2005年04月14日

講座:モソ人(1)「女人国」

mosuo-woman 現代社会に対してラディカルな問いをつきつける社会は、フチタン市など、いろいろありますけれども、本日は絵に描いたような母系社会をご紹介いたします。
 妄想族・・・じゃなかった、モソ族。いくぶんセンセーショナルなテレビ番組でこの秘境の部族の存在を知ったのは、十年以上も前のことでした。

 まるで古代日本のような、母系制、歌垣、通い婚の風習。
 フリーセクース。
 美人の産地。
 女がえらい女性優位社会。
 まじっすか?テレビ局、演出しすぎか、ウソこいてんじゃないですか!?

 しかも妙なことに、女性優位社会のくせに姫方がせっせと働き、殿方はぶらぶらしているとか。
 なぜ?そしてこれが本当だとしたら、女に実権を握られ仕事もないモソ族の殿方の人生って、なんだかむなしくない?と当時のあたくしは思いました。(つきあっていたオトコは「むなしくてもよい。おれは今すぐ移住し、美人とまぐはって遊んで暮らす」と言い切りましたけどね。)

 そして21世紀の今日。アンナはオトコと別れ、秘境モソの地は観光地と化しております。
 村には「女の国へようこそ」の看板がたち、日本からもツアー客が訪れるそうです。

 神秘のベールをはがされた女の国の実態とは?ちょっと調べてみました。

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 中国・雲南省。
 山々に囲まれた美しい湖・ロコ湖のほとりに、モソ(摩梭)族は暮らしています。
 人口わずか3万人。中国政府には民族として認められていません。(一時期流行ったトンパ文字で有名な)ナシ族の支族と見なされています。
 しかしモソの人々には、自分たちは独立した民族であるという思いがあるようです。ナシ族は父系社会でアニミズムを信仰するなど、いくつかの点で異なっているのです。
 モソ族の宗教はチベット仏教です。天女が洪水を生き延びた人間の男と結ばれて各部族の始祖を産んだという創生神話を持っています。

 モソの地の主な産業は、農業、漁業、そして観光業。
 人々は丸太造りの大きな家に大家族で暮らします。
 家長は女です。
 

***画像***
モソ族の女性。どこか忘れたけど外国のサイトから拝借。

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この記事へのコメント
ん~♪ またまた興味深いです。
モソ族(2)のUpを‥ 心待ちにしています。(*^^*)/
Posted by thorn_rose at 2005年04月15日 11:19
ありがとうございま~す♪
Posted by アンナ at 2005年04月18日 17:21
写真の感じじゃ美人の産地って程でもないか?

続き早く読みたいです
Posted by 鳴カマ神事 at 2005年04月18日 21:38
まあ番組編集の演出もあったでしょうし、
美意識は個人や国によっても違いますしねぇ。

続きは、
いま手に入る資料がひとつしかなくて、
ひとつだけというのはできれば避けたいので、
更新には少し時間がかかるかもしれません。
ごめんなさいね。
Posted by アンナ at 2005年04月19日 23:40