講座:去勢・中国(3)宦官のサンザンな悪評
宦官。
ちむぽも玉もないので、無欲で清浄な境地にあったのかと思いきや、さにあらず。
権勢欲が強かったとか、性格がゆがんでいたとか、かなりの悪評です。
「男でない」はずが男だった例があります。ちゃんと性生活を営んでいる宦官がけっこうおりました。
清代の書物にこう書かれています。
「宦官は女と一緒のとき、喜ぶたびに手で撫で、口で噛み、興奮が高まり汗が吹きでると終わる」
舌や性具を使った性行為も行われていました。
体が成長しきってから切除手術を受けた者は、特に強くて旺盛であり、女たちに好まれたそうです。
宦官の相手をする女は宮女です。
もともと中国の宦官は、後宮内の淑女が皇帝以外の男とできてしまうのを防ぐために作り出された役職のはずなのですが.......。
明代なかば以降、妻を持たない宦官のほうが珍しくなりました。
低賃金でこき使われ、日々上司の顔色をうかがう孤独な宦官と、皇帝のお手つきになる望みうすく、あたら女盛りを持て余す孤独な宮女。くっついたからといって誰が責められましょう。
同性愛者の宦官もいました。
武帝に仕えた李延年は武帝に寵愛され、ほかの宦官と浮気したために、殺されました。
宮城の外に妓女を囲っている宦官もいました。
悪質な宦官は、男装させた妓女を宮中に引き入れて、売春させました。外で女性をレイプした宦官までおります。
かなりイロイロあったのですね。
驚くべきことに、再び生えてくる(!)ことがありました。
8歳以前に切除された場合、強健で栄養がよければ、再生する場合もあるとか。
宦官は再生に役立つとされた薬や食物を好んで摂取していました。
再生願望はあるし、切除したモノは壷に入れて生涯大切にしたというし。やっぱり男でいたいのですね。
なんだか可哀想です。
***画像***
清朝の宦官。
(『宦官・中国四千年を操った異形の集団』)
Posted by maririanna at 19:00│
Comments(4)│
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出ましたね。
これ読ませていただいてカストラートのこととか調べてたんですが、米良美一って去勢してないんですかね?表向きはしてないことになってますが(あたり前か)
そういうイメージがあったので、、、
ワラタ.......
してますよアレ、絶対してる!
去勢してなおほとばしる性欲
あるものあっても減退する性欲
・・・ドチラガシアワセナノ?
あっても減退すれば自分は満ち足りていて使う気も起きなくなるのでしょうから、減退に一票。