埼玉県の畳店が考案 介護の味方になるリフォーム畳って何
寝床でウトウトしながらたどりついたアイデア
大山さんは寝床でウトウトしながら、このアイデアにたどりついたという。クッションフロアシートはそもそも床材に接着して使うものだから、合板に接着すれば強度の心配はなくなる。シートを合板より少し大きくして縫いしろを作り、畳床に縫い付けると、うまくいった。
こうして2015年、リフォーム畳は売り出されたのだが、当初は見向きもされなかった。
「店のホームページもこの畳発売を機に始めたくらいで、小さな畳屋がどうPRすればいいのか、見当もつきませんでした」
潮目が変わったのは、八潮市が認定する18年度の「八潮ブランド」に、この畳が選ばれたことだった。メディアにも取り上げられ、徐々に注文が入るようになっていった。
介護のためのニーズが大きいというリフォーム畳。まず、工事が簡単だという点がウケている。