新型コロナ、テレビでよく見る「専門家」に対する大きな疑問と違和感

どこまで信じてよいのだろうか…
原田 隆之 プロフィール

毎日テレビで顔を見ないことがない白鷗大学の岡田晴恵教授は、検査の拡大を大声で主張し続けている。

また、同じ番組にコンビのように出演している開業医の大谷義夫医師は、わざわざ自身の病院にテレビカメラを入れて診療場面を公開し、「肺炎の疑いがあるのに検査ができない。コロナウイルス感染症ではないと思うが、検査ができれば陰性だとはっきり言えるのに」と訴えていた。

まず、風邪症状があるだけのような人はもちろん、単に肺炎の疑いがあるだけの人まで全員に検査する必要はないし、弊害のほうがはるかに大きい。

それは繰り返しになるが、検査は万能ではないし、検査をしても「陰性だとはっきり言える」ことはない。そして検査は、事前確率の小さな集団にやるよりは、スクリーニングの結果を踏まえて確率が大きな集団に実施すべきである。

つまり、厚生労働省や専門家会議が述べているように、熱が4日以上続いている、感染者との接触歴があるなどの基準を設けて優先度の高いグループから実施することが重要である。

 

別の日の番組でコメンテーターの1人が「この検査はそんなに感度が高くないようで、検査を増やすと本当は陽性なのに陰性と出てくるような意見を聞いたんですけど、それはどうなんですか?」と疑問を呈したところ、岡田教授も大谷医師も見事にしどろもどろになって的外れの回答に終始していた。

岡田教授は、「たとえ感度は7割であっても,そこで黒は黒と見つけることが大事なんですね。大谷先生、そこどうなんでしょうか?」とすぐに大谷医師に話を振り、いきなり話が回ってきた大谷医師は視線を泳がせながら「1回陰性であっても何度も検査すればよいと思います。そうすると感度も上がる」と答えていた。

びっくりするくらい間違いばかりで、基本的なこともわかっていないのが明白である。「黒は黒」と言っても、感度が7割ということは、その7割しか当たっていないということだ。

また、感度というのは検査に固有の値であって、何度も検査すれば上がったり下がったりするようなものではない。検査を繰り返して上がる可能性があるのは、陽性的中率である。