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 川辺川ダム計画に蒲島郁夫県知事が「白紙撤回」を表明してから、11日で10年となった。清流が残された熊本県五木村では豊かな自然環境にひかれて観光客が増えるなど明るい兆しもあるが、水没予定地からの移転を機に多くの住民が村外に出て、残った住民は将来に不安を募らせる。ダムに代わる流域の治水対策の策定も難航する中、ダム建設計画復活があるのではないかと懸念する声もある。

観光客・林業 明るい兆しも

 かつて五木村役場や住宅が立っていた川辺川沿いの旧水没予定地には、公園が完成し、コテージでのキャンプやボルダリングなどが楽しめる広場の整備が進んでいる。そこから約70メートル上の高台に、16年前に移転した役場や、住宅などが整然と並ぶ。ただ、住宅街はひっそりとし、近くの道の駅から「五木の子守唄」の放送が聞こえてくる。

 「10年たって施設はできたが…

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