新型コロナウイルスの感染予防策として「こまめな換気」が求められています。それでも気温と湿気が高い日が続くこの時期、熱中症対策の面からは、部屋を閉め切ってエアコンを作動させる必要があります。
エアコンを作動させながらの換気はどのようにすればいいのか、ダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの重政周之(しげまさ・ちかし)さんに伺いました。
「最高気温が36.3℃、エアコンの温度設定は26℃という設定で、実験を行いました。すると日中の時間帯であれば35分間、気温が低い夜間でも18分間ならば、エアコンを切らずにつけっぱなしにしておいたほうが、消費電力は少なくて済みました。
つまり、1時間に5分どころか30分に5分、窓を開けての換気を繰り返すというレベルでも、その都度スイッチのオン・オフ操作をしないほうが、省エネ効果が高くなります」(重政さん)
見方を変えれば「昼間なら35分以内、夜間なら18分以内の外出」なら、エアコンはつけっぱなしにしておいたほうが、消費電力が少なくて済むことになりますね。
「そのほか、長時間エアコンを切って外出した後の帰宅時には、いきなりエアコンを使うのではなく、まず室内にこもった暖かい空気を排出・換気し、室温を下げたのちに作動させるのが、換気の面からも、省エネの面からもより効果的です」(重政さん)
梅雨が明ければ、エアコンなしでは暮らせない日々が続きます。そのなかで新型コロナウイルスと熱中症の予防に加え、省エネも意識しながら、状況に応じた効果的なエアコンの使い方を心がけましょう。
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