治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

バカげた忖度の構造及びそれに抗う力の源泉 その3

2020-06-16 05:28:55 | 日記
さて、新型コロナの騒動で医療不信を深めた方も多いと思います。
ある花風社クラスタの方は「今後一層、医者がいくら『一生治らない』と言ったって信用しないだろう」とおっしゃっていました。
なぜか?
・医療クラスタはお互いに忖度しすぎ
・医療クラスタは本当にエピソードから学ばない

からです。

私が当初医療に不信感を持ったのは8割おじさん(極悪人)の「夜の街は閉じられないから他を閉じる」宣言でした。
目的は医療崩壊を防ぐこと。
つまりあらゆる産業の中で医療と夜の街だけを活かしてあとは死ねという宣言。
それをぬけぬけとするのがわけわかりませんでした。

そして人々は「42万人死亡」を恐れて病院に行かなくなりました。
うがい、手洗い、流行期のマスクのおかげでしょうか、みんな健康。
小児科さえも閑古鳥。
本当は医療はこんなにたくさんいらなかったのです。

つまり、他の産業を犠牲にしてひとりだけ生き残ろうとした医療の分野で多くの機関が潰れそう。
実に愉快です。
ざまあみろです。

さて、8割おじさんがなぜそれほど夜の街に忖度するのかずっと謎でした。
謎は他にもあります。
いったい「ホストクラブ」なるところはどういう人が行くのか。
なぜなら個人的な見解ですが、メディアに出てくる「カリスマホスト」たちを見ていても全然魅力的に萌えないからです。
どんな女性があの変な髪色のお兄さんたちに実費の何十倍もしそうなお酒とかおごる気になるのだろう。

そうしたら看護師さんがいいお客だそうです。
そして夜の街meets医療現場で、そこから院内感染が始まったりしているそうです。
神奈川県は大阪府より人口多いのに、大阪府より感染数を抑えていますが、院内感染が23とか。本当にいい迷惑です。

つまりなんのことはない。8割おじさんの属する医療ギョーカイにとって夜の街は「内輪」だったのですね。
内輪だけをかばっただけだったのです。

なあんだ。
仕組みを知ってみれば簡単なことでした。

障害児者の世界では「きょうだい児」という言葉が行き渡っています。
障害があるきょうだいがいると、どうしても色々負担があったり、我慢させられたりがあるから、一つの問題としてカテゴライズされていますね。
「医療と夜の街だけ崩壊を防ぐ」という8割おじさんのやり方は、医療と夜の街以外の職種にかかわる全国民を「きょうだい児」にすることでした。

国が8割おじさんを重用し、オオカミ少年に終わったことで、今後横綱級の感染症が来たときもあまり人々は医療を信頼しないかもしれないと思います。
そこはちょっと心配です。
私自身はおそらく本当に深刻な病気のときはあっさりと気づいて、今回よりずっと真面目に自粛すると思います。それが「無意識の賢さ」ですから。先日の座波さんの講演でも出ましたが、こうやってサバイバルのための判断を身体ができるようになることが身体アプローチの成果だったりします。

けれども今回の新型コロナに関しては、もう医療の言うことは聞かないと思います。
今後医療への信頼が再構築されるとしたら、8割おじさんたちに医療クラスタが忖度せず、その総括をしてウソをウソだとはっきり断言してくれる医療者が出てきた時だけです。そして大阪府知事のおかげでそういう情報が出てきましたね。

本当はウソをついたご本人たちがやるべきですが、やらない以上、他の誰かがやらないと医療はますます信頼されなくなるでしょう。

今回医療と夜の街以外は「不要不急」とされました。
でもその不要不急のものこそが人間らしい暮らしを支えていた、という言い方もされます。
けれどもわかったのは、医療も実はこんなにはいらなかったのじゃないかということ。
たとえば言語聴覚士は比較的新しい資格ですが、ということは、20年前までは不要だったわけです。

じゃあ出版社も不要じゃないかって?
花風社も不要じゃないかって?

そのとおりです。
私は会社作ったときに思いましたよ。
私は世の中に全く必要とされていない事業体を一つ作ったのだと。

そして、その自覚があるからこそ頑張るのです。それが民間人なのです。
誰も必要としていない事業だという自覚から始めるからこそ、必要とする顧客を生み出すために頑張るのです。
私の場合には、色々な巡り合わせで、自分が社会正義だと信じた「発達障害を治す」ことを叫び続けたことで、顧客層が分厚くなっていくという幸運がありました。

そして医療者は、自分たちがエッセンシャルだと思いすぎていて、こういう意識はないんじゃないですかね。最初から必要とされていると当たり前に思っている。でも実はさほど必要じゃなかった、健康を考えると人々は病院に行くことを控えた、ということを明るみに出してくれたのが新型コロナ騒動だと思います。

そして今、小池氏の選挙対策か何か知りませんが、突然夜の街の健康な若者たちの検査を始めたようです。
特定の職業についているからといって、無症状の人を掘り出して2週間拘束する。
こんな無体なことをやっているのに、リベラルな人たちが騒がないのが不思議です。

まあともかく、医療と夜の街だけ生き残ろうとして始まった8割おじさんの茶番。
収束局面で、首都で内輪のつぶし合いをしているわけです。滑稽です。
ので一般国民は高見の見物をしていればいいですよ。
そして気が向いたら再開した自分の好きな所へ遊びに行けばいいです。

今は色々なところが開業しましたが
どこもコロナ脳の皆様とインバウンドが戻ってきていないので密ではなく楽しめますよ。
私は週末泳いできました。

今回、めんどくさがりやの官はさほど感染しなかった地域でもプールとか開けなかったりするようですが
民間は頑張っていますよ。
感染予防を一生懸命やりながら頑張って開業しています。
私は一貫してそういう人たちを応援したい。

自分がエッセンシャルだと決めつけているおごり高ぶった人たちは「そういう意味で」頑張りませんね。
それが一層わかったコロナ騒動でした。


(続く)

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