今回は、安旨ウイスキーとして、ブラックニッカ ディープブレンドを飲みます。
2013年にリリースされたリッチブレンドは、華やかな香りを重視したブレンドなのに対して、ディープブレンドは甘い香りとピートのしっかりしたスモーキーさを持たせつつ、濃厚なコクを持たせるブレンドになっています。
アルコール度数も、一般的なウイスキーよりも高い45度になっており、濃厚さを求めて加水を抑えています。
このボトルが発売された頃、丁度NHKの朝の連続テレビ小説で、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝をモデルとしたドラマ「マッサン」が放送され、これを機にニッカウヰスキーの製品が多く飲まれるようになりました。
しかし元々、ウイスキーの消費がどんどん減っていたことで生産を抑えていたことに加え、サントリーが生み出したハイボールブームでも積極的な増産計画を行ったことも重なって、このマッサンブームによって長期熟成された原酒が一気に減る事態に陥ってしまいました。
これに伴い、ニッカは長期熟成の原酒を使ったボトルを次々に販売終了し、その代わりとして若い原酒を使いつつも濃厚さを出そうと努力したのが、このディープブレンドでした。
ここ4年の販売の中でも、ディープブレンドを冠した限定ボトルもリリースされました。
2018年に甘さを追求したエクストラスイートが、2019年にはピートのスモーキーさを強めて荒々しくなったナイトクルーズがそれぞれリリースされています。
では実際に飲んでみます。
味わいは、アルコールからの辛みは意外に少なく、甘さが先に訪れ、続いてフルーツを思わせる酸味とほろ苦さが続きます。
アルコール度数45度という高さをあまり感じさせません。
味わいは、ほろ苦さが多少あるものの、全体的にフルーツのような甘さと軽い酸味が主体で、とても飲みやすいです。
加水が進んでも、柑橘系を思わせる苦みや爽やかな香りはあまり感じられず、香りや味わいには大きな変化は感じられません。
加水による変化を楽しみたい人には物足りないかも知れませんが、飲み始めから変わってほしくない人には好まれるかも知れません。
味わいは、多少アルコールの辛みがあるものの、全体的には酸味と甘さがメインになります。
1:4で割ってみると、レーズン、リンゴ、バニラの順に甘い香りが広がっていきます。逆にピートのスモーキーさは抑えられています。
味わいは、甘みが先に訪れ、酸味やほろ苦さがかすかに感じられるほどです。
ただ、1:4でもアルコール度数が9度になるので、余りお酒が強くない人はもう少し加水してもいいでしょう。
味わいは、軽く苦みが感じられた後、甘みが全体を支配します。酸味はあまり目立ちません。
実は発売された2016年の時点でも飲んでいましたが、そのときの印象はストレートで辛さがしっかり来る印象で、香りもレーズンやモルトは余り感じませんでした。
しかし、2018年にラベルを一新していますが、その際にブレンドを改めたのではないかと推測します。
これによってか、どのような飲み方でもとっつきやすい印象になったように思えます。
甘い香りとコクを求めたボトル
ブラックニッカ ディープブレンドは、2015年6月に発売された、比較的新しいボトルです(ラベルは一度リニューアル)。2013年にリリースされたリッチブレンドは、華やかな香りを重視したブレンドなのに対して、ディープブレンドは甘い香りとピートのしっかりしたスモーキーさを持たせつつ、濃厚なコクを持たせるブレンドになっています。
アルコール度数も、一般的なウイスキーよりも高い45度になっており、濃厚さを求めて加水を抑えています。
このボトルが発売された頃、丁度NHKの朝の連続テレビ小説で、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝をモデルとしたドラマ「マッサン」が放送され、これを機にニッカウヰスキーの製品が多く飲まれるようになりました。
しかし元々、ウイスキーの消費がどんどん減っていたことで生産を抑えていたことに加え、サントリーが生み出したハイボールブームでも積極的な増産計画を行ったことも重なって、このマッサンブームによって長期熟成された原酒が一気に減る事態に陥ってしまいました。
これに伴い、ニッカは長期熟成の原酒を使ったボトルを次々に販売終了し、その代わりとして若い原酒を使いつつも濃厚さを出そうと努力したのが、このディープブレンドでした。
ここ4年の販売の中でも、ディープブレンドを冠した限定ボトルもリリースされました。
2018年に甘さを追求したエクストラスイートが、2019年にはピートのスモーキーさを強めて荒々しくなったナイトクルーズがそれぞれリリースされています。
では実際に飲んでみます。
ストレート
先にレーズンの香りが先立ち、すぐさまピートのスモーキーな香り、リンゴ、ウエハース、モルトの香りが続きます。味わいは、アルコールからの辛みは意外に少なく、甘さが先に訪れ、続いてフルーツを思わせる酸味とほろ苦さが続きます。
アルコール度数45度という高さをあまり感じさせません。
ロック
マロンクリームのような甘い香りが先にやってきて、後からスモーキーさとレーズンの香りが続き、リンゴのフルーティさが後を追いかけてきます。味わいは、ほろ苦さが多少あるものの、全体的にフルーツのような甘さと軽い酸味が主体で、とても飲みやすいです。
加水が進んでも、柑橘系を思わせる苦みや爽やかな香りはあまり感じられず、香りや味わいには大きな変化は感じられません。
加水による変化を楽しみたい人には物足りないかも知れませんが、飲み始めから変わってほしくない人には好まれるかも知れません。
水割り
トゥワイスアップにすると、燻製を思わせる煙の香りが一気に広がり、その奥からレーズン、リンゴの香りが広がります。残り香のようにバニラの甘い香りが感じられます。味わいは、多少アルコールの辛みがあるものの、全体的には酸味と甘さがメインになります。
1:4で割ってみると、レーズン、リンゴ、バニラの順に甘い香りが広がっていきます。逆にピートのスモーキーさは抑えられています。
味わいは、甘みが先に訪れ、酸味やほろ苦さがかすかに感じられるほどです。
ただ、1:4でもアルコール度数が9度になるので、余りお酒が強くない人はもう少し加水してもいいでしょう。
ハイボール
1:3で割ると、バニラを思わせる甘い香りの後にピートのスモーキーさがすぐに追いかけ、奥からレーズン、リンゴの香りが広がります。味わいは、軽く苦みが感じられた後、甘みが全体を支配します。酸味はあまり目立ちません。
まとめ
アルコール度数45度という高さを感じさせない、まろやかで甘く飲みやすいウイスキーといえます。実は発売された2016年の時点でも飲んでいましたが、そのときの印象はストレートで辛さがしっかり来る印象で、香りもレーズンやモルトは余り感じませんでした。
しかし、2018年にラベルを一新していますが、その際にブレンドを改めたのではないかと推測します。
これによってか、どのような飲み方でもとっつきやすい印象になったように思えます。
- メーカー:ニッカウヰスキー
- 容量:700mL
- アルコール度数:45度
- 香り:レーズン、リンゴ、ウエハース、マロンクリームの甘い香りが主体。加水でスモーキーさが目立ってくる。
- 味わい:高い度数の割にアルコールからの辛みが少なく、甘さ、酸味が主体。加水でほろ苦さが目立つ。
- ストレート A: アルコールの刺激が少なく、香りが豊かで甘みが主体。
- ロック B: マロンクリームのような香りが広がる。加水が進んでも香りや味の変化は少ない。
- 水割り C: トゥワイスアップではスモーキーな香りが広がるが、1:4ではかなり抑えられる。
- ハイボール B: ピートのスモーキーさが目立つが、味わいは甘さが主体。