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インド初のコロナワクチン、8月中旬の実用化目指す-今月に治験開始

  • 7月中に375人対象の第1相試験と750人対象の第2相試験を開始する
  • 治験完了後、8月15日までに公衆衛生上の利用開始を想定-ICMR

インドは国内初の新型コロナウイルスワクチン候補について、臨床試験から実用化までの期間を6週間とする野心的なスケジュールを設定した。

  ワクチン開発を手掛ける同国の未公開企業、バーラト・バイオテク・インターナショナルは先週、ワクチン候補の臨床試験開始で当局の承認を得た。

  インド医学研究評議会(ICMR)は臨床試験拠点宛ての2日付書簡で、「全ての臨床試験が完了後、8月15日までに公衆衛生上の利用」開始が「想定」されていると説明。その上で、これは「政府の最高レベルで監視されている最優先プロジェクトの1つ」だと指摘した。書簡はブルームバーグ・ニュースが確認した。

  同社製ワクチンはヒトへの有効性も安全性もまだ立証されていない。こうしたスケジュールは、新型コロナの感染者が64万人余りと世界で4番目に多いインドが早急にウイルス封じ込め策を必要としていることを浮き彫りにしている。

  ICMRの報道官によると、バーラト・バイオテクは7月中に375人対象の第1相試験と750人対象の第2相試験を開始する。ワクチンが一般的な利用を認められるかどうかはこれら試験の結果に左右されるという。同社の広報担当者はICMRの書簡に記載されたスケジュールについてコメントを控えた。

原題:
India’s First Covid-19 Vaccine Races to Meet Mid-August Target(抜粋)

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