ドラマ10 ディア・ペイシェント

おもな登場人物(キャスト)

貫地谷しほり

真野千晶/Chiaki Mano

貫地谷しほり

民間の中規模総合病院、医療法人社団医向会・佐々井記念病院に勤務する内科医。半年前に大学病院を辞めてこちらに移った。「患者を診て治療する」というシンプルな医師像に立ち返りたいと思い、「患者を大事にする」と評判だった佐々井記念病院を選んだ。しかし、内情は評判とは少し違っており、病院の「患者様第一主義」「患者獲得競争」に振り回されて、納得のいかない〝3分診療〟を行わなくてはいけないジレンマを抱えている。その上、外来、病棟、夜勤と寝る暇もない日々。あげく、「最悪のモンスター患者・座間敦司」に目を付けられ、苦しめられることになる。聴診や触診から病人特有の気配を感じ取ることに長け、医師としての第六感的な直観力に優れている。

内田有紀

浜口陽子/Yoko Hamaguchi

内田有紀

千晶の先輩内科医。佐々井記念病院では勤続4年。いつも明るく快活でサバサバした性格の女性。患者に振り回されがちな千晶に的確なアドバイスをしたり、かばったりなど頼れる存在。院内のスタッフや患者たちで陽子を慕う者は多い。夫は母校の医大の同期生で今は、母校の細胞免疫学教室の研究員。現在、海外研修でアメリカにいる。実は5年前、佐々井記念病院に来る前に勤務していた青森の病院で行った処置で、患者が死亡する医療事故を起こし、遺族から訴訟を起こされている。

田中哲司

座間敦司/Atsushi Zama

田中哲司

ある日、突然、千晶の前に現れたモンスター患者。「薬をなくしたから再処方してくれ」というものから、要求をエスカレートさせて千晶を困らせ、恐怖のどん底に陥れる。何故か千晶のプライベートの情報を知っているなど、気味の悪い存在でもある。さらには、千晶のデスクから物を持ち出したり、夜勤中に院内に侵入し、千晶を襲ったりとその行為は犯罪の領域に。母1人子1人。仕事を辞めて脳梗塞の後遺症で寝たきりの母を介護しており、みずからも糖尿病や腰痛、狭心症などを治療中。

浅香航大

金田直樹/Naoki Kaneda

浅香航大

千晶の同僚の内科医。通称・カネゴン。インターンを終えて佐々井記念病院に勤務しており、この病院の中では千晶の先輩である。「患者様第一主義」を掲げる運営側に対し、「クレーマーみたいな奴らも患者様かよ」と平然と反論する。少々口が悪く言いたいことをズバズバ言い、病院の方針にも臆せず平気で異を唱える。医師としての腕は良いが、口が災いして患者から恨まれることも多く、実は現在、訴訟を3つ抱えている。毒舌とは裏腹に男性的な魅力もあり、女性患者から思いを寄せられることも。それが思わぬ〝事件〟に発展することに。

高梨臨

真野万里/Mari Mano

高梨臨

千晶の妹で、山梨にある父の診療所で医療事務の手伝いをしている。両親と同居し、認知症を患っている母の面倒も見ている。都会へ出て医者になる夢を叶えた姉・千晶にわずかな嫉妬がある。母の認知症が悪化し、施設に入ることになり、それにともなって父が引退を考え出したことから、千晶に実家に帰って診療所を継げと迫る。とはいえ、もともと姉妹仲は良く、都会でバリバリ働く姉が自慢でもあるので気持ちを尊重したい思いもある。だが、田舎で親の介護や病院の仕事に追われる自分の人生をつまらなく感じ、姉と自分を比べて落ち込むことも。

浜野謙太

沼田晋也/Shinya Numata

浜野謙太

事務局主任。1年前、近隣のライバル病院、大原中央病院からこの病院に移ってきた。事務長の高峰は、ライバル院のスタッフだった沼田の採用をしぶった。だが、沼田が大原中央病院の経営方針に嫌気がさして辞めたこともあり、採用が決まった。控えめで目立たない男だが、地味な仕事もしっかりこなすので評価は高い。千晶のことも労わる気遣いの人。千晶が座間に襲われた時も、看護師とともに助けに駆けつける。

永井大

吉良大輔/Daisuke Kira

永井大

千晶が通うロシアの格闘技・システマの講師。柔道、合気道、フィリピン武術である「カリ」など世界各国の格技を試し、システマにたどり着いた。クマのいる森をサバイブするような数々の命がけの訓練を受けてきたこともあり、体の屈強さだけではなく精神の強さと本当の意味での優しさを持っている、普段は謙虚で穏やかな男性。訓練を通して千晶の心を支える言葉も与えてくれる。

鷲尾真知子

浅沼知恵子/Chieko Asanuma

鷲尾真知子

千晶の診察を受ける常連のモンスター患者。千晶に認知症ではないかと指摘されて激高し、自分は認知症ではないと言い張る。息子が家業の歯科医を継いで、手広く経営していることを自慢にしている。

升毅

高峰修治/Syuji Takamine

升毅

佐々井記念病院の事務長。もともとはメガバンクの銀行員だったが、現院長の父である先代院長に経営手腕を買われて三顧の礼でこの病院に迎えられ、事務長となった。そういった経緯から、経営の実権はこの事務長が握っている。「患者様第一主義」をスローガンに医師やスタッフたちを厳しく締め付けている。何かというと〝患者様プライオリティー委員会〟なる〝院内裁判〟を開き、医師や職員を糾弾する。ライバル病院である大原中央病院や川崎矢上病院の動向に目を光らせており、熾烈を極める病院間の過当競争に勝ち、確固たる地域ナンバーワン病院になることを狙っている。

竜雷太

西園寺光隆/Mitsutaka Saionji

竜雷太

白金台の豪邸に暮らす資産家だが、年を取って認知症に。佐々井記念病院に入院している問題患者の一人。家族はほとんど見舞いに来ない。問題行動は、そうした冷えきった家族関係の寂しさに起因している。

石黒賢

佐々井宗一郎/Souichiro Sasai

石黒賢

佐々井記念病院の医院長。祖父も父もこの病院の医師で、宗一郎院長は三代目になる。脳神経外科医の権威として学会でも知られた存在で、信念を持った医師である。父を大変に尊敬しており、そのため、経営は父親の代から事務局を仕切っている高峰に任せて、自らは医業に集中していた父親の方針を尊重している。だからこそ、高峰のやり方に疑問を持ちつつも、反対できずにいる。

朝加真由美

真野佑子/Yuko Mano

朝加真由美

千晶の母で専業主婦。数年前から若年性認知症を患っている。今までは軽度だったが、最近、状態が悪化し、時々徘徊したりするなど、万里が世話を出来る状況ではなくなったため、自宅近くの施設に入ることになる。忙しさにかまけて実家にも帰らず、そこまで佑子の状態が悪くなっていたことに気づいていなかった千晶は、認知症が進行した母の姿にショックを受ける。草花を愛し、家族を支えることを生きがいとしている心優しい人柄。

平田満

蓮見勇夫/Isao Hasumi

平田満

佐々井記念病院の警備員。元神奈川県警・マル暴の刑事で、警察ともパイプがある。老いてはいるが刑事としての勘や腕っぷしは衰えておらず、頼りになる存在。常日頃からモンスター患者に悩まされる千晶ら病院スタッフたちの心強い味方であり、座間に狙われている千晶にも親身に接する。実は、佐々井院長とは旧知の間柄らしい。定年後、この病院の発展を陰ながら支えたいという思いで警備員になりたいと志願した。

伊武雅刀

真野徹/Toru Mano

伊武雅刀

千晶の父。かつては東京の大学病院で出世コースを歩んでいたが、治療方法のない病気の論文を書くばかりの生活に疲れ、ちょうどその頃、山梨で診療所を開く医師を募集していたことから移り住み「真野診療所」を開業した。妻の認知症の悪化に伴い、診療所を閉めて妻と共に過ごす時間を作ろうと考えている。千晶に病院を継ぐことを無理強いするつもりはない。千晶は医師として父を尊敬しており、徹も千晶の医師としての成長を応援している。徹は山や自然になぞらえて、患者と医者の関係、「人が生きること、死ぬこと」など医師として大切なことを千晶に伝えていく。

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