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アッヴィのHIV薬、コロナ患者に有効でない- オックスフォード大

  • コロナ入院患者対象の治験で生存に寄与せず-標準治療と比較
  • 過去の小規模な試験でも重症患者について効果示されていなかった

エイズウイルス(HIV)に対して通常使用される抗ウイルス薬の配合剤が、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の入院患者を対象とする治験で効果を示さなかったと、オックスフォード大学の研究チームが29日発表した。有望でなかった過去の研究結果を裏付けた格好だ。

  新型コロナ向けのさまざまな潜在的治療薬を研究しているオックスフォード大学の研究者らによると、「ロピナビル」と「リトナビル」の配合剤は標準治療との比較で患者の生存に寄与しなかった。呼吸支援の必要性や回復に要する期間についても有効性を示す証拠は得られなかった。

  治験では約1600人が配合剤の投与を受け、3376人が標準治療を受けた。同剤はアボット・ラボラトリーズが開発し、同社から分離したアッヴィが「カレトラ」として販売している。

  米有力医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に以前掲載された199人を対象とする比較的小規模な同様の試験でも、重症患者について効果が示されていなかった。

原題:
AbbVie Combo Doesn’t Benefit Covid Patients, Study Finds (1)(抜粋)

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