対コロナ 緑茶効能、研究に着手 静岡県、議会答弁

(2020/7/2 07:06)
静岡県庁

 静岡県議会6月定例会は1日、自民改革会議の増田享大氏(掛川市)、ふじのくに県民クラブの四本康久氏(富士宮市)、自民改革会議の中谷多加二氏(浜松市天竜区)が一般質問を行った。志村信明農林水産担当部長は、緑茶に新型コロナウイルスの感染を抑える効能があるかを調べる研究に着手したと明らかにし「本年度中をめどに感染阻害効果とそのメカニズムを明らかにする」と述べた。増田氏への答弁。
 県お茶振興課によると、緑茶は県立大の研究でインフルエンザウイルスの感染予防効果が確認されている。新型コロナウイルスに対しては、茶の研究実績が豊富な県立大教授ら専門家が参画し、県環境衛生科学研究所で5月から、培養細胞を使って感染抑制効果を確かめる研究に取り組んでいるという。県茶業研究センターがカテキンなど茶の成分の提供や分析を担う。
 志村部長は研究成果が出た時点で学術専門誌に論文を投稿すると表明し「科学的エビデンス(根拠)を有する正確な情報として、県民や茶業関係者に情報発信する」と強調した。海外に向けても、県立大と連携協定を結んでいるカリフォルニア州立大デービス校で研究成果を発表する予定だと説明し「効能を広く伝えて静岡茶の需要拡大を図り、本県茶業を再生する」と意欲を示した。

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