日本の身近なトカゲはニホントカゲとニホンカナヘビの2種類!違いは?

トカゲ

庭先の手入れや散歩の時、

ちょろちょろと動き回る小さなトカゲを見た事はないでしょうか?

 

公園や野原など、色々な所で見かける機会の多いこのトカゲ

 

爬虫類なので、ぎゃあ!となる人も多いですが、

田畑の害虫を食べてくれる有益な存在でもあります。

 

さて、このトカゲ。

 

実の所、

一口にトカゲと言っても大雑把に2種類居る事にまで気づいてる人は案外少ないです。

 

今回はそんな、トカゲについてのご紹介です。

 

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本州には2種類のトカゲが居る

正確には「トカゲ」と呼ばれる生き物はニホントカゲを指すのですが、

生息域や見た目、生活形態までもが酷似している為に、

混同されてしまっている物に「ニホンカナヘビ」が居ます。

 

ヘビとは付いているものの、蛇とはまったく関係ありません…。

 

また、混同されがちな両者ですが、見た目の違いはかなり明白です。

それでは両者の違いについて解説しみようと思います。

 

ニホンカナヘビの特徴

ニホンカナヘビは全体的に光沢がなく、

ザラザラした鱗をもった、茶色~茶褐色の地味なトカゲです。

 

 

鼻先から尻尾の先までのサイズは15センチ前後~25センチ程度。

数字自体は大きいですが、尻尾が全体の6割以上を占めていますので、

ひょろっとしてて重量感はありません。

 

なんで蛇なのかさっぱりですが、

愛蛇と書いてカナヘビと読み、可愛らしいヘビではないかとの説もあります。

 

年代や地方により呼び方が異なり、

ペロちゃん、カガミソ、ガマゲッチョなど、

その呼び方からこれを連想するのは無理あるだろ!

と突っ込みたくなる物まで、色々あります。

 

場所によってはこちらをトカゲと呼んで、

ニホントカゲの方をカナヘビと呼んでいる地方もあるようです。

 

ニホントカゲと比べて、2メートル程度の高さなら立体行動も可能なので、

都市部で群体が分断されても生き残りやすいとされていますが、

 

東京都と千葉では準絶滅危惧相当の指定を受けているなど、

意外と都市部では少ないようです…

 

特にそうした指定が無い所では、普通に庭先から山中までどこにでもいるトカゲです。

 

トカゲの尻尾切りはカナヘビも可能で、

尻尾を自切してピチピチさせている間に本体が逃走する技術をこいつらも持っています。

主な生息地は草むらなので、田舎の野原などでは近い間合いでポツポツ散見されます。

 

その為、我が家ではシロマダラなどトカゲ食い専門ヘビの餌として、

夏の間に乱獲し冷凍しておいた事もあります…。

 

二ホントカゲの特徴

カナヘビと違い、全身がテカテカした光沢に覆われており、

小さな内は尻尾の先がコバルトブルーに光る美しいトカゲです。

 

 

サイズはカナヘビと同じく、15センチ前後~25センチ程度と同じぐらいですが、

横幅があるためにカナヘビと比べると重量感があります。

 

雄は完全に茶色~褐色の体色になりますが、

表面の光沢と合わせ、色自体もメタリック感がある物なので、

茶色~褐色と言いつつも、新品の10円玉みたいな個体も居ます

 

そうした地味系の色でありつつも派手(?)な色合いの雄に反し、

雌の方は幼体の頃の色彩を残したまま大人になります

その為、アダルトサイズの雌雄判別は容易です。

 

立体行動は苦手なのか、草むらの中へとダイブする事で逃げる事が多いカナヘビと違い、

平面移動を繰り返して石垣の隙間や石の下等に逃げ込む事が多く、

また、そうした隠れられる場所の近くにいる事が多いです。

 

カナヘビとの違いは見た目のみならず、

繁殖時にも顕著で、雌は産んだ卵を保護します。

これは、爬虫類全体で考えると稀なケースです。

 

幅があるせいか、フルサイズのニホントカゲはシロマダラでも

飲み込めない場合が多々あり、体の細いヘビの餌としては不向きでした…

 

ニホントカゲとカナヘビの生息地と習性

主に瓦礫や石垣などを好むトカゲに対して、

カナヘビは草むらを好む傾向があります。

 

見た目も好む生息地も違うので、

マニアからしたら混同する様なものではないのですが、

興味のない人からしたら、

どっちもただのトカゲになってしまうのが悲しい所。

 

そうして、墓場や湖畔周りなどの草も石垣もある様な所なら、

生息地も被るので、ますます混同されてしまうワケです…。

 

食べた餌は日光浴をして消化しなくてはならない所も共通項目です。

トンビタカヘビイタチと、想像以上に天敵も多く、

食物連鎖のピラミッドでは割と下の方の生き物です。

 

昼行性で夜間は完全に巣穴に引きこもる点も同じ。

これだけ共通点があれば、見た目が少々違う程度では、

興味のない人からしたら一緒くたにされても仕方がないですね…。

 

ニホントカゲとカナヘビの餌

連中の餌は爬虫類ではおなじみの、昆虫です。

 

 

コオロギバッタクモワラジムシ

動いていて口に入る物ならなんにでも反応します。

飼育下ではコオロギのSサイズ~Mサイズ辺りが適していて、モリモリ食べます。

ヨーロッパイエコオロギであれば、

アダルトサイズでもなんとか食べられます。

 

小鳥用のミールワームなども食べますが、

床材に潜り込んでしまうので与え辛く、

また栄養価にも乏しい為にお勧めできません。

 

ニホンカナヘビとニホントカゲのお値段

そこいらじゅうに居るトカゲなので、

ショップでは売り物にならず流通していない事がほとんどですが、

オークションなどの個人売買なら、数百円程度で売られている事があるようです。

 

いずれにしても、主に大型爬虫類の餌として出回る事になるので、

尻尾が切れていたり爪が飛んでいたりするのが普通です。

 

完全体が欲しい場合は、

購入の機会が少ない事とクオリティに期待できない事から、自分で捕まえる事を推奨します。

 

ニホンカナヘビとニホントカゲの捕まえ方

素手でがっつり捕まえるのが一番確実です!

と言いたい所なのですが、抵抗がある場合は釣り上げましょうw

 

「確実性」と言う意味では釣る方が素手より効果的です。

ですが、飼育するとなった場合、相応のダメージを与える事になるのがネックです。

 

タナゴ針などの極小釣り針が釣り具屋で常備されていますので、

釣り上げる際にはこうした小さな針を使用します。

また、釣り針の返しはペンチなどで潰しておきましょう。

 

針の先にミールワームワラジムシなどを引っかけて、

目の前に落とすだけで大概食べてくれますw

 

酷い時には針だけをちょこちょこ動かすだけでも食います。

口に入る大きさで動けばなんでもOKなのです…。

 

虫類を針に刺すのに抵抗がある場合は、

ルアーの一種であるワームをちぎって針にかけたり、

輪ゴムを小さく切って付けても良いでしょう。

 

生餌を使わない場合は、人間が動かす必要がありますので、

指先だけで竿をちょんちょん揺らしてやりましょう。

腕を使うと驚いて逃げる可能性がありますので、あくまで指先で動かすのがコツです。

 

仕掛けは、そこいら辺で拾った棒(1メートル位)に、

棒と同じ長さになるよう調整した糸と針、これだけでOKです。

と、ニホンカナヘビとニホントカゲについてはこんな所でしょうか?

 

両者は、どうでもいい大多数の人にとってはただのトカゲですw

 

とは言え、違いは明白なので、普段はただのトカゲとして処理していた物を、

いつもより少しだけ気を付けて観察してみると、区別をつけるのは容易です。

 

次回はそんなニホンカナヘビと二ホントカゲの飼育について解説してみようと思います。

 

庭先で捕まえたトカゲやカナヘビをペットに!飼育に必要なもの

 

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