緊急搬送すでに昨年比1.5倍 マスク着用が熱中症引き起こす
今年の夏は「酷暑」となりそうだ。今月24日の気象庁の発表によると、地球温暖化の影響で、平年よりも厳しい暑さが続くという。29日も、東京や大阪をはじめ、全国的に気温30度を超える真夏日を記録。昨年6月の東京の平均気温は21・8度だったが、今年は同23・1度となっている(29日現在)。
ヤバイのは、コロナ禍の影響で、今年はマスク着用による熱中症リスクが高まることだ。
健康機器メーカー「タニタ」が発表した調査(6月実施、全国の15~69歳の男女1000人対象)によると、75%の人が夏でもマスクを着けると答えている。そのうち60・7%は猛暑日でもマスクを着けると回答し、42・4%が屋外で運動するときも着用するとしている。
新型コロナウイルスの感染が怖くて、たとえ暑くてもマスクを手放さない、という人が60%もいるのだ。しかし、当然、夏のマスク着用には危険が伴う。体感温度や心拍数が高くなったり、のどの渇きに気付かないまま熱中症を引き起こすこともある。