「容疑者は、中学生のころからアニメやゲームを好んで見ていた」
「公開された容疑者の部屋には、美少女アニメのDVDやマンガが数百本置かれていた」
21世紀になって久しい今でも、凶悪犯罪が起こるたび、このような報道が行われることがある。仮に趣味嗜好が事実だったとしても、どうして犯罪と関係があるのか……そう憤った経験のある人は少なくないはずだ。
今、ある国会議員が独自の論をTwitterで述べ、ネット民から賛同が集まっている。
■自民党・小野田議員「2次元は犯罪の要因ではない」
一昨日から昨日にわたってTwitterで「2次元論」を述べたのは、自由民主党の小野田紀美参議院議員。「内閣第一部会・青少年推進調査会合同会議」に参加した彼女は、児童の性犯罪被害に対し一部の議員から「漫画が要因の1つ」と発言があったことを明かす。
そして、「漫画をはじめ2次元を性犯罪の要因としないでほしい」「必要なのは3次元での規制で、2次元と混同しないでほしい」と会議の席で自身が発言したこと明かした。
その後、「漫画が全て悪いと言っていないが要因の一つであることは認めるべき」という先輩議員の反論に対し、オタク系コンテンツのみがピックアップされてしまうおかしさを小野田議員は主張。
その上で、コンテンツに触れてどう思うか、どんな行動に移すかは個人次第であり、道徳心や正義感を教育することが肝要だと続けた。
この小野田議員の一連の投稿は、それぞれ大きなRTを獲得し、「感動した」「まさにその通り」「握手とハグを求めたい」など賞賛の声が多数寄せられている。
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■凶悪事件容疑者の「アニメ好き」報道に違和感は4割
小野田議員も直面した世代間の感覚の差。この件に関しては、しらべぇでも調査済みだ。
気になる結果だが、「凶悪事件の容疑者のアニメ好きをメディアが報じるのはおかしいと思う」と回答した人は全年代で42.6%。20代が過半数を超えたのに対し、40代、60代では3割代の低い水準にとどまっている。
今回のツイートをきっかけに、アニメ・漫画好きから注目を集めていくことになるであろう小野田議員。彼女の今後の発言にも注目したい。
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(文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年9月19日~2014年9月22日
対象:全国20~60代の男女1500名(有効回答数)