったのでは」
“審美眼”は引き継げるのか問題
ジャニーさんといえば、ジャニーズJr.のオーディションで、まだ幼い少年たちの中から数々のスターを発掘してきたことでも有名だ。
「ほかのスタッフの目にとまらなくても、将来輝く逸材を見抜く力がありました。嵐の二宮和也さんは、オーディションのときにダンスを踊らず、ジャニーさんにその理由を聞かれて、“見りゃわかるじゃん。狭くて踊れないんだよ”と返した強気な性格が買われて合格に。元KAT-TUNの赤西仁さんも審査では不合格になったものの、帰るときに番号札を返した相手がジャニーさんだったことで結果が変わりましたからね」(ワイドショー関係者)
元ジャニーズJr.のAさんも、彼の独特の“審美眼”に驚かされたと話す。
「僕もオーディションのときは丸刈りで、すきっ歯な男の子でした(笑)。でも、僕と同じような子でも、何年かたつと垢抜けたりするんです。ジャニーさんはそれを見抜けるんです。
実際、音楽番組で過去の名場面を振り返る企画で今では有名な先輩がバックダンサーで映っているのですが、別人かと思うくらい変わっていますからね。でも、そんな彼がいなくなったら、今後は“原石”を見つけられないのではないでしょうか」
すでに、その影響が現れ始めていて……。
「昨年12月に行われた舞台『ジャニーズ・アイランド』で、出演者の中に新しく入ったと思われるJr.たちもいたのですが、彼らはみんな似たような男の子ばかりに見えました。中には有名な子役にそっくりな子もいて、一部ファンの間では“どうせタッキーが引き抜いてきたんじゃない?”と噂になったんです。これからのJr.がちょっと心配ですね……」(舞台を観劇したファン)
前出の霜田氏も、不安をのぞかせる。
「3年後くらいに影響が出てくるのではないでしょうか。いまは、『HiHi Jets』や『美 少年』をはじめ、ジャニーさんが選んだJr.で将来を期待されるユニットも多いので、そこまで影響は出ていません。ただ、今後も、事務所の未来を担う逸材を見つけていかなければなりません。しかし、そうした人材を発掘するという、ジャニーさんにしかできなかったことを誰が代わりにするのでしょうか」
恩師から出された“宿題”も抱えつつ“子どもたち”はどんなエンターテイメントを見せてくれるのだろうか。
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ひきこもりだった“カメ止め!”俳優、どん底から這い上がれた理由
「“カメ止め”で演じた役柄と共通点があるとすれば“自分をわかってほしい、なぜ理解してくれないんだ”って気持ちがあふれているところ」と、山崎俊太郎さん
「生活するうえで最低限のアルバイトをして、誰とも会わずに、なにもしない。そんな生活を長く続けていたけれど、30歳を目前に控えて“このままじゃマズい”と思ったんです。なんとか自分を変えたい、と。それでリハビリを兼ねて演劇のワークショップに参加することにしました」
学生時代から他人とのコミュニケーションに悩み続け、大学中退後には約8か月間、ひきこもっていた経験を持つ俳優の山崎俊太郎さん。30歳になるまで、演劇学校に1年間通った時期を除けば、自宅付近のスーパーで生活費をまかなうためのアルバイトをするほかは、他人と関わることを断絶していた。
29歳のとき、どうにかしなければ、と演劇のワークショップに参加。そこでの企画は映画化され、口コミで評判が広がり、上映館数が半年で2館から300館に増加。動員数は200万を突破。参加した企画は、のちに大ヒットとなる映画『カメラを止めるな!』だった。劇中では、硬水を飲むとおなかを壊してしまうため「軟水を用意してほしい」としつこく連絡をする音響マンという役どころだ。
今年2月には舞台『人間讃歌』に出演。コロナ禍で外出が制限された期間で制作され、5月に配信された『カメラを止めるな!リモート大作戦!』には出演せず、自宅でゆっくりと過ごしていたという。
高校でも大学でも周りと喋れなかった
学生時代から親や友人とのコミュニケーションにおける悩みを抱えていた山崎さん。中学生のころは楽しく過ごした記憶もあるが、振り返ってみると「自分を押し殺していた実感がある」と語る。
「小学校までは自由に遊んでいたんですが、中学に入ってから、親の態度が変わりました。“勉強を最優先するように”と、遊ぶことも許されなくなっていって。両親は自分たちが生きたいように生きてこられなかった人たちだと思うので、そのぶん“こうしてほしい”“こうあってほしい”という、高い理想を押しつけてくるんです。
中学校では、入学から2、3か月経ったころ“お前、周りから嫌われてるよ”っていわれたことがありました。人から好かれるにはどうしたらいいんだろうと思って、学級委員長に立候補したことも。楽しく過ごしていたつもりだったんですけど、いま考えると、常に自分を殺して人の顔色を伺って、苦しかったのかもしれない」
無意識ながらその苦しさが尾を引いたのか、地元・福島の高校や浪人時代の宮城・仙台における寮生活、地元での大学生活でも、周囲とのコミュニケーションを拒絶するようになっていく。
「高校ではソフトボール部に入っていたんですが、その理由は、練習中は人と会話をしなくていいから。かといって、ずっと自分ひとりで過ごす勇気もなかったので、練習が終わってみんなと着替えたり、一緒に帰ったりはするものの、その時間は苦痛だったのを覚えています。
大学では、最初は同じクラスの人に話しかけたりしたんですが、会話があまり噛み合わないし、相手が自分を避けていく感じがありました。肺炎で1週間ほど学校を休んでしまったこともあって、復帰後にノートを見せてもらえる人が誰もいなかったんです。それも、このままで大丈夫なのかなと考えるきっかけでした」
孤独を抱える日々のなか、ふと思い立って見た1本の映画が、彼の人生を大きく変えることになる。アイルランドからアメリカ・ニューヨークへ移住した家族の物語『イン・アメリカ』だった。
「大学でも常に人と喋れずに悶々(もんもん)としていたなかで、この映画を見たら、ふと心が軽くなる瞬間がありました。夫婦がケンカして、妻が“私は苦しいのに我慢している”と泣いている。そんなシーンを目にして“自分もこういうことがやってみたい。泣いたり叫んだり、感情を出してラクになりたい。俳優になったら、ラクになれるのかもしれない”って。このときに、なぜか“自分は俳優になるんだろう”という感覚に陥ったんです」
その数か月後、大学2年生の春。『イン・アメリカ』を見たときに抱いた直感を信じて大学の演劇部の門を叩いたが、いざ活動の場に入ると身体がまったく動かず、部員ともうまく関われず、練習に参加できたのはわずか2回。「大学を辞めれば人生が終わる」と思っていたため、居場所がないと感じつつも通い続けていたが、2年生の5月、張り詰めた糸がぷつん、と切れてしまった。
「ある日“もう無理だ”と思って、学校を休みました。そう決めた瞬間“ああ、幸せだ”という感情が浮かんできたのを覚えています。なにかから開放されたっていう感覚。いま自分はなにも持っていないし、ラクだ、という感じでした。そこから次の年の3月まで、ずーっと家にいましたね。テレビでお笑い番組を見ていることが多かったかな。別にお笑いが特別、好きなわけではないけれど、ただ笑いたかっただけだと思う」
「自分の人生は本当に終わりだ」
そんな日々のなかでも残っていた「俳優になる」という直感だけを胸に翌年、21歳の春に上京。いまも住み続けている家賃3万円のアパートに居を構え、演劇学校『ENBUゼミナール』に通い始めた。
「映像・俳優コースの夜間部に通っていて、週に2、3回は授業があったのかな。そこに1年間通いました。それ以外はスーパーの惣菜コーナーで働いて、生活費を稼いで。最初のうちはやっぱり身体がガチガチに固まっていたんですが、後半になり動くようになってきて、だんだん演技がおもしろいと感じるようになっていきました。東京の大学に通っていた高校時代の同級生とひょんなことから再会して、友情を築けたことが大きかったです。
当時、ぼくは正直、彼を友だちだとは思っていなかったんですが、少しずつ仲よくなって、苦しくなるたびに電話すると“お前は、理解してもらうのに時間がかかるんだ。大丈夫”と言ってくれた。いまでも、この言葉は自分の大きな支えになっています。ENBUの人たちが優しくて、自分を受け入れてくれたことも大きかったな」
ついに巡りあえた信頼できる友人・仲間の存在に励まされ、座学やワークショップ、映画制作が1年続く映像・俳優コースをやり抜いた結果、年間の最優秀俳優賞を獲得した。しかし、続いて入った『劇団東京乾電池』の養成所では、また身体が動かなくなってしまった。
「ENBUのワークショップではうまくいくんですけど、別の場所では身体が固くなって、動けなくなる。東京乾電池でも人と話せなくなって、そのうちに、また人との関わり方がわからなくなった。ENBUでは最優秀賞をとったのに、ここではなにもできない恥ずかしさもあって、すぐに辞めてしまって。人との交流をまた一切しなくなったので、(前述の)支えてくれた友人や、ENBUで仲よくなった人たちとも疎遠になりました。いよいよ“自分の人生は本当に終わりだ”と思っていました」
どうせ人生が終わりなら、好きなことをしよう。これが、無力感に苛(さいな)まれた山崎さんが考えたことだった。
「いままで親にダメだと言われてできなかったことを、全部やってやろうと思ったんです。自転車旅行や、昔、遊べなかったゲーム、パソコン。ネットカフェで1日じゅうボーッとしたり、ただ公園でぼんやりと過ごしていたこともありました。そんな期間が4年くらい続いたと思います」
ある日、書類で自身の年齢を「29歳」と記入した際に「このままではマズい、何かを変えたい」と思い立って、カウンセリングに通い始め、大きな気づきを得ることに。
「そこでも最初はなにも話せなくて、下を向いて“う〜”と唸(うな)っていると、先生から“人と会話するには情緒がわからないと難しいよね”って言われたんです。そこで“ああ、自分は情緒がわからない人なんだ”と、ハッとしたんです。自分の説明書をもらったような気持ちになって、それ以降、自分はどんな人間なのか、思ったことをその都度、ノートに書き出すようになりました。今では15冊以上にもなっています。
もうひとつ“あなたじゃなくて、親が悪いんだよ”って初めて言われたのも響いた。“子どものころから成長できていないから、そこを癒やすところから始めよう”と提案されて、悲しかったら泣き、うれしかったら喜ぶなど、感情をそのまま出しましょう、っていうリハビリを続けていくうちに、世界がひらけていく感覚がありました」
このタイミングで、ENBU時代の知り合いからワークショップの誘いが舞い込んだ。このワークショップから生まれたのが、映画『カメラを止めるな!』だ。
「リハビリのつもりだったので、これまで以上に無理やり身体を動かしていたんですが、撮影の途中でガス欠になって、また“誰とも喋りたくない”とか思う時期もありました。そんなときにも、共演者の大沢真一郎さん(ゾンビドラマのプロデューサー役)が“山ちゃん、元気ないじゃん。どうしたの”って声をかけてくれて。“自分なんて、こんな人間だよ”って返したら“知ってる、大丈夫だよ”と言ってくれたことで、安心してまた力が出ました。そんな感じでみんな親切で、いつも助けられましたね。自分は本当に人に恵まれています」
さまざまなスタッフと交流するなかで、監督の上田慎一郎さんは「今までに会ったことのないタイプ」だそうで、学ぶことも多かったという。
「自分はこれまで、相手になにかを言われたら、100%の力で返さなきゃと思ってきた。でも、上田さんって他人に執着しないし、コミュニケーションも適当に打ち返すんですよ。“そんな会話の方法もあるのか!”って新鮮でした。ワークショップで言い合いが起こったときも、上田さんは止めるのではなくて、もっとワーワーなるように、みんなの意見をどんどん出させるんです。あれもおもしろかったな。いつも、いい方向にいくとは限らないけど」
演技を通して「生き直し」をしている
撮影が終了し、公開後には作品が大ヒット。しかし、この作品へ出演したことをどのように捉えるべきか、悩んでいた。
「メディアに注目されたことで“この機会を利用して有名になりたい”って思ったこともありました。でも、その後に呼んでもらったワークショップでぜんぜん身体が動かずに、どうすればいいのか悩んでいて。舞台挨拶でも、お会いするお客さんの顔色を伺ってしまい対応が難しかったり、いろいろ根掘り葉掘り聞かれて苦しくなったりと、“有名になるのって大変なんだ”と実感して。“カメ止め!”はドキュメンタリーに近いので、演技していた感覚でもない。最近では、自分が出演した作品というより、あれはあくまで上田さんの作品だ、という認識が正しいと感じています」
映画出演後、しばらくの休息を経て、今年2月に舞台『人間讃歌』(河西裕介短編作品集)に出演。その後はコロナウイルスの影響もあり、自宅でゆっくりする時期が続いていたが、今年5月に配信された短編映画『カメラを止めるな! リモート大作戦!』について、前作への出演者としてどのように見ているのか。
「発表されたあと、ありがたいことに上田さんが“今回は限られた環境と時間で作るから山崎はキャスティングできなかったけど”って、わざわざ連絡をくれました。嬉しかったけれど、もし仮に声をかけてもらったとしても、難しかったと思います。“こんな状況でも、なにか工夫してやってみよう”という上田さんのスタンスは尊敬します。ただ、当時の僕は“なにもできないのであれば、その状況を受け入れて味わいたい”という気持ちでしたから」
だが、コロナ禍でワークショップや舞台の場が制限されている現在も、演技をすることへのモチベーションは失っていない。
「なぜ人前に立って、演技をするのか。その意味を探りながらやっている状況ですが、最近は“生き直し”をしている実感もあるんです。舞台で人に見られることって、小さいころに親から見られていた感覚とすごく似ているから。あれをしたらいけない、これをしたらいけないって言われている気がする。そういう感覚とちゃんと向き合うために、舞台に立っているのかな、といまは思います」
見る人になにかを伝えるためではなく、自分を突き詰めるために演技をする。それが彼の生きる道なのだ。
「次に参加する作品では、演出家の意図とは別に、自分なりの意図を、いままでより強く持って演技をしてみたいと思っています。普段の生活でも、どんな言動をする自分が本当の自分なのか、よくわからないところがある。自分が思っていることなのか、他人の考えを、自分が感じ取って合わせているだけなのか。それが、ぐじゃぐじゃになってしまうことがあるので」
(取材・文/森ユースケ)
【プロフィール】
山崎俊太郎(やまざき・しゅんたろう) ◎俳優。北海道で生まれ、福島県で育つ。演劇学校『ENBUゼミナール』で演技を学び、映画『カメラを止めるな!』に出演したことで注目を浴びる。今年2月には舞台『人間讃歌』(河西裕介短編作品集)に出演。周囲との関わり方にたびたび悩みつつも、“真の自分”を見出すべく演じることをひたむきに続けている。twitter→@YamagoeZOMBIE
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医療費を極限まで減らす! 薬局選びなど節約ワザを伝授
※画像はイメージです
大きな病気をしなくても、ジワジワと家計を圧迫する医療費。とはいえ医療費は一律なのでしかたないと諦めている人も多いようです。しかし、節約できる部分も少なくありません。
そこで、医学博士でジャーナリストの植田美津恵先生に節約ワザをうかがいました。
「診察、手術、検査、入院費、薬代などの医療費は厚生労働省が決めた基本方針に従って、中央社会保険医療協議会が決めています。ご存じの方も多いと思いますが、診療行為はそれぞれ点数が決められていて、1点当たり10円となっています。このように医療報酬は全国一律です。しかし、同じ医療を受ける場合でも、医療機関や時間などによって点数が変わり、入院時の個室代などは病院ごとに設定できるため大きく違ってきます。そのあたりの点数の違いなどを知っておくことが、医療費の無駄を防ぐポイントですね」(植田先生、以下同)
病院によって支払いに大きな差が
例えば、夜間に体調が悪くなり、初診で診察を受ける場合。夜でも診察している診療所で診察を受ければ、治療費以外でかかる費用は初診料と夜間・早朝等加算のみですむ。
しかし、大病院の救急外来などを受けてしまうと大変だ。大病院ではリスクが高い人を優先して治療するために、軽い症状で来院するのを防ごうと、紹介状なしで来院した患者は選定療養費というプラスアルファのお金がとられます。
来院が時間外であれば初診時と時間外とダブルで選定療養費がかかるため、一気に1万4300円も上乗せになる場合も。選定療養費は保険適用されないため、全額支払いの必要があるのです。また、自治体が子どもの医療費を負担している場合でも、選定療養費は自費です。
ただし、本当に急を要するような病気で、そのまま入院になった場合などは、当てはまりません。
万一のために、自治体のホームページで、夜間や休日診療をしている診療所を事前に調べておくといいでしょう。
「診療が時間内でも8時前の受付には早朝加算がつきますので覚えておきましょう」
調剤費は大病院前の“チェーン店”が安い
病院のかかり方にも大きなポイントが。例えば乳房に違和感を覚えたとき「乳がん検診」を受けてしまうと保険適用外ですが、通常の診察を受ければ同じような検査をしても保険が適用されます。保険は原則として自覚症状があったり病気を治すために使われるもので、予防や検診などには適用されないからです。
気になる症状をきっかけに検診を受ける人は多いと思いますが、症状がある場合は病院で診察を受けましょう。
手術を受ける場合、入院期間によって費用は大きく変わってきます。簡単な手術であれば、入院せず、日帰りできるに越したことはありませんが、手術後は痛みの程度も想像がつかないため、短期間でも入院するほうが安心な場合もあります。民間の医療保険に加入していれば、費用面でのサポートが期待できます。
入院費用は基本的には保険点数で決められているため、セレブ病院と呼ばれるところも一般的な病院も同じです。
「一方、差額ベッド代などは各病院で設定できるようになっているため高額になる場合があります。しかし個室しか空いていないという病院の都合で利用する場合、差額ベッド代(特別療養環境室料)を支払う必要はありません。差額ベッド代の請求には料金の説明をして同意書にサインをもらう必要がありますので、希望しない場合はサインしないように注意しましょう。
また、民医連加盟病院のように差額ベッド代を設定してない病院も増えていますので事前に調べてみてください」
処方薬の場合、薬代も一律のため、安く購入するにはジェネリック(後発医薬品)を選択するしかありません。しかし、調剤代金は薬局によって異なるため、節約したい人は薬局選びがポイントに。
調剤薬局には大きく分けると病院内の「門内薬局」と街中にある「一般薬局」のほか大きな病院の近くにある「門前薬局」とがあり、門前薬局でも大手チェーンの薬局かどうかで違いが出てきます。
薬局で処方薬を出してもらうと必ずかかる調剤基本料は薬局の区分により変わります。最も安いのは病院の敷地内にある門内薬局の30円(処方箋1枚当たり、以下同)ですが、門内薬局は今後減少していくと思われます。次に安いのは大手やチェーンの門前薬局で50~60円、次が普通の門前薬局で80円。一般薬局が最も高く120円。
調剤薬局には『お薬手帳』を持参すること。過去3か月以内に利用した薬局なら、本来170円かかる薬剤服用歴管理指導料が130円となり40円ほど節約できます。
「このように薬局でかかる費用は薬局の立地や規模によって異なり、処方箋やジェネリックの取り扱いなどによっても違います。ジェネリックの場合、薬剤料を新薬の2〜7割抑えることができますし、まずは、薬局でもらった領収書や明細書は保管し、もらった薬剤と照らし合わせてください。最近はお薬手帳アプリもありますので、活用するのもいいでしょう」
調剤薬局では「かかりつけに指定されますか?」と聞かれることがあります。
かかりつけ薬剤師の制度は平成28年にできた制度で、利用するといつも同じ薬剤師が担当してくれ、経過を観察し、深夜やお休みの日でも電話相談できるようになるといったメリットがあります。
持病があって長い期間、薬を服用しているという人にはとても安心の制度ではあります。
しかし、1回当たり3割負担で230円の指導料が必要となります。自分にとってかかりつけ薬剤師が必要かどうかは、じっくり見きわめることが大切です。
また、複数の薬を1回分ずつに小分けにする一包化は便利なサービスですが、1週間分当たり約100円と安くはありません。
自分でできる人は不要と伝えてみましょう。
【新型コロナに感染したら、医療費は?】
新型コロナウイルスは「指定感染症」のため、検査費用、治療費ともに公費扱いで自己負担はなし。検査結果が陰性でも同様。軽症者のためのホテル宿泊費や食事代も自己負担なし。もちろん医療保険の給付対象で、自宅療養の場合には、民間保険会社の給付対象にも。
【失職や病気で医療費が払えないときは?】
例えばコロナの影響による倒産などで失職した人や、DVを受けて保険証を持たずに世帯主から逃げている人などは医療費の支払いに困る可能性があります。そのような、生計困難者は一定期間「無料低額診療」を受けられます。居住している自治体に連絡を。
控除を活用して医療費を取り戻す
大きな病気にかかって手術後、長期入院などをするとどこまでも医療費がかかりそうな気がしますが、一定額以上は還付されるので安心です。
この制度は高額療養費制度といい、収入に応じて1か月当たりの自己負担額の上限が決まります。
制度を使えば、ひとり当たりの自己負担額が2万1000円を超えたら世帯合算も可能です。治療を受けた医療機関が複数ある場合でもすべてを合算できます。
また、高額療養費の自己負担額を超える月が直近の1年以内に3回以上あった場合には、多数回該当となり4回目からは限度額がさらに引き下げられます。
いずれにしても、世帯合算でお金を取り戻すには届け出が必要になります。忘れずに健康保険の窓口に申請しましょう。
また、世帯合算できるのは家族で同じ健康保険に入っていることが条件です。扶養家族であれば、子どもからの仕送りで暮らす親や離れて暮らす子も対象。一方、共働きなどで、夫婦が別々の健康保険に入っている場合は合算できないので注意が必要です。
1年間に一定以上の医療費を支払った場合、所得が控除される医療費控除やセルフメディケーション税制をぜひ利用しましょう。
医療費控除は対象となる項目が幅広いぶん、実際に支払った医療費が10万円以上(総所得200万円未満の場合は総所得の5%)と金額のハードルが高くなります。
保険適用でなくても、“治療のための歯列矯正”やインプラント、目のレーシック手術なども対象となります。
人間ドックや健康診断などは医療費控除の対象にはなりませんが、その中で疾病が見つかり治療を行うことになった場合にもやはり対象となります。
一方、セルフメディケーション税制は「健康診断などをきちんと受けている人」が「一定以上の効果を発揮する市販薬」を購入した場合に受けられる所得控除で、医療費控除よりも対象が狭いぶん、1万2000円以上と金額のハードルは低くなっています。申告をする際には、1年分の医薬品を買ったときの領収書やレシートをもとに、所定の用紙に記入します。
最初の条件となる健康診断などは、特定健康診査(メタボ健診)のほか、予防接種やがん検診などいずれかを過去1年間に受けていれば控除の対象となります。
市販薬では、医療用医薬品で使われている薬効成分が含まれている市販薬(OTC)で、スイッチOTC医薬品と呼ばれるものが対象となります。薬のパッケージに「セルフメディケーション税控除対象」と書かれていたりしますので、探してみてください。現在対象の市販薬は83成分を含む1600品目にも上ります。
スイッチOTCといわれると難しい薬のように感じるかもしれませんが、鎮痛薬のロキソニンやアレルギー薬のアレグラ、口内炎やニキビの薬など、身近な薬もたくさんあります。よく服用する人であればすぐに1万2000円ぐらいにはなるでしょう。
ただし、
「医療費控除とセルフメディケーション税制は併用ができません。最初から、どちらかに決めてしまうのではなく、医療費控除もセルフメディケーション税制もどちらも頭に入れておくことが、まずは節約の第一歩。
思わぬ病気にかかって入院することもありえますので、とりあえず病院などに払った医療費の領収書と明細、市販薬を買ったときのレシートは両方とも保管しておくようにしましょう」
いずれも家族も対象になることを忘れずに。
年度末に計算してみて、どちらで申告するのがベストなのかをよく考えて、賢く節約すべし。
(取材・文/鷲頭文子)
監修=植田美津恵さん ◎医学ジャーナリスト・医学博士。愛知医科大学客員教授。東京通信大学准教授。厚生労働省研究班委員、経済産業省委員会座長。テレビのコメンテーターや雑誌などでも活躍。『江戸健康学』、『戦国武将の健康術』など、著書多数。
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古川雄大、路上ライブに挑戦も観客はゼロ!?
古川雄大 撮影/高梨俊浩
「出演が決まったときは、地元の通りすがりのおばあちゃんだったり、いろんな方が“見るね”って声をかけてくださって。放送後の反響も大きくて、僕の友達の友達が“頑張って”って言いたいという話になり、8人くらいのトークのグループを作ったんです。
そこでみんなで話していたのですが、僕がちょっと返事をしなかったら“あれ、ミュージックティーチャーどこにいった?”って言われたり(笑)。いろんな人にこの役を知っていただいて、幸せだなって思います」
役作りのため向かった先は……
歌手を志す音(二階堂ふみ)の“ミュージックティーチャー”として颯爽と登場。第13週には、“スター”として新人歌手オーディションに参加。“プリンス”久志(山崎育三郎)らとたった1つの合格枠をめぐって火花を散らし話題となった御手洗を演じる古川雄大。
朝ドラは本作が初出演。中性的なキャラの役柄を演じるため、このような役作りをしたそう。
「新宿のバーにマネージャーさんと一緒に行きました。お店の方と日常についてから恋愛のことだったり、たくさんのことをお話しさせていただきました。お話ししている中で、その方の言葉とか立ち居振る舞いにすごく力強さを感じたんです。御手洗もいろんなものを乗り越えたからこそ、いまの明るいキャラクターになっているので、役作りの参考にさせていただきました」
撮影ではこんなエピソードが。
「窪田(正孝)さんとは、こだわりの食材の話とか、昔、同じオーディションを受けたことがあって、その話で盛り上がりました。
育三郎さんとは、アドリブで任される場面が多いんです。普段、舞台で同じ役を演じさせていただいたり、2人でご飯に行ったこともありますし、先輩として慕わせていただいている方なので、いつも安心してアドリブでぶつかっています」
『テニスの王子様』で 俳優の楽しさを学んだ
古川自身も歌うことは昔から好きだった。
「中学校のときに姉のギターをもらって弾き始めて、高校生のときに自分で歌を作るようになりました。そのときダンスもやっていて、同じ教室に通っていた先輩と曲を作って2人で地元の駅前で路上ライブもやったんです。西口のほうが栄えているんですが、あえて誰もいない東口で挑戦。観客はゼロでした(笑)。
でも、当時は音楽でも芝居でもいいから、とにかく何でもやってみたかったし、いろんなことを表現したかったんです」
そこから芸能界にも興味を抱き俳優の道へ。
「最初のころの思い出は、やはり『テニスの王子様』の舞台に1年半くらい出演させていただいたことです。礼儀もそうですが、演じること、歌うこと、踊ることの楽しさをいちばん学びました。そこから、いろんな現場を経験して世界が広がり、当然ですけど自分よりもすごい人ばかりで、自分の中にあった根拠のない自信が崩れて悩んだ時期もありました。
でも、いまは舞台を続けながら、映像のお仕事にも挑戦させていただいている段階。いろんな作品、役に出会いたいという欲がさらに強くなっているので、挑戦していきたいです」
最近、料理始めました!
「おうち時間の間は、頑張って自炊していたんです。ただ、いろいろな料理を作りましたが、どれもイマイチで……。特にコロッケがダメでした。“間違えようある?”って普通思うじゃないですか。たぶん、じゃがいものゆで時間とか水分が多かったのが原因かなと。でも、楽しいとは思うので、これからも茨の道を歩いていこうかと思います(笑)」
古川雄大(ふるかわ・ゆうた)
1987年7月9日生まれ。長野県出身。主な出演作はドラマ『トップナイフー天才脳外科医の条件ー』『下町ロケット』、ミュージカル『エリザベート』『モーツァルト!』など
連続テレビ小説『エール』
NHK総合 月曜〜土曜 朝8時〜ほか
ヘア&メイク/平山直樹(wani)
スタイリング/吉野誠
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木下優樹菜、新たな「不倫相手」の実名が報じられない理由
木下優樹菜とフジモン
芸能活動再開からわずか5日後の7月6日、突如として引退を発表した木下優樹菜。その引退劇は謎に包まれている。
というのも、所属事務所がマスコミに出したコメントのなかには、《今後の活動に向け、慎重に協議を続ける中で、当社として今後同人との信頼関係を維持することが著しく困難であると判断し》と、波紋を呼ぶようなものだったからだ。
具体的な理由が明らかにされないまま、彼女は一般人になるという。
そんな木下はかねてから、サッカー日本代表の乾貴士との不倫疑惑が報じられてきた。今年1月に『女性セブン』は、彼がプレーするスペインまで出向き、直撃取材を行っている。そのこともあってか、各メディアからは木下の引退劇に「乾との不倫が関係しているのでは?」といった憶測の声も飛び交った。
「とにかく、今回の引退発表以降、各媒体が“5日間の引退劇”について総力取材をかけました。さまざまな取材がなされるなか、多くの記者が乾さん以外の男性との不倫に関する話を聞いたそうです。第一報を出そうと、各媒体のウェブメディアを使って“スピード勝負”の報道合戦が続きました」(週刊誌記者)
確かに、引退が発表された6日以降、木下に浮上した新たな不倫疑惑を多くのメディアが扱っている。ただ、ここで問題になっているのが、媒体によって不倫相手の人物像、そして表現方法が異なっている点だ。
『NEWSポストセブン』は「妻子持ちのミュージシャン」だと報じ、『サンスポ』は「30代俳優」、『スポニチ』は「男性グループメンバー」、『文春オンライン』は「大手芸能事務所所属・男性グループの30代メンバー」であるとしている。その背景はというと、
「各媒体の記者は木下の事務所の関係者まわりに取材にあたったと聞きます。そこの情報がいちばん深い情報をもっていると踏んだからでしょう。
しかし、その場合、ある程度の情報を得た媒体もあったようですが、相手もタレントかつ、ウラドリ取材が困難であるため、最終的に“実名で報じるのはNG”だと判断したようです。なので、木下さんの新たな不倫相手の名前が世に出回る可能性は低いといっていいでしょう」(同前)
所属事務所に本件について問い合わせると「契約解除をしたのでお答えできる立場にありません」と、真相は藪の中へ。これだけ多くの媒体が「第2の不倫」について扱っているのだから“クロ”であることは間違いなさそうだ──。
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渡部建、「不正な領収書」でまさかの脱税疑惑!
渡部建
「タクシーチケットを使っての乗車なのに“領収書をくれ”と言われたんです。20年以上も運転手をやっていますが、そんなの初めてでした」
そう証言するのはベテランのタクシー運転手。5年ほど前のことで、乗せた客は“トイレ不倫”で自粛中のアンジャッシュ渡部建だったという。
「日本テレビの麹町スタジオに呼ばれました。『行列のできる法律相談所』の収録帰りだったようで、目黒区のマンションまで乗せたら、支払いのときに領収書をくれと」
タクシーチケットは、契約している会社が後で一括して乗車賃を支払う仕組みだ。
「日本テレビはタクシー会社と契約して、チケットを発行しています。1回限り使えるものを、収録後にマネージャーさんに渡すことが多いですね。後でテレビ局が支払うことになりますから、運転手とお金のやりとりはありません」(日本テレビ関係者)
悪質なものは刑事罰の対象に
お金を払っていないのだから、領収書をもらう必要はない。それでは何に使うのか。同じタクシー会社の運転手によると、
「チケットでタダ乗りしたのに、領収書をもらって経費精算して節税をする“二重取り”が問題になっています」
つまり、渡部には“脱税”の疑いが浮上しているのだ。
渡部が領収書を要求したのはこのときだけではない。別のタクシー運転手も証言する。
「麹町スタジオから渡部さんを乗せました。チケット利用でしたが、降りるときに“レシートないの?”と聞かれたので領収書を出しました。二重取りかと思いましたが、客商売なので断れません」
渡部の乗車したタクシー会社に問い合わせると、
「降車の時点ではお金をいただいていないので、領収書は発行しません。かわりに未収書をお出しします。支払料金を確認するためのものです」
しかし領収書の発行のほうが簡単で、客に求められれば渡す運転手は多いようだ。
もし経費を不正請求した場合、罪に問われる可能性はあるのか。税理士法人リライトの白石真敬さんに聞いた。
「タクシーチケットの利用者が領収書を受け取り、個人で経費計上すれば、脱税になります。発覚すれば重加算税が課され、悪質なものは刑事罰の対象になります。タクシー代を経費として計上すると、中小企業の場合は領収書額の3割程度が節税になります」
渡部はなぜ領収書を要求したのか。所属事務所を通じて本人に確認すると、
「タクシーチケットで乗車した際、普段から金額の確認のため、未収書を受け取っています。誤って経費に計上されないよう、本人と税理士がダブルチェックしているので、まざることはありません」
そもそもテレビ局が支払う乗車賃の金額を確認する必要があるのかは疑問だが、お金の管理はキチンとしているようだ。トイレに呼び出していた女性に1万円を渡して不倫したときも領収書を求めたなんてことは、まさか、ね?
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篠原涼子ドラマを困惑させる「勝地涼の別居報道」
篠原涼子
正社員に媚びず、何でも完璧にこなしてしまう、篠原涼子演じる“スーパー派遣”のキャラクターがウケ、2007年の第1シーズンでは最終回が26%という高視聴率を叩き出した『ハケンの品格』。
「前作の放送から13年がたち、篠原さんも結婚や出産を経験するなど、多くの変化があったため、“仕事ができるシャープな女性に見えるかしら?”と、クランクイン前は心配されていましたね」(日本テレビ関係者)
篠原が気にする理由は私生活の変化だけではなかった。
「篠原さんは独身時代から太りやすい体質で、オファーをもらった段階では前作から5キロほど体重が増えていたそうです。せっかく演じるなら、当時に少しでも近づけたいとダイエットを始めたといいます」(スタイリスト)
ヨガ通いのほかダイエットとして取り入れたのが、なんと“きゅうり”だった。
「なんでも朝にきゅうりを食べると、顔や身体のむくみが取れやすくなるんだとか。きゅうりダイエットとヨガ通いのおかげで、クランクインするころには当時の体重にかなり近づいていたというからプロの鑑ですよね」(同・スタイリスト)
完璧に役づくりをして挑んだにもかかわらず、コロナウイルスの影響で撮影に制限が出てしまい、フルスイングで演技ができなくなってしまったようだ。
「“3密”を避けるため、日本テレビはコロナが終息するまでは公道でのロケを原則として禁止にしたそうです。第2話で、篠原さん演じる主人公が、渋滞に巻き込まれて、身動きが取れなくなってしまった仲間の代わりに、自転車で資料を届ける……という場面があったのですが、そのシーンはTBSが所有する『緑山スタジオ』内にある道路で撮影していたんです。以前はTBS以外の番組では使用できませんでしたが、現在は使用料を払えば他局でも使用できるんですよ」(制作会社スタッフ)
現場を気まずくする“あの人”
また出演者のある報道で、撮影現場にビミョ~な空気が流れるように……。
「主人公が派遣される営業企画課の主任役を演じる勝地涼さんが、妻の前田敦子さんと別居していると週刊誌に報じられてしまったんです。そのため、共演者もスタッフもその話題に触れないようにするため、現場で気軽に話せなくなってしまったんですよ……。“せめて、ドラマの撮影が終わってからにしてほしかったね”とスタッフもため息をついています」(前出・日本テレビ関係者)
スーパー派遣も、出演者のスキャンダルを防ぐことはできなかった!?