2004年09月09日

講座:生臭坊主


09a27587.jpg 尾籠につき手で抜きます...アラまちがえた。疲労につき手抜きです。


【生臭坊主】
なまぐさ-ぼうず
(1)肉食をするなど、戒律を守らず品行の悪い僧。破戒僧。
(2)俗気・俗才のある僧。
         三省堂『大辞林 第二版』


 道鏡の資料がどっか行っちゃって探す気もないので、異国の坊主の話をば。
 カトリックと申せば何やら厳格そうなイメージがございます。が、やんごとなき方々が堕落あそばされたことも歴史上何度かあるのです。
 昔はお金と権力で地位を得ることが普通に行われていましたから。

 コッサ枢機卿はメディチ家と仲良しでした。その力を利用して対立教皇ヨハネス23世になりましたが、素行の悪さからわずか数年で廃位させられました。在位中に100人以上の娘・人妻・尼僧を犯したといいます。
 法王レオ10世(ジョバンニ・ディ・メディチ)は豪奢な生活でローマ法王庁を財政難に陥れ、その穴埋めに免罪符を人々に売りつけて大儲け。
 インノケンティウス8世は少年趣味で、14歳の少年に枢機卿の位を与えました。
 極めつけはアレクサンドル6世。これほど神に背いた教皇はいないといわれています。教皇になる前は、貴族ロドリゴ・ボルジアでした。別荘に娼婦たちを住まわせ、しばしば乱痴気騒ぎを繰り広げていました。金にものいわせて教皇になると、何人もの若い娘を愛人にしました。息子の有名人チェーザレ・ボルジアは、愛人に産ませた子どもです。チェーザレと同じ女を分けあって「兄弟」になったこともあります。当時は罪とされていた男色趣味もありました。ある年の処女受胎節のお祭りのとき、大勢の庶民の娘に花嫁衣装を贈り、中から美しい娘を選んで、処女をいただいてしまいました。乱暴な接見もあったものです。
 最期は因果応報的で、毒にあたって苦しみながら死にました。一説には政敵に盛るはずだった毒薬を、故意か偶然か召使がまちがえたといいます。


***画像***
「だから堕落はいかんと言うたのに!!」 >人類。
たぶんエレミヤだと思うけど調べる気もない。

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この記事へのコメント
職業上の制約というのはなんと過酷なのでしょう
誰が彼らを責めることができましょう

私にとってはなんともうらやましい限りでございます
もちろん私にも多少の社会的立場というものもありますので、後ろめたさは感じてはおりますが・・・
Posted by もとやま しんいち at 2004年09月09日 11:34
携帯から自分で自分にコメントしてみる、とある昼時。この機能をいままで知らなかったアナログ&アナクロさ。
Posted by 万里アンナ at 2004年09月10日 11:32