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ryuyukimichiさん

本好きの槙島が随所で読んでいる書籍は、シナリオでそのタイトルが全て指定されている。書籍は主に深見氏が脚本を書きながらチョイスし、虚淵氏と相談して決めていて、その先の展開の暗示が込められているという。

出典オトナアニメディアvol.7/2013年1月25日発行

訳書が何種も存在する海外作品については、書籍へのリンクを特に貼っていません。深見真氏の小説下巻が出た際には、作中で引用元とした書籍が明かされると思いますが……。

第17話「鉄の腸」

機械の部品に成り果てろと言うのも、ぞっとしない話だな。

バルニバービのある医者が、対立した政治家を融和させる方法を思いつく。二人の脳を二つに切断して、再び繋ぎ合わせるという手術だ。これが成功すると、節度のある調和のとれた思考が可能になるという。

この世界を監視し、支配するために生まれてきたと自惚れている連中には、何よりも望ましい方法だと、スウィフトは書いている。

第16話「裁きの門」

槙島:正義は議論の種になるが力は非常にはっきりしている。そのため人は正義に力を与えることができなかった
狡噛:悪いな俺は「誰かがパスカルを引用したら用心すべきだ」とかなり前に学んでいる。
槙島:そうくると思ってたよ。オルテガだな。もしも君がパスカルを引用したら、やっぱり僕も同じ言葉を返しただろう。

出典PHYCHO-PASS #16

正義は、議論の種になる。力は、はっきりしていて、議論無用である。 そのために、人は正義に力を与えることができなかった。

第15話「硫黄降る街」

そりゃね、不安にもなりますよ。果たしてここから先に何が待っているのか。この街がどうなってしまうのか。

君のそういう普通なところ、すごくいいと思う。僕も君も、ごく普通で本質的にありきたりな人間だ。

自分の事を欲張りだと思ったことはないよ。当たり前のことが当たり前に行われる世界。僕はそういうのが好きなだけでね。

ごく普通でありきたりな我々が、普通でない街に犯罪を仕掛ける。

「普通でない街」か…。何だろうな…昔読んだ小説のパロディみたいだ。この街は…。

フィリップ・K・ディックかな。ジョージ・オーウェルが描く社会ほど支配的でなく、ギブスンが描くほどワイルドでもない。

ディック…読んだことないなぁ。最初に一冊読むなら何がいいでしょう?

大分内容が違う。いつか暇な時に比較してみるといい。