埼玉県川越市は災害時の避難所での新型コロナウイルスへの対応方針をまとめた。密集、密閉、密接の「3密」を回避するため、できるだけ多くの避難所を開設することや、衛生管理の徹底などを盛り込んだ。
現状の避難所では避難者が3密状態になりやすいため、市の指定避難所63カ所を中心に、可能な限り多くの避難所を設け、避難者を分散させる。コロナ感染者は宿泊療養施設に避難し、濃厚接触者や発熱者は避難所内に設ける専用スペースに滞在してもらう。避難所のレイアウトもソーシャルディスタンス(社会的距離)を十分に確保できるように設計する。
避難所内にはマスクや体温計、消毒液などの衛生用品を確保し、避難者や避難所担当職員は検温などで常に健康状態をチェックする。同市防災危機管理室は「コロナの感染拡大が続く状況では避難所でのクラスター(感染者集団)発生は何としても避けたい」としている。