紙もの・古道具
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インターネットが世界を変える…らしいのですが、それは本当でしょうか。
せいぜい、ビジネスのスタイルが変わったことぐらいではなかったのか。
SNSがコミュニケーションを変える?多くが自己呈示と承認欲求の煩わしさに思えます。
伝統の写本の世界、江戸の版木印刷、開国日本の和魂洋才、
戦中の精神の高揚と、高度経済成長期の欲求のおもむくままの世界で、
それでも、モノたちは、リアルで意味のある存在でありました。
デジタル=複製可能な世界が立ち上がった時、それはアナログ時代を睥睨しながら、
ネット上に存在しないものは、この世に存在しないとでも言わんばかりに、
うそ寒い、それでいて、へんに熱狂的な夢の世界がリアルを覆い尽くしました。
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空間上にあるものは
土地の歴史のわずかな部分
道ができ 街ができ 人が生き やがて消えても
そのモノたちは残る
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世のなかには 大きな店もあれば小さい店もある
なかでも一番小さいのは
「ボロ市」などに出ている露店だ
こうしたものの中には
ときたま異様な売物が 古時計の間などに
まぎれこんでいるものである…
墓場鬼太郎「ないしょの話」 水木しげる |
複製可能なモノ、商品の大量生産と大量消費の先に、
オーソライズされない、無責任で質の低下したテキストだけがあふれ、踊り、
モノや活字、情報に対する期待も信頼も失われた30年間が、過ぎました。
そして、本の時代は(出版に携わる者の無自覚ゆえに)、終わろうといています。
バブルの頃からでしょうか。株価がNHKのニュースに出るようになり、
私たちは故郷のことより、遠い外国のことを知りたいと思い、
体に感じる春夏秋冬の風より、ありもしない仮想現実を求めたのです。
結果、数知れないストレスと軋轢に苛まれ、私たちの生活は不幸に満ちたものになりました。
長い時間、そんな私たちの狂騒を眺めてきた、沈黙のモノたち。
捨ててしまう前に、ぜひ古本 雪山坊にお譲りください。こだわりをもって、査定、買取ります。
080-5057-1342までお電話下さい。