BAEシステムズ、次世代型戦闘機コックピットのVRデモンストレーターをDSEI JAPANに出展
BAEシステムズはDSEI JAPAN2019に、AI(人工知能)と視認追跡技術を使用して、パイロットの視線の変更や身振りだけで戦闘機を制御する次世代型戦闘機コックピット「ウェアラブル・コックピット」のVRデモンストレーターを出展した。
ウェアラブル・コックピットを導入した戦闘機のコックピットは、操縦桿や状況認識用計器など、航空機の制御に必要な最低限度の装置のみが置かれ、現在の戦闘機のコックピットに配されているダイヤルやスイッチ、タッチパネル式スクリーンなどはヘルメット内蔵式式表示装置に表示され、視線の変更やパイロットの身振り手振りなどで操作を行う仕組みとなっている。
BAEシステムズは「ウェアラブル・コックピット」は戦闘機の能力向上に伴う仕様変更や、運用国の要求に応じたカスタマイズがソフトウェアの変更のみで行なえるとしており、今後はヘルメットやGスーツなどからパイロットの身体状況を感知して、モニタリングできる機能などの追加を目指すとしている。
またBARシステムズはDSEI JAPANにイギリスの新戦闘機コンセプト「テンペスト」の大型模型も出展している。同社の「ウェアラブル・コックピット」のVRデモンストレーターやテンペストの大型模型の出展は、航空自衛隊のF-2後継機開発へのイギリスと同社の熱意を示したものと見られる。