埼玉県の畳店が考案 介護の味方になるリフォーム畳って何
親の介護のため、畳の部屋を洋室に模様替えしたいと考えた。そんな時、有力候補になりそうなのが街の小さな畳屋が考案した「リフォーム畳」だ。
イ草でできた通常の畳表のかわりに、洋室や台所などで使われるクッションフロアシートを使用。合板をシートに裏打ちすることで強度を確保した。車いすを使っても沈み込んだりすり切れたりしないため、介護用リフォームで注目を集めている。
考案したのは埼玉県八潮市の大山畳店。夫婦と息子で営む、小さな畳屋だ。開発から特許申請まで、リフォーム畳事業を担当してきた妻の大山惠美子さんは、「開発を始めたのは10年ほど前。どんどん畳が売れなくなっていて、なんとかしなくてはと思っていました」と、当時を振り返る。
イ草の畳表のかわりに、塩化ビニール製のクッションフロアシートを畳床に縫い付けた畳を作る。それを畳替えの要領で入れ替えれば、簡単にリフォームできると考えたのだが、事はそう簡単に進まなかった。