原画は『悪霊たちの無節操の図』、ピエール・ド・ランクル、1613年。でも気合いが入りすぎていて見づらい絵なのです。ここでは略画を載せております。(『魔女狩り』森島恒雄、岩波新書)
サバト(魔女、魔術師、悪魔の宴会)の想像図ですわ。
大鍋で蛙が煮られようとしています。魔女がお尻を出して飛んでいます。裸で踊る人々も見えます。画面右上でふんぞりかえっている山羊頭は魔王です。
ご覧になればおわかりでしょう。
時代が時代ですから、そのものズバリの描写こそないものの、要するに抑圧された性的な妄想の、大爆発です。
こんな妄想を投影されて火あぶりにされてしまった何万もの無実の女たちが、哀れでなりませんわ。