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  • 2019.12.30

【ライヴレポ】PRIZMAX、福本有希ラストライヴで7人の絆がより強固に!最高の出会いに涙と笑顔で感謝

ミャンマー出身で海外でも活躍する俳優・森崎ウィンをボーカルに擁する超国際派7人組ダンスボーカルユニット・PRIZMAXが、12月29日にワンマンライヴ『PRIZMAX Live Level 9~CIRCUS WINTER EDITION~』を東京・豊洲PITにて開催した。この日は年内でグループ脱退&芸能界を引退する福本有希のラストステージということもあり、昼夜2公演で合計なんと37曲を披露する濃密なステージを展開。これまでに彼とPRIZMAXが歩んできた歴史を一気に集約しながら、各メンバーのソロパフォーマンスに7人の絆を感じさせる未発表曲やオフショット映像も交えて、集まったホリック(PRIZMAXファンの呼称)たちの胸を涙と感謝、そして未来への希望で満たした。

ダンサブルなオーバーチュアから連なるように森崎の澄んだ声が朗々と響き渡り、ステージの中央に立つ彼の上下左右で島田翼、福本、清水大樹、小川史記と4人のパフォーマーに次々とスポットが。彼らの気合の入ったソロダンスが続いた先に照明が上がり、色鮮やかなコーラスを添えるケビンと森英寿が姿を現すという「Light The Night」で、この日のステージはドラマティックに幕開けた。今のPRIZMAXが持つ強さを目と耳で体感させるナンバーを皮切りに、「Come on,Put Your Hands up!」という森崎の号令からは、一糸乱れぬタフなシンクロダンスで「DADADADADADA」を。さらに「ホリック、もっとイケんだろ!」「かかってこい!」とフロアを煽り立てて、福本がアクロバティックな動きで魅せる「Are you ready?」と、躍動感溢れるパフォーマンスでペンライトを掲げるホリックの目と心を奪っていく。

MCではリーダーの清水が「今日はこの7人で責任を持って“今年楽しかった!”と思わせられるライヴを創っていくから!」と1部で約束し、2部では「みなさん、瞬きを限りなく少なく、最後まで観てくれたらと思います」と念押し。そして自他共にPRIZMAXの“王子”と認める福本が、最後となる自己紹介で「俺のかわいいかわいい豊洲PITのハニーたち!今日ここにいるダーリンと何しに来たんだっけ?」とホリックたちに問えば、凄まじい勢いと音量で「デート!」と返る。それを真似て森崎が「ハニーたち!」と呼びかけると、今年3月に現メンバーとなっての第一作目「DANCE」をドロップ。フロアに向かって大きく腕を突き出すゾンビダンスなど、7人体制となって威力を増したダイナミックなパフォーマンス力には、ただただ圧倒されるばかりだ。

しかし、私服テイストのラフな衣装に着替えてからはムード一変。ポップな「カフェオレ」では森がマジックで出した花を奪われて失恋したり、アンニュイな「Angel」では失った愛への未練を漂わせたりと、架空のPRIZMAX CAFEで繰り広げられる7人7様の恋模様を、女性ダンサーも交えてストーリー性豊かに描き出していく。ここで驚かされたのが、今年3月に加入した新メンバー3人の活躍ぶり。森崎のパートをケビンや森が歌ったり、清水のラップパートに小川が参加する楽曲が以降も度々見られ、PRIZMAXというグループの中で彼らの役割と存在感が着実に大きくなっていることを実感させてくれた。夜の2部ではその3人だけで「Baby Be Mine」を歌い、踊り、ラップし、逆に一部の「Three Things」では森崎、清水、島田、福本のオリジナルメンバーでじゃれ合いながらセンターステージへ駆け出す場面も。また、そこから「俺、デートに行ってくるわ」と軽快なラップボーカルで「Best Place to be」を踊った清水を筆頭に、いずれも女性ダンサーと展開したパフォーマー陣のソロコーナーも大きな見どころだった。回るミラーボールの下、シャツのボタンを外してラストは女性ダンサーを抱きかかえるショースタイルでキメた福本に、夜の部では陰と陽の両面を見せるダンスで恋の駆け引きを切り取った小川、ハットを被り煌びやかなライティングでハッピーにチャールストンを踊った島田と、それぞれの個性が爆発。そんな中、客席フロアの中央に据えられたセンターステージで森崎がシンプルに、そして熱くアコースティックギターで弾き語った「抱きしめて行く」が絶妙なアクセントとなっていたことも記しておきたい。

一連の恋物語の結末を示唆するかのように「I hate you」が狂おしいほどの激情を映したパフォーマンスで贈られると、島田のプロデュース曲「rewind」を路上で7人が歌い踊る映像を挟んでは、PRIZMAXの持ち味である大人びた色気の光るナンバーを次々に投下。華やかなスーツ衣装に着替えて、ステージ上段から森崎の歌声が降り注ぐ「yours」を切なく、「WHO」をラテンのリズムでパッショネイトに届け、マイクスタンドを前に踊る「Truth」ではホリックたちと大きく左右に手を振って想いを通じ合わせていく。また、2部ではケビンがボーカルを牽引する「Sweet Goodbye」も新鮮だったが、何より驚かせたのが事務所の後輩グループ楽曲のカバー。昼公演ではM!LKの「コーヒーが飲めません」を清水&小川のラップも交えつつ、彼らならではのオシャレでソウルフルなアレンジにより、タイトルとは真逆のビターな魅力を全開に。夜公演ではSUPER★DRAGONの「Don’t Let Me Down」を完全ジャズアレンジで披露して、ホリックたちの大歓声を呼んだ。

さらに後半戦では、PRIZMAXのハイクオリティかつバラエティ豊かなパフォーマンス力が色濃く発揮されて、センターステージに置かれたベッドを中心に、女性ダンサーとハード&セクシーなダンスを繰り広げた「BAD LOVE」では場内から悲鳴が。反面、二階の窓辺で森崎とケビンが歌いステージで清水がラップする「I want your love」に、ケビンと森が歌いながら寝転ぶベッドにルームウェア姿の島田と小川が雪崩れ込む「GO!」など、ハッピー&キュートな空気感でホリックを沸かせる場面もあった。三層になった舞台の中央に寝転んで歌う森崎が憂いを帯びたムードを醸す「Never」で彼の周りに踊っていた4人のパフォーマーは、そのまま「Gradually」「Someday」をBGMに衣装の裾を翻す豪快な動きでソロダンスを繋いで、最後は福本がバク転でフィニッシュ。そこからボーカル陣のソロコーナーへと続く展開もスリリングで、昼の部ではケビンがエモーショナルにキーボードを弾き語り、夜は森がグラサン&革ジャンで「I believe」をロックに歌い上げて場内を沸騰させた。さらに「my girl」のイントロで客席通路にメンバーが登場してからは、ホリックたちとひとつになるひとときに。ホリックたちとハイタッチを交わす彼らに大音量でコール&レスポンスが沸き上がり、さらに島田が自転車でステージに運び込んだサインボールをみんなでフロアに投げ込めば、「Just Revolution」でペンライトごとホリックたちの拳が振り上がる。こういったファンとの距離の近さも、PRIZMAXの魅力のひとつと言っていいだろう。

そしてモニターに前回のワンマンから今日に至るまでの舞台裏映像が流れ、“all you need is love”と映し出された文字から披露されたのは、12月18日に発売されたばかりの最新シングル「愛をクダサイ」。全員が白の衣装を身にまとって森崎からケビン、森と歌い繋ぐセンチメンタルなメロディラインに清水の“前”を見据えたラップと、艶のある歌心をフィーチャーしたナンバーは、柔らかな動きの中にも想いのこもったダンスと相まって、長年で培ってきたPRIZMAXらしさを感じさせてくれる。また、出会いと別れを想起させるリリックが今の彼らの状況ともマッチして、想いとパフォーマンスのシンクロ率をグッと高めていたのも特筆すべき点。そして「最後ホリックの底力見せてもらっていいかな!?」という清水の煽りから、人気曲「Mysterious Eyes」がダンサブルに投下されると、フロアのペンライトも勢いよく振られて、メンバーと共にクラップを弾けさせる。「ホリック、ラスト1曲ついてこられますか!?」という森崎の煽りから、もうひとつの最新シングル表題曲「Beginning」をドロップ。ライトで赤く染まるステージの上、歌、ラップ、ダンスが混然一体となって襲いくるド迫力のナンバーは、まるでPRIZMAXの未来をこじ開けるような力に満ちていた。

しかし、これで最後になるのをホリックたちが許すわけがない。笑顔満開の「HUG & KISS」でアンコールに登場し、センターステージからクラップを煽ると、清水は「今回のライヴで2019年が最高の1年だったって思えた人いますか?」と1部冒頭に交わした約束を答え合わせ。するとフロアからは満場の「ハーイ!」という肯定の声が返ったのを確認して、福本にマイクをバトンタッチする。

「ハニーたち、楽しかったですか?幸せですか?15年間芸能界でやってきて、2013年からPRIZMAXをやってきて。メンバー、スタッフ、何よりハニーたちと会えたことが本当に幸せです。芸能界は辞めますけどハニーたちのダーリンは辞めないので、夢の中に出たらイチャイチャしてくれますか?泣くのは今日だけでいいですか?」

福本らしい挨拶で会場の哀しみを振り払おうとすると、「有希さん、本当にお疲れさまでした」と伝えた清水も「悲しいこと寂しいことではあるけど、これをネガティブではなく、それぞれプラスに持っていける人間になって、2020年を迎えられたらなと思っています」と前向きに宣言。そして「次の曲はケビンが作曲し、(福本)有希が作詞して、振り付けはフミ(小川)と僕も少し手伝ったかな。で、VTRを作ってくれたのが森と(島田)翼。歌のディレクションは(森崎)ウィンっていう、7人全員で作り上げた楽曲です」と、未発表曲の「絆」をライヴ初披露した。レコーディングやリハーサル、撮影などのオフショット映像が流れ、ピアノがリードするバラード曲をケビン、森、森崎と想いを込めて歌い繋ぎ、その前で4人のパフォ-マーがゆったりと踊る様は、ダンスというよりも“祈り”のよう。<7つの奇跡><仲間がいるからこそ進める>というリリックが胸に刺さり、2部では<出会ってくれて本当にありがとう>というフレーズに至って、遂に森崎は涙に声を詰まらせてしまう。それは福本本人だけでなくほかメンバーも同様で、曲が終わるとみんな、涙に濡れた顔で福本にハグ。だが、涙の中で終わっては前を向くことはできない。

「最後、みんなでひとつになれるこの曲やっていい?」と森崎が問うと、ラストソングに贈られたのは「Three Things」。7人で一列になったりと、フォーメーションから楽しさをかき立てるナンバーに森崎は泣き笑い顔になって、大声で「ゆーちゃん、お疲れ!」と言い放った。最後は一列に並び、繋いだ手を挙げて「本日はありがとうございました!」とマイクレスで叫んで一礼した7人の顔に浮かんでいたのは、明日を見据える清々しい希望の光。PRIZMAXと福本有希の未来が、さらなる輝きに包まれることを願ってやまない。

写真/笹森健一 文/清水素子



<セットリスト>
【1部】
1.Light The Night
2.DADADADADADA
3.Are you ready?
4.DANCE (INTL VERSION)
5.カフェオレ
6.Angel
7.Three Things
8.Best Place to be
9.森崎ウィンソロコーナー/抱きしめて行く
10.I hate you
11.yours
12.Truth
13.コーヒーが飲めません
14.WHO
15.BAD LOVE
16.小川史記ソロコーナー
17.I want your love
18.GO!
19.Never
20.Gradually~Someday
21.ケビンソロコーナー
22.my girl
23.Sing it!
24.Just Revolution
25.愛をクダサイ
26.Mysterious Eyes
27.Beginning
-アンコール-
EN1.HUG & KISS
EN2.絆

【2部】
1.Light The Night
2.DADADADADADA
3.Are you ready?
4.DANCE (INTL VERSION)
5.カフェオレ
6.Angel
7.福本有希ソロコーナー
8.Baby Be Mine
9.森崎ウィン/抱きしめて行く
10.I hate you
11.yours
12.Sweet Goodbye
13.Truth
14.Don’t Let Me Down
15.WHO
16.BAD LOVE
17.島田翼ソロコーナー
18.I want your love
19.GO!
20.Never
21.Gradually~Someday
22.森英寿ソロコーナー/ I believe
23.my girl
24.Ready
25.Just Revolution
26.愛をクダサイ
27.Mysterious Eyes
28.Beginning
-アンコール-
EN1.HUG & KISS
EN2.絆
EN3.Three Things


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