マスク姿で職場などに向かう人たち(13日午前、東京都中央区)
健康計測機器メーカーのタニタが、新型コロナウイルス禍での熱中症に関する意識調査をしたところ「夏もマスクの着用を続ける」と回答した人が75.0%に上った。最高気温が35度以上の猛暑日でも着けるとしたのは60.7%、ジョギングなど運動の際も着用する人も42.4%だった。
タニタによると、調査は5~8日、15~69歳の男女千人を対象にインターネットで実施し、26日までに結果を公表した。
「夏もマスクの着用を続けるか」と聞いたところ「非常にそう思う」が26.8%、「ややそう思う」が48.2%で、合わせて75.0%になった。屋外で人と距離が保てる場合でも着用するとした人は56.8%だった。
厚生労働省は熱中症対策として、屋外で人と十分な距離が確保できる場合はマスクを外すよう推奨しているが、「適宜マスクを外すことが熱中症予防のポイントの一つだと知っているか」との問いには45.8%が「知らなかった」と答えた。
熱中症を意識するのは「屋外で運動をしているとき」が38.2%、「屋外のイベントに参加しているとき」が28.0%で上位となったが、昨年同時期の調査と比べると、それぞれ8.3ポイントと7.1ポイント減少した。逆に、意識するときは「特にない」としたのは19.5%で5.9ポイント増加していた。
また自宅で過ごす人が増える中「エアコンをつけていてもこまめに換気しようと思う」とした人は70.8%。6月以降も在宅勤務をすると回答した333人のうち「在宅勤務の際は電気代節約でエアコンの利用を極力控えたい」とした人は、54.3%に上った。
タニタは「外出機会が減り、熱中症への意識が下がった一面がある。コロナと熱中症の両方を意識し、適切な予防をしてほしい」としている。〔共同〕