Nixongo: 文字

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【使用文字一覧】

  • a/b/d/e/ə/f/g/h/i/j/k/m/n/o/p/r/s/t/u/ŭ/v/w/x/y/z
  • ü/ö/ë/ï(それぞれ分音記号付きの1文字)

※c/l/q は他言語の綴りをそのまま使う場合にのみ現れる。

⠁ a⠃ b⠉ c⠙ d⠑ e⠋ f⠛ g⠓ h⠊ i⠚ j
⠅ k⠇ l⠍ m⠝ n⠕ o⠏ p⠟ q⠗ r⠎ s⠞ t
⠥ u⠧ v⠭ x⠽ y⠵ z⠯ ù⠿ û⠷ ô⠮ î⠾∅
⠡ à⠣ â⠩∅⠹ ê⠱ è⠫ ə⠻ ŭ⠳ ò⠪ ì⠺ w
※分音記号は音節間の⠔(35)とする。
⠥ u⠯ ù⠿ û
⠕ o⠳ ò⠷ ô
⠁ a⠡ à⠣ â
⠑ e⠱ è⠹ ê
⠊ i⠪ ì⠮ î
※u/o に注意。

【現代語での音価等】

〈u〉

  • ウ段の母音を担う
  • ワ行ウ段 vu は現れない
  • uu/ug/ufu → ウ段長音
  • ou/og/ofu, au/ag/afu, oo/ovo/ofo → オ段長音
  • eu/efu → オ段拗長音
  • iu/ifu → ウ段拗長音

〈o〉

  • オ段の母音を担う
  • ou/og/ofu, au/ag/afu, oo/ovo/ofo → オ段長音
  • avo/afo は長音でない

〈a〉

  • ア段の母音を担う
  • aa → ア段長音
  • ou/og/ofu, au/ag/afu → オ段長音

〈e〉

  • エ段の母音を担う
  • ee/eve/efe → エ段長音
  • ei/eg → エ段長音または重母音エイ
  • eu/efu → オ段拗長音

〈i〉

  • イ段の母音を担う
  • ヤ行イ段 ji は現れない
  • ii/ivi/ifi → イ段長音
  • ei/eg → エ段長音または重母音エイ
  • iu/ifu → ウ段拗長音

〈w〉

  • 合拗音を担う(カガ行のアエイ段のみ)
  • wu → ヴ(合拗音とは関係が無い)

〈y〉

  • 開拗音を担う(jy, yi, kwyu/gwyu 無し)
  • 母音を担う文字の直後には現れない

〈ŭ〉

  • tŭo/tŭa/tŭe/tŭi → ツォ/ツァ/ツェ/ツィ
  • xŭo/xŭa/xŭe/xŭi/xŭyu → フォ/ファ/フェ/フィ/フュ
  • wŭo/wŭa/wŭe/wŭi/wŭyu → ヴォ/ヴァ/ヴェ/ヴィ/ヴュ
  • 母音を担う文字の直後には現れない
  • この文字が扱えない場合は u で代用

※それぞれ一拍


〈ə〉

  • səi → スィ
  • zəi → ズィ
  • təu/təi/təyu → トゥ/ティ/テュ
  • dəu/dəi/dəyu → ドゥ/ディ/デュ
  • jəe → イェ
  • wəo/wəe/wəi → ウォ/ウェ/ウィ
  • 母音を担う文字の直後には現れない
  • この文字が扱えない場合は e で代用

※それぞれ一拍


〈h〉

  • ア行の子音を担う
  • 形態素境界かつ音節境界である場合に現れる(音節境界の有無が中和している場合は形態素境界のみあれば良い)
  • 語頭には現れない
  • 不完全な複合語の後部要素頭(ハイフンの直後)には現れない(準語頭)
  • 「あーあ」などには形態素境界に相当するものがあると解釈しても良い(aaha)
  • coda になれるという解釈も有り得る(ahha/atha → アッア, ah/at → アッ)

〈k〉

  • カ行の子音を担う
  • カ行直前の促音を担う場合を除き、coda になれない

〈s〉

  • サ行の子音を担う
  • サ行直前の促音を担う場合を除き、coda になれない

〈t〉

  • タ行の子音を担う
  • 促音を担って coda になれる
  • 字音の舌内入声韻尾やタ行直前での促音便による促音は t
  • 重子音でない促音を担う文字としては無標

〈n〉

  • ナ行の子音を担う
  • 撥音を担って coda になれる
  • 字音の舌内鼻音韻尾は n
  • 撥音を担う文字としては無標

〈x〉

  • ハ行の子音を担う
  • ハ行直前の促音を担う場合を除き、coda になれない

〈m〉

  • マ行の子音を担う
  • 撥音を担って coda になれる
  • 字音の唇内鼻音韻尾は m

〈j〉

  • ヤ行の子音を担う
  • ヤ行イ段 ji は現れない
  • 単独の音節としてなら e/je/ve/fe の音価が等しい
  • coda になれない

〈r〉

  • ラ行の子音を担う
  • coda になれない

〈v〉

  • ワ行の子音を担う
  • ワ行ウ段 vu は現れない
  • 単独の音節としてなら o/vo/fo の音価が等しい
  • 単独の音節としてなら e/je/ve/fe の音価が等しい
  • coda になれない
  • f と音価が等しい

〈g〉

  • ガ行の子音を担う
  • 字音の喉内鼻音韻尾は g
  • ou/og/ofu, au/ag/afu, oo/ovo/ofo → オ段長音
  • ei/eg → エ段長音または重母音エイ
  • 字音の東韻三等に対して想定される ig は jug/yug に変える(ig は一切使わない)

〈z〉

  • ザ行の子音を担う
  • zu/du, zi/di, zy/dy の音価がそれぞれ等しい
  • coda になれない

〈d〉

  • ダ行の子音を担う
  • du/zu, di/zi, dy/zy の音価がそれぞれ等しい
  • coda になれない

〈b〉

  • バ行の子音を担う
  • coda になれない

〈p〉

  • パ行の子音を担う
  • 促音を担って coda になれる
  • 字音の唇内入声韻尾やパ行直前での促音便による促音は p

〈f〉

  • 転呼したハ行を担う
  • v と音価が等しい
  • u/fu の音価が等しい
  • coda になれない

【アクセント:❷と③】

院政期アクセント

  • ❷は主に下降、③は主に低を担う
  • 3拍名詞第7類の語末音節では最初から対立が無い(③が無標)
  • ③の連続による上昇拍が消滅(重音節なら上昇調のまま)

京阪式

  • 語頭隆起により2拍名詞第2類と3類の対立が消滅(③が無標)
  • 2拍名詞第4類と第5類の対立が失われつつある

東京式

  • ❷と③の音価が完全に一致(矢: jâ, 湯: jù)
  • 基本的に語頭や綴り上の重音節では❷が無標
  • 複合語の後ろから2番目の形態素頭では❷が無標
  • 2拍名詞第4・5類や3拍以上の名詞が複合語の後部要素として頭高化している場合は❷が無標
  • 2拍以下の和語単純語や残り全ての環境では③が無標
  • 動詞連用形(テ形ではない)の中止用法では語末に❷があるものとみなす(「…はしない」)
  • 修飾語になれる単語および接語の語末では③が出没する

※要検証。