# 新型コロナウイルス

解約、忘れていませんか?コロナ家計を蝕む「サブスク支出」のヤバさ

ナゼか“お金を払い続けてしまう”ワケ
松崎 のり子 プロフィール

一部の業者は、あえて解約方法を分かりにくくしたり、無料期間が終了することを積極的には通知しないケースもある。筆者もスマホのサブスクサービスを解約するさい、何度も何度も「本当に解約していいですか?」というメッセージが出てきて閉口したことがあった。

こうしたブレーキが働いて、「まあ月に1000円程度ならいいか」とチリツモ支出を延々続けてしまうのが、サブスク商法といえる。

 

家族で見える化し、取捨選択を

もう一つ面倒なのは、サブスク料金は家計支出というより、契約者個人に紐づいているため、本人しか把握していない点だ。

身近でも夫婦が別々にAmazonプライム契約をしていたという家庭もあった。家庭ごとの事情もあるだろうが、もし整理できるならプライム会員は一人だけでいいだろう。

全国の都道府県境を越える移動も解禁となり、ウィズ・コロナ生活は新しいフェイズに入った。外出が増えれば、家にこもりつつ、ながら動画鑑賞というレジャースタイルも変わってくる。また、学校の授業が開始され、子ども用のコンテンツが不要になることもあるだろう。

巣ごもりマインドをリセットし、これまでの支出の要不要を見直すタイミングにしたい。そのさい家族全員が利用しているサブスク契約を洗い出し、デジタル固定費の圧縮にも取り掛かろう。カード引き落としや携帯料金合算払いで使っている月額料金を書き出して、「使っている」意識を見える化するといい。

残念ながら、仕事も外食も旅行も個人消費もコロナ前に戻るのはまだ先だろう。経済が停滞すれば、我々の収入にもダメージとなる。本格的な減収はコロナ第二波とともに冬にやってくるかもしれない。備える相手はウイルスだけではないのだ。