前回のフェーズ 1では「Google Cloud Platform でWordPressのVMをデプロイ」を行いました。
WordPress を構築したばかりのため、動的 IP アドレスになっています。
そのため、Google Compute Engine(GCE) を再起動するたびにIP アドレスが変更されてしまうので静的 IP アドレス に変更し、IP アドレスを固定化します。その後、Google Cloud DNS でドメイン設定を行います。
ドメインを取得している前提で進みますので、ドメインを取得していない場合は無料または有償のドメインを取得してください。
ここではテスト用のドメイン「nippotea.com」を使って説明しますが、実際は「nippotea.com」を取得されたドメインに置き換えてください。
外部 IP アドレスの固定化
外部 IP アドレスを静的化していないので、GCE を再起動するたびにIP アドレスが変わってしまいます。固定化するためにIPアドレスを静的に設定を行います。
左上のメニュー「≡」をクリックして、VPC ネットワーク から「外部 IP アドレス」を選択します。
VM インスタントのタイプをエフェメラルから「静的」に変更。
適当な名前を入力し、「予約」をクリックします。
外部 アドレス 35.247.30.154 が静的 IP アドレスに変更されました。
これでGCE を再起動しても、外部 IPアドレスが固定化されたままになります。
GCP のIP アドレス 料金について
2020年4月28日 時点では、IP アドレス 料金 が発生します。
そのため、完全無料での運営は行うことはできなくなりました。
費用は、リージョンによってIP アドレス料金が異なります。
詳しくは、GPC のすべての料金>外部 IP アドレス料金 をご覧ください。
Google Domains のDNS でドメイン設定
既にドメインを取得している方はこのままお進みください。
まだ、ドメインを取得していない方は無料または有償のドメインを取得を先に行ってください。
先程取得したIP アドレスのドメイン設定が完了していないため、nippotea.com と入力してもサイトが表示されません。
DNS で「35.247.30.154 = nippotea.com」となるようにドメイン設定を行います。
ドメイン設定
今回のDNS 設定は、Google Domains DNS を使用します。
ここは取得したドメイン サービスによって異なります。
Google Domains の「DNS」 を選択します。
ネームサーバー は変更しないので「Google Domains のネームサーバーを使用する」が選択されている事を確認します。
カスタム リソース レコード に「Aレコード」を選択し、IPv4 アドレスにVMインスタンス の「外部 IP アドレス」を入力します。
左側のDNS名の@ には取得したドメインが自動で反映されるため、何も入力しません。
サブドメイン 設定
サブドメイン を追加する場合は、
「CNAME」を選択し、DNS ホストにサブドメイン を入力し、データにドメイン を入力し、「追加」をクリックします。
「nippotea.com への変更を保存しました。48 時間以内に反映されます。」とアナウンスがありますが、大体 5分もかからずに反映されます。
5分経っても反映されない場合はティーブレイクを取って適当に時間を過ごしましょう。
ブラウザの検索バーに「htttp://ドメイン」または「htttp://サブドメイン」を入力し、DNS 設定が完了してる事を確認します。
以上で「IP アドレスの静的化」「ドメイン設定」が完了となります。
次のフェーズでは「構築したWordPressのアップロード上限を変更 とBitnami バナーの削除」を行います。