小池氏が都知事再選 コロナ下の選挙戦、圧勝366万票

都知事選2020
社会・くらし
2020/7/5 20:00 (2020/7/6 3:07更新)

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任期満了に伴う東京都知事選挙が5日投開票され、現職の小池百合子氏(67)が再選を決めた。1期目の実績や新型コロナウイルス対策の推進などを掲げ、元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(73)や、れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)らを破った。全国最多の感染者の抑制と、経済対策の両立という重い課題への手腕が問われる。

開票作業は6日未明に終了し、各候補者の得票数が確定した。小池氏は366万1371票を獲得。前回の約291万票を上回った。次点の宇都宮氏に約280万票の大差をつけ圧勝した。

都内では5日まで4日連続で100人を超える新規感染者が発生し、感染者数は累計で6765人。2期目は早速新型コロナへの対応が問われることになり、小池氏は同日、「新型コロナは次の第2波に備える重要な時期だ。しっかりと対応したい」と述べた。

2021年に延期された東京五輪・パラリンピックでは、追加費用の分担や大会の簡素化に向け、国や大会組織委員会との協力関係を築けるかも焦点の一つとなる。

今回の選挙で主要政党は独自候補の擁立を見送り、事実上、小池氏の信任投票だった。初当選時と同様に政党推薦を受けず無所属で出馬した小池氏は、感染の拡大防止を理由に選挙期間中、街頭演説を行わずオンラインで選挙戦を展開した。

小池氏は新型コロナ対策では国に先駆けて外出自粛を要請し、協力金を設け経済対策に力を入れたことなどを強調。継続して事業者への支援を進めることなどを訴えた。

投票率は55.00%で、16年の前回都知事選(59.73%)を下回った。任期満了による都知事選は9年ぶりで、過去最多の計22人が立候補した。

選挙戦は小池氏が序盤からリード。立憲民主、共産、社民の3党から支援を受けた宇都宮氏や、山本氏らは都政の刷新を訴えたが、支持は広がらなかった。

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