新型コロナ クラスター感染連鎖、ショーパブ関連97人に 7日発表、鹿児島県内計119人

(2020/07/08 08:24)
 鹿児島市天文館のショーパブ「NEW おだまLee男爵」で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)で、高校生など店舗に足を運んでいない人の感染が拡大している。県と同市が7日確認したクラスター関連の感染者は8人で、累計97人。このうち店舗を訪れた客からの感染者は19人、その感染者からさらにうつった人は7人に上る。

 県と同市は同日、クラスター以外の感染者は3人と発表。県内の感染者は計119人となった。

 鹿児島市が同日発表したクラスター関連の感染者は同市在住の10~50代の男女5人。うち3人は6月24日に同店を利用した30代男性に連なり、伊集院高校(日置市)の生徒も含まれている。残り2人も同店利用者から感染した。6日発表した40代男性2人もクラスター関連と判明した。

 「かごっまふるさと屋台村」ではショーパブ利用者以外に、客を含む3人の感染が判明している。

 市のクラスター関連外の3人は40~60代の男女で、2人は6日発表された感染者と接触があった。1人は調査中。

 市が1日以降確認した感染者はクラスター関連69人を含め計79人。聞き取りの結果、濃厚接触者は延べ405人に上る。聞き取りの過程で重複者もいるため、市は今後情報を精査する。

 県が7日に発表した新規感染者は霧島市の20代女性1人でクラスター関連。4日に感染が確認された同市の20代女性の友人。6日に発表した南九州市と枕崎市の10代2人は、4日に感染が確認された枕崎高校の生徒の友人。

 1~6日に県内で感染が確認された99人のうち7日時点で入院が57人、宿泊療養は26人。残りは自宅待機している。入院できる病床は同日までに約160床を確保した。

伊集院高生徒も感染、9日まで休校

日置市の伊集院高校は7日、鹿児島市在住の生徒が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。第一工業大学(霧島市)に通う日置市在住の20代学生の感染も分かった。枕崎高は、6日に感染が確認された枕崎、南九州市の10代2人が同校生と認めた。

 伊集院高は、濃厚接触者の確認や校舎消毒のため9日まで臨時休校する。県教育委員会は7日までに、検温やマスク着用など感染予防徹底を改めて呼び掛ける通知を出した。

 第一工大の学生は、鹿児島市のショーパブで起きたクラスター(感染者集団)関連。市内の別の店でアルバイトしていた。学内の濃厚接触者は学生と教員の7人。うち5人は陰性が確認されたという。