フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演した女子プロレスラー木村花さん(享年22)がSNSで誹謗(ひぼう)中傷を多数受けた後に死去した問題で、同局は3日、定例会見で「言動を無理強いしたものではない」と説明した。
番組内では木村さんが共演者に怒り、キャップをたたき落とすシーンが話題になっている。木村さんの母は2日発売の週刊文春で、この場面でスタッフがビンタを指示したと主張。同局では調査を進めており、この日、大多亮常務取締役は「ビンタの強要はなかった」と明かした。
キャストとフジテレビ側が、出演にあたりスケジュールや撮影方針などを定めた誓約書を交わしたことも明かしたが、同常務は「感情表現をねじ曲げるような指示はしていない」。木村さんの卒業時期についても「こんな時期がいいのではないか、という形で花さんの意向も踏まえて検討していた」という。
問題のシーンは3月にNetflixで配信されて炎上した後、5月にフジテレビで放送した。その点について同常務は「花さん本人とスタッフが話し合って、放送を『やめてくれ』という話はなかった。きちんとした話し合いの上で放送しました」と強調した。
○…会見では遠藤龍之介社長(64)が、FNN(フジニュースネットワーク)と産経新聞社が実施した合同世論調査での不正に対し「再委託先の不正を見抜けず、誤ったデータを視聴者に伝えてしまったことをおわび致します」と謝罪した。委託先の社員が電話をかけずに架空の回答を入力。岸本一朗専務は「メディア界全体の信頼を揺るがしかねない事態についても深くおわびしたい。再発防止策を確立するまで、この世論調査を中止致します」とした。