テキサス州、方針変えマスク義務化 アメリカでは18州が義務に
2020年7月4日 10時30分
【ニューヨーク=赤川肇】新型コロナウイルスの感染者が急増している米南部テキサス州のアボット知事(共和党)は2日、公共の場でマスク着用を義務づける行政命令を出した。これまで義務化に否定的だったが「感染抑止に最も効果的な方法の1つと証明されている」と必要性を訴えた。
全米で人口2位のテキサス州の感染報告者数は計17万5000人で、直近一週間だけで25%を占める。他州に先駆けて経済再開を進めてきたが、再び飲食店の営業規制を強化するなど見直しを余儀なくされている。
アボット氏は2日の声明で「商売を続け、経済を前進させるには、1人1人が互いを守る必要がある」と指摘。違反者は1回目が警告、2回目は最高250ドル(2万7000円)の罰金が科される可能性がある。
マスク着用の義務化には「自由の侵害」などと保守層を中心に反発が根強い。米ニュースサイト「アクシオス」によると、全米50州中18州がマスク着用を義務化し、このうち15州の知事が野党民主党の出身。ただ、感染が広がる中、必要性を訴える与党共和党の議員も目立ちつつある。
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