2月7日に、NECパーソナルコンピュータがPCの新モデルを発表しました。そこでは、日本は他の先進諸国の若者と比べてPCの普及率が低いことが強調されました。
さらにNECの調査では、大学4年生の半数近くは(ノート)PCを全く持ち歩いておらず、約7割は「PCスキルは必要だと思うが、自信がない」と感じていることが明らかになっています。
「若者の●●離れ」の1つとして「PC離れ」が挙げられることもありますが、若者に限らず「家でPCは使いません」という人は、最近では少なくありません。「自宅にPCはあるけど全く使っていない人」たちに、その理由を聞いてみました。
家でPCを使わない理由で多かったのが、「スマホやタブレットで十分」という意見。ガラケー時代はPCがないと情報収集や動画視聴は難しかったですが、今はスマホがその役割を担ってくれますし、タブレットならより大画面で利用できます。
また、「PCは起動に時間がかかるから面倒」「いちいちPCがある場所に座らないといけない」など、スマホやタブレットに比べ、じっくり腰を据えて向き合わなければならないのがネックになっているようです。
そんな彼らは、そもそもなぜPCを買ったのでしょうか。自分用PCを持っている人の多くは、「レポートを書くため」「動画が見たい」「情報収集したい」などの理由から、学生時代に購入しています。しかし、買ったはいいものの、「レポートや論文は学校のPCで書けたから、もっぱらアニメを見る道具になっていた」という人もいました。
社会人になった今でも、「仕事は会社で済ませるので家ではPCは必要ない」「ちょっとした作業ならWindowsタブレットで代用できる」という理由から、PCの必要性を感じていないようです。
私自身も、1年前にPCが壊れたのをきっかけに、しばらくスマホとタブレットのみで過ごしていますが、特に不便だと感じたことはありません。
いずれも「PCが使えない」「PCスキルに自信がない」「PCを買うお金がない」のではなく、「PCはあるけど、使う必要性がないから使っていない」だけであり、若者たちが直面する問題とは実態が異なっているようです。
一方で、「PCがないと生きていけない」と語る人たちもいます。そういう人たちは、情報収集、動画・音楽視聴、ゲームなどを全てPCで済ませてしまいます。帰宅後にすぐテレビをつけるように、「帰宅後即PC」が習慣化しているのです。
中には「ノートPCを中心に10台以上所有している」という猛者もいましたが、そうしたヘビーユーザーは、「移動時はスマホ、カフェではタブレットや2in1」など、うまく使い分けています。
ヘビーユーザーの人たちにとってPCは、仕事用という側面はありつつも、娯楽の一手段として欠かせない存在になっているようです。
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