VAIOのnVIDIAグラフィックドライバーを更新する方法

nVIDIA製グラフィックカードを搭載した古いVAIOはnVIDIA公式のドライバをインストールできません。そのためVAIO Updateで対応しなくなったVAIOのドライバーでは最新のゲーム等に対応できないことがあります。今回はnVIDIA公式のドライバのインストール方法についてご紹介。

更新日: 2019年09月16日

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この記事は私がまとめました

riassmpさん

概要

このまとめはnVIDIA製グラフィックカードを搭載した古いVAIOでnVIDIA公式のグラフィックドライバをインストールする為のまとめです。(今の機種は分かりませんが、少し古いVAIOはVAIO公式謹製のグラフィックドライバしかインストーすることができなく、nVIDIAがドライバを更新し続けていてもVAIOが更新を止めた時点で事実上のサポート終了となっていました)
このまとめは必ずしも機種がVAIOである必要性はありません。nVIDIA公式のドライバのインストール条件を満たしているのにも関わらず、「互換性」の問題でインストールができない場合は参考になると思います。

※ただしこのインストールについてのまとめは動作を保証するものではありません。場合によってはマシンに不具合が起きて壊れる可能性もあります。不具合が起きて壊れたとしても責任は負いかねますので、このまとめを見てドライバのインストールを試みる場合は、これらのことは理解した上で自己責任の下、試してみて下さい。

目次

1.使用するハードウェア

2.必要な物をダウンロード

3.ダウンロードしたファイルを展開

4.展開したファイルを編集

5.ドライバをインストール

1.使用するハードウェア

VAIO type C VGN-CS90S(販売期間:2008年)
グラフィックカード:nVIDIA GeForce 9300M GS
OS:Windows Vista Home Premium (SP2) 32bit

2.必要な物をダウンロード

※作業を開始する前に、復元ポイントを作成するなど、万が一の為に自衛しておきましょう。

■製品のタイプ:「GeForce」を選択(基本的にこれ以外を選択することは無いと思います)
■製品のシリーズ:「GeForce 9M Series (Notebooks)」を選択(今回はGeForce 9300M GS(※1)なのでGeForce 9M Seriesを選択しました。自分の環境に合ったシリーズを選択します)
■オペレーティングシステム:「Windows Vista 32-bit」を選択(自分の環境に合ったOS(※2)を選択します)
■言語:「Japanese」(ドライバの言語表記の選択です。基本的にはJapaneseでいいと思います)

ご自身の環境にどのようなグラフィックカードが搭載されているかは、基本的には納品書等で確認できると思いますが、紛失等してしまった場合は以下の手順でご確認下さい。
スタートメニューにある[コンピュータ]を右クリックして「管理」を選択します。
左のリストにある「デバイスマネージャ」を選択して、「ディスプレイアダプタ」を展開して表示された名称が搭載されているグラフィックカードの名前になります。

スタートメニューにある[コンピュータ]を右クリックしてプロパティを選択すると、この画面が表示されます。
「Windows Edition」「システムの種類」の項目を確認してご自身のOS環境を確認しましょう。

ボタンを押すとドライバのダウンロードが開始されます。

今回は「307.83-notebook-winvista-32bit-international-whql」というファイルがダウンロードされました。

3.ダウンロードしたファイルを展開

先ほどダウンロードした307.83-notebook-winvista-32bit-international-whql」をダブルクリックしてファイルを実行すると、ファイル展開先(Extraction Path)を聞かれます。これは変更せずにそのまま「OK」ボタンを押します。

ファイルを展開しています。展開にしばらく時間が掛かる場合がありますが、気長に待ちましょう。

ファイルの展開が完了すると自動的にインストーラーが起動します。起動後すぐにシステムの互換性チェックが開始されます。

通常の環境であればシステムの互換性チェックに引っかかることはありませんが、VAIOではこのようにエラーになるため、nVIDIA製のドライバをインストールすることができないのです。
次の項目からこのエラーを回避する方法を記載していきます。
「閉じる」ボタンを押してインストーラーを終了させましょう。

4.展開したファイルを編集

項番3-1. でファイルの展開先を変更していなければ「C:\」の直下に「NVIDIA」というフォルダが作られていると思います。そのフォルダの中に編集するファイルが含まれています。編集するファイルがある階層「Display.Driver」フォルダまで移動します。
今回のドライバでは「C:\NVIDIA\DisplayDriver\307.83\Win8_WinVista_Win7\International\Display.Driver」というルートになっています。

「ListDevice.txt」ファイルを編集します。テキストエディタで「ListDevice.txt」を開きます。(メモ帳でも何でもいいです)
「GeForce 9300M GS」のある行を検索します。今回は「nvtq.inf」のカテゴリ内を編集します。この「xxxx.inf」の名前は「Display.Driver」階層の「inf」ファイルとリンクしています。つまりここに記述のあるグラフィックカードが「xxxx.inf」ファイルを参照しインストールを行うようです。

反転した行の以下の文字列を追加してみましょう。

「 DEV_06E9&SUBSYS_903F104D "NVIDIA GeForce 9300M GS"」

上記の行を解説します。
まず重要になってくる文字列は「06E9」「903F104D」の2つです。
あとは固定文字列になっています。
つまり「 DEV_[AAAA]&SUBSYS_[BBBB] "NVIDIA GeForce 9300M GS"」このような構文になっていて、[AAAA][BBBB]以外は固定文字列ということです。
ちなみに最初の空白はタブです。
次に[AAAA][BBBB](※3)の解説を行います。

※1 捕捉で開いた「デバイスマネージャ」「ディスプレイアダプタ」項目をダブルクリックしてプロパティを表示して下さい。
「詳細」タブの「プロパティ」リスト内から「ハードウェアID」を選択します。
すると「値」の中に「PCI\~~~&DEV_06E9&SUBSYS_903F104D~~~」というような文字列が表示されていると思います。もう解ると思いますが、この文字列の中に含まれる「06E9」「903F104D」が、先ほどの[AAAA][BBBB]に対応します。
ここに記述されている文字列を、[AAAA][BBBB]に当てはめて行を追加してみましょう。

「ListDevice.txt」で編集した「INF」ファイルを編集します。今回は「nvtq.inf」ファイルを編集します。
「[NVIDIA_SetA_Devices.NTx86.6.0]」の項目を探します。これはWindows Vistaの場合です(※4)

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