2020年7月1日 / 23:53 / 6時間前更新

米国民の81%が新型コロナに不安、1カ月半ぶり高水準=世論調査

 米国では足元で再び急拡大する新型コロナウイルスの感染状況に国民の不安が高まっていることが、1日公表のロイター/イプソスの最新世論調査で分かった。写真は6月28日、テキサス州オースティンでの検査の様子(2020年 ロイター/Sergio Flores)

[1日 ロイター] - 米国では足元で再び急拡大する新型コロナウイルスの感染状況に国民の不安が高まっていることが、1日公表のロイター/イプソスの最新世論調査で分かった。

調査は6月29-30日に実施。新型コロナのパンデミックを「非常に」ないし「ある程度」懸念していると答えた人の割合は81%と、5月11-12日調査以来の高水準を記録した。

背景には、南部や西部で1日当たりの新規感染者数が最高を更新し、州によっては経済活動再開を停止したり、活動を縮小方向に戻す動きが出ていることがある。そうした州の多くは共和党の知事が、専門家の警告を無視する形で連邦政府の安全基準を達成しないまま経済の再始動に踏み切っていた。

インディアナ州では共和党のホルコム知事が1日、少なくとも7月半ばまで段階的な経済活動の再開を止める方針を示した。

実際、今回の調査を見ると、これまで感染防止のための行動制限にあまり前向きではなかった共和党員の間でも、懸念が増大しているもようだ。感染拡大を個人的に心配していると回答した共和党員は約7割で、過去数週間の6割から上昇した。感染拡大に懸念を持つ民主党員の比率はおよそ9割で、これまでと変わっていない。

民主党のニューソム・カリフォルニア州知事も1日、経済再開の手続きを撤回し、レストランの店内飲食を禁止するとともに、バーの閉鎖や公衆衛生ルールの強化などの措置を打ち出した。

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