「意味ネットワーク」を使えば凡人だって天才的に暗記できる 普通の主婦が東大大学院に合格した勉強法(4)
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天才じゃなくてもバッチリ暗記できる方法
「取りたい資格があるけど、暗記が苦手……」
暗記と聞いて、そんなふうに感じる方が多いのではないでしょうか。それもそのはず。暗記が異様に得意な人は結構たくさんいますから、より苦手意識が浮き彫りになりやすいのです。
もちろん、生まれつき暗記力に長けた特徴のある脳を持った人が一定数います。ですが、ほとんどの人が「天才」ではありません。暗記のコツを知っているだけの「凡人」にすぎません(失礼ですが)。
コツさえつかめば、誰だって暗記が得意になるのです。
さて、暗記のコツとは、一体どんなものでしょうか。ポイントは大きく分けて、次の三つです。
【ポイント】
① 繰り返すこと
② 何かと関連付けること
③ 感情を付与すること
①の「繰り返すこと」については、ここでは割愛します。
それでは、②の「何かと関連付けること」について考えてみましょう。
例えば「ラニーニャ現象」について「エルニーニョ現象」と関連付けて暗記することとします。「エルニーニョ現象」とは、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のことです。これは「ラニーニャ現象」の逆の現象です。そうすると、「エルニーニョ現象」の概念を把握できていれば、「ラニーニャ現象」はすぐに覚えることができますね。
言葉には「意味ネットワーク」というものがあります。「意味ネットワーク」とは、言葉の意味に対する人間の記憶の構造を表すためのモデルのことです。簡単に言えば、連想ゲームのような関係のことです。
例えば、「うさぎ」という言葉は「ほ乳類」「草食動物」「にんじん」といった別の概念とつながりがあります。
このように記憶の中の言葉は、言葉と言葉の間に意味の関係を作りながらネットワークのように構成されていきます。一つの言葉が活性化すると、他のつながりのある言葉も活性化します。実際に「ほ乳類」という言葉を想像してみてください。色んな動物が頭に思い浮かびますよね。このように、言葉と言葉の間につながりがあればあるほど、思い出すきっかけが多くなるのです。
言葉の「意味ネットワーク」のイメージ
「意味ネットワーク」とは言葉の連想ゲームのようなもの。例で言うと、「うさぎ」という単語から「にんじん」、「にんじん」から「馬」、というようにどんどん言葉をつなげていくイメージを持つとよい。
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