[シドニー/北京 28日 ロイター] - ロイターの集計によると、COVID─19(新型コロナウイルス感染症)による死者が28日、世界全体で50万人に達した。世界の累計の感染者数は1000万人を突破した。
死者数の増加ペースはこの数週間で落ち着きつつあるものの、公衆衛生の専門家らは、米国やインド、ブラジルでの新規感染者数の記録的な増加や、アジアの一部諸国における感染再拡大に懸念を示している。
6月1─27日のデータに基づくロイターの集計によると、24時間に平均で4700人以上が新型コロナ感染症で死亡している。1時間当たりで196人、18秒あたり1人が死亡していることになる。
ロイターのデータによると、新型コロナ感染症の世界全体の死者数のうち、米国がおよそ4分の1を占めた。米国では最近、早期に積極的に経済再開に動いた南部、西部の一部の州で、感染者が急増している。
新型コロナ感染症による死者数は、月当たりでみると世界全体で7万8000人。世界保健機関(WHO)の2018年の統計では、エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)関連の死亡者数は月当たり6万4000人、マラリアによる死者数は月3万6000人となっている。