可能ならば、手のひらや指先ではなく、別のものを使って操作します。たとえば、電気のスイッチ、ドアのレバーなどはヒジで押す、押して開けるドアは背中で押す、エレベーターのボタンは鍵などを使って押す、などです。
しかし、なかには、どうしても手で触れなくてはいけないものもあります。そういうものに、もし接触感染する細菌やウイルスが大量に付着していたら、それに触れた手で口や鼻などに触れることで、細菌やウイルスが体内に侵入してしまいます。「共有物に触った後の手洗い」は、ぜひ、しっかり取り入れていただきたい習慣です。
もちろん、携帯用のアルコール消毒できるウエットティッシュなどを持ち歩き、触れる前に、その表面をアルコール消毒する、あるいは触れた後に手をアルコール消毒するということでもよいでしょう。しかし、逐一モノや手を消毒するよりも、「モノに触れた手をマメに洗浄する」ほうが実践しやすいように思います。
また、みなさんもすでに実感されているように、感染症が流行すると、アルコール消毒液は入手困難になりがちです。一方、手洗いならば、普通の石鹸・ハンドソープで事足ります。駅など公共のトイレなどにも、必ず設置されています。やはり、とにかく基本は「手洗い」というわけです。