勉強面の不安解消へ 明日6回生対象にオンライン授業【登別】
「Zoom」を用いた授業のオンライン配信。参加している生徒たちの姿も確認できる
新型コロナウイルスの感染予防で臨時休校が続く登別明日中等教育学校(志知芳彦校長)は、ゴールデンウイーク明けからオンライン授業を展開。大学受験などを控えた6回生(高校3年生相当)を対象に行っており、今後1~5回生への導入も検討している。配信している動画のデータを保存することで、リアルタイムで参加できなかった場合や復習などにも活用できるよう配慮している。
「きょうは昨日の続きで、テキスト52番『解と係数の関係』です。ページを開いてください」。14日午後3時前。一つの教室を活用して、男性教諭がホワイトボードに計算式を書き出した。臨時休校のため生徒の姿はない。代わりに、数メートル離れたボード上に、オンラインで授業を受ける生徒たちの姿が投影された。
同校は臨時休校期間中の課題をホームページに載せるなどして対応してきたが、より授業や講習に近い形で教えることができないか考案。校内で所有していた分と新規を含めWi-Fiを3台確保。ウェブ会議で用いられるアプリ「Zoom」を用いて授業を配信している。
家庭での学習も習熟度を高める内容の一つだが、「一方通行ではなく、その場で先生に質問できることもオンラインのメリット」という。Zoomを活用するにはインターネット環境が必要になるが、6回生全員がスマートフォンやタブレット端末、パソコンのいずれかを持っていることから、希望者が参加する形式で実施に踏み切った。現在は1日で5コマ行っているが、来週からは6コマに増えるという。授業のほか、奨学金の説明などにも活用していく考え。
寄宿舎「明日館」も閉鎖していることから、すべての生徒が自宅や実家で待機している状態。鎌田祐一副校長は「目に見えない新型コロナウイルスに生徒たちにも不安はあるだろうが、オンラインを導入することで勉強の面での不安解消につなげたい」と話している。
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