記事の内容はONE OK ROCK（通称ワンオク）という日本人バンドが、ボーカルの歌唱力・英語力などで外国人に支持を集めはじめているという内容。

どれどれ、と思い記事内で紹介されていたYouTubeの動画を閲覧してみました。

おぉー、ボーカルが日本人なのに、英語がちゃんと英語っぽく聞こえる！

しかも英語歌詞・日本語歌詞がしっかり絡みあってて、日本のバンドにありがちな「意味不明な英単語連呼」の曲じゃない！

曲自体のクオリティの高さ、歌詞、ボーカルの歌唱力、どれも国内屈指だと感じました。

特にボーカルTakaの発音力は特筆すべきで、ネイティブレベルとまでは行きませんが、そんじゃそこらの帰国子女が裸足で逃げ出すレベルです。

すごいなぁと思って様々な動画をYouTubeで見ていたのですが、だんだんと「あれ？」何か違和感が頭の裏側に引っかかりはじめました。

なんかこのボーカルの顔、見たことある気がする…。

気になって調べてみると、Takaの本名は森田貴寛とのこと。この名前を聞いてピンと来ました。

僕は中学・高校と、とある私立の大学付属校に通っていたのですが、Takaはなんとその学校の同級生だったわけです。そこまで交流がないので全く気付きませんでした…。

しかしTakaが森内だとすると、彼の英語力がまた違った意味で素晴らしく思えてきます。というのは、Takaは中学高校の頃は全く英語が出来ない生徒だったからです。

確か中学2年生のとき、僕とTakaは同じクラスでした。僕は根暗で本ばかり読んでる柔道部員、Takaはいわゆる「イケて」る男子中学生。あまり交流はありませんでしたが、ひょうきんで明るいTakaはいつも目立っていたので強く記憶に残っています。

そんなある日のこと、僕とTakaは英語の授業で隣の席になりました。授業内容は「プリントに書かれた英文をひとりひとり読み上げる」というもの。発音チェックが入るので、みんな「TH」や「R」や「L」の発音を口の中で練習しています。

しかしふと隣のTakaを見ると、発音練習はせずなにやら電子辞書を引きながら必死にプリントに書き込みをしている様子。「何やってんの？」と聞くと「いまプリントに読み仮名をつけてるんだ」とTaka。そう、彼はなんと綺麗に英語を発音するどころか、英単語を見てそれを音にすることすら出来ないレベルだったのです。

当然発音は

「アイ　アム　サースティ。ソウ　プリーズ　ブリング　ミー　サム　ウォーター」

とかそんなレベル。当然めちゃくちゃ注意されます。

しかし「何も喋れないよりマシだからな…」とTaka。いや、まぁ、そうなんだけどさ…。

そんなTakaは当然英語のテストもいつも赤点 or 赤点ギリギリ。僕も中学高校時代は相当の劣等生だったので、期末テストの後はよくと出来の悪いテストを見せ合って爆笑していた記憶があります。

そんなわけで、少なくとも僕が在学していた高1年生までは、Takaの英語力は「全く英語を読めない・喋れない」と言ってもいいレベルでした。しかし、それが今や帰国子女レベルの発音で曲を熱唱し、英語の歌詞まで自分で書いているのですから、本当に驚かされます。

その後Takaは僕と同じく高校を中退し、色々あったあと「ONE OK ROCK」のボーカルとして音楽活動の道に進みます。

そんな彼の軌跡を見て思うのは、「英語は大人になっても十分学習できる」ということです。

Takaは少なくとも16歳の高校1年生まで、少なくとも英語に関しては全く駄目なやつでした。それがたった数年で留学もせずに、帰国子女レベルの発音力・作詞力を身につけているわけです。しかも音楽活動をしながら！

僕も高校を中退後数年経ってから英語の学習をほぼゼロから始めましたが、今ではほとんどの英語の書籍・WEBサイトを辞書なしでスラスラ読めるようになっています。（Takaと違って発音は苦手ですが…汗）

「英語は子供のうちからやらなきゃ絶対身につかない」なんて話はチラホラ聞きますが、そんな人にはONE OK ROCKの曲を聞かせて「このボーカルは大人になってから英語を始めたんだぞ！」と教えてあげたいです。

もちろんTakaの英語は彼の音楽的センスや努力あってのものだとは思います。しかしそれでも「大人になってから英語をはじめて数年間であのレベルまで行ける」というのは多くの人に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

圧倒的多数の日本人にとって、Takaの英語力は「希望」とも言える存在だと思います。

ぜひTakaにはどうやってゼロからあそこまで英語を喋れるようになったのか、書籍などで発表してほしいですね。僕も買って、授業の参考にしたいです（笑） 

そんなわけで、「人類応援ブログ」はONE OK ROCKを応援しています。

がんばれ森内！