時系列で追う露骨なやり取り「1」

 この克行容疑者「繁政町議<安倍さんから>買収」が、5月何日の出来事であったか、報道からは定かに知れません。

 しかし、「克行容疑者」と「安倍さん」の接点は2019年のこの時期、極めて密接に設けられていたことが朝日新聞の「首相動静」と「中国新聞」の報道をまとめた赤旗の記事(https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-06-24/2020062401_03_1.html)などで周知のことか思います。

 5月23日に克行容疑者は「安倍さん」と、2019年としては4回目という、異例の多さでの単独面会の場を持っています。

 その直前の5月20日、案里容疑者の属する参院選第七支部に「第2回」にあたる3000万円の資金提供が行われています。

 広島市中区袋町電停前の「河井あんり」事務所が開かれたのは4月27日(https://ameblo.jp/katsuyuki-kawai/entry-12457233874.html)と、現在もネット上に残っています。

 もし繁政町議が「安倍さん」袋を渡されたのが5月20日以降の下旬であれば、上記「第2回」資金提供によるお金が回った可能性があるでしょう。

 河井事務所にはこれに先立って4月15日、「第1回」の資金提供1500万円が支払われており、これは「追い落とし」のターゲットになった溝手顕正議員にも、同額が支給されたもの。

 これによって「中区袋町電停前」の事務所も開かれたものと察せられます。

 ごくごく一般的に考えて、最初の1500万円で事務所やポスター、ヒトの手配など常識的な手はずを整えた後、5月20日に「特別な」2回目の資金3000万円が提供され、23日に首相と単独面会もあり

「安倍さんから」

 という白い封筒に話がつながったと察せられますが、これは綿密な捜査によって跡付けられるべき性質のものでしょう。

 ここで一連の経緯を再度クロニクル=日付を追って整理してみます。