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【使用文字一覧】
- a/b/d/e/ə/f/g/h/i/j/k/m/n/o/p/r/s/t/u/ŭ/v/w/x/y/z
- ❷(サーカムフレックス)+ u/o/a/e/i → û/ô/â/ê/î
- ③(グレイヴ・アクセント)+ u/o/a/e/i → ù/ò/à/è/ì
- ü/ö/ë/ï(それぞれ分音記号付きの1文字)
※c/l/q は他言語の綴りをそのまま使う場合にのみ現れる。
⠁ a | ⠃ b | ⠉ c | ⠙ d | ⠑ e | ⠋ f | ⠛ g | ⠓ h | ⠊ i | ⠚ j |
⠅ k | ⠇ l | ⠍ m | ⠝ n | ⠕ o | ⠏ p | ⠟ q | ⠗ r | ⠎ s | ⠞ t |
⠥ u | ⠧ v | ⠭ x | ⠽ y | ⠵ z | ⠯ ù | ⠿ û | ⠷ ô | ⠮ î | ⠾∅ |
⠡ à | ⠣ â | ⠩∅ | ⠹ ê | ⠱ è | ⠫ ə | ⠻ ŭ | ⠳ ò | ⠪ ì | ⠺ w |
⠥ u | ⠯ ù | ⠿ û |
⠕ o | ⠳ ò | ⠷ ô |
⠁ a | ⠡ à | ⠣ â |
⠑ e | ⠱ è | ⠹ ê |
⠊ i | ⠪ ì | ⠮ î |
【現代語での音価等】
〈u〉
- ウ段の母音を担う
- ワ行ウ段 vu は現れない
- uu/ug/ufu → ウ段長音
- ou/og/ofu, au/ag/afu, oo/ovo/ofo → オ段長音
- eu/efu → オ段拗長音
- iu/ifu → ウ段拗長音
〈o〉
- オ段の母音を担う
- ou/og/ofu, au/ag/afu, oo/ovo/ofo → オ段長音
- avo/afo は長音でない
〈a〉
- ア段の母音を担う
- aa → ア段長音
- ou/og/ofu, au/ag/afu → オ段長音
〈e〉
- エ段の母音を担う
- ee/eve/efe → エ段長音
- ei/eg → エ段長音または重母音エイ
- eu/efu → オ段拗長音
〈i〉
- イ段の母音を担う
- ヤ行イ段 ji は現れない
- ii/ivi/ifi → イ段長音
- ei/eg → エ段長音または重母音エイ
- iu/ifu → ウ段拗長音
〈w〉
- 合拗音を担う(カガ行のアエイ段のみ)
- wu → ヴ(合拗音とは関係が無い)
〈y〉
- 開拗音を担う(jy, yi, kwyu/gwyu 無し)
- 母音を担う文字の直後には現れない
〈ŭ〉
- tŭo/tŭa/tŭe/tŭi → ツォ/ツァ/ツェ/ツィ
- xŭo/xŭa/xŭe/xŭi/xŭyu → フォ/ファ/フェ/フィ/フュ
- wŭo/wŭa/wŭe/wŭi/wŭyu → ヴォ/ヴァ/ヴェ/ヴィ/ヴュ
- 母音を担う文字の直後には現れない
- この文字が扱えない場合は u で代用
※それぞれ一拍
〈ə〉
- səi → スィ
- zəi → ズィ
- təu/təi/təyu → トゥ/ティ/テュ
- dəu/dəi/dəyu → ドゥ/ディ/デュ
- jəe → イェ
- wəo/wəe/wəi → ウォ/ウェ/ウィ
- 母音を担う文字の直後には現れない
- この文字が扱えない場合は e で代用
※それぞれ一拍
〈h〉
- ア行の子音を担う
- 形態素境界かつ音節境界である場合に現れる(音節境界の有無が中和している場合は形態素境界のみあれば良い)
- 語頭には現れない
- 不完全な複合語の後部要素頭(ハイフンの直後)には現れない(準語頭)
- 「あーあ」などには形態素境界に相当するものがあると解釈しても良い(aaha)
- coda になれるという解釈も有り得る(ahha/atha → アッア, ah/at → アッ)
〈k〉
- カ行の子音を担う
- カ行直前の促音を担う場合を除き、coda になれない
〈s〉
- サ行の子音を担う
- サ行直前の促音を担う場合を除き、coda になれない
〈t〉
〈n〉
- ナ行の子音を担う
- 撥音を担って coda になれる
- 字音の舌内鼻音韻尾は n
- 撥音を担う文字としては無標
〈x〉
- ハ行の子音を担う
- ハ行直前の促音を担う場合を除き、coda になれない
〈m〉
- マ行の子音を担う
- 撥音を担って coda になれる
- 字音の唇内鼻音韻尾は m
〈j〉
- ヤ行の子音を担う
- ヤ行イ段 ji は現れない
- 単独の音節としてなら e/je/ve/fe の音価が等しい
- coda になれない
〈r〉
- ラ行の子音を担う
- coda になれない
〈v〉
- ワ行の子音を担う
- ワ行ウ段 vu は現れない
- 単独の音節としてなら o/vo/fo の音価が等しい
- 単独の音節としてなら e/je/ve/fe の音価が等しい
- coda になれない
- f と音価が等しい
〈g〉
- ガ行の子音を担う
- 字音の喉内鼻音韻尾は g
- ou/og/ofu, au/ag/afu, oo/ovo/ofo → オ段長音
- ei/eg → エ段長音または重母音エイ
- 字音の東韻三等に対して想定される ig は jug/yug に変える(ig は一切使わない)
〈z〉
- ザ行の子音を担う
- zu/du, zi/di, zy/dy の音価がそれぞれ等しい
- coda になれない
〈d〉
- ダ行の子音を担う
- du/zu, di/zi, dy/zy の音価がそれぞれ等しい
- coda になれない
〈b〉
- バ行の子音を担う
- coda になれない
〈p〉
- パ行の子音を担う
- 促音を担って coda になれる
- 字音の唇内入声韻尾やパ行直前での促音便による促音は p
〈f〉
- 転呼したハ行を担う
- v と音価が等しい
- u/fu の音価が等しい
- coda になれない
【アクセント:❷と③】
院政期アクセント
- ❷は主に下降、③は主に低を担う
- 3拍名詞第7類の語末音節では最初から対立が無い(③が無標)
- ③の連続による上昇拍が消滅(重音節なら上昇調のまま)
京阪式
- 語頭隆起により2拍名詞第2類と3類の対立が消滅(③が無標)
- 2拍名詞第4類と第5類の対立が失われつつある
東京式
- ❷と③の音価が完全に一致(矢: jâ, 湯: jù)
- 基本的に語頭や綴り上の重音節では❷が無標
- 複合語の後ろから2番目の形態素頭では❷が無標
- 2拍名詞第4・5類や3拍以上の名詞が複合語の後部要素として頭高化している場合は❷が無標
- 2拍以下の和語単純語や残り全ての環境では③が無標
- 動詞連用形(テ形ではない)の中止用法では語末に❷があるものとみなす(「…はしない」)
- 修飾語になれる単語および接語の語末では③が出没する
※要検証。