居酒屋チェーン大手のワタミは30日、首都圏の約160店で新型コロナウイルスのPCR検査を実施すると発表した。店内の複数箇所から検体を採取し、感染リスクの有無を把握する。安心して飲食できる環境を確保することで、感染拡大の第2波に備える。
7月から8月末にかけて東京都と神奈川、千葉、埼玉県の約160店でPCR検査を各1回ずつ実施する。従業員や来店客が触れる機会が多いドアノブやトイレなどの4カ所で検体を取り出し、数日内に結果が判明する。9月以降は月に1回のペースで実施する方針で、導入店を首都圏以外に広げることも検討している。
PCR検査と合わせて、コロナを99%以上不活性化させるというオゾンによる店内の消毒も月に一度実施する。オゾンの利用は外食チェーンでは初めてだという。「感染予防を徹底し、感染者を1人も出さないようにする」(ワタミ)考えだ。