【5月1日 AFP】米国家情報長官室(ODNI)は4月30日、世界各地で猛威を振るっている新型コロナウイルスについて、中国が起源だが人工的なものでも遺伝子組み換えされたものでもないとの結論に達したと発表した。

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 ODNIは声明で、「全情報機関は一貫して、中国を起源とする新型コロナウイルスに対処する、米国の政策立案者らに対し重要な支援を提供してきた」と表明。「情報機関は新型コロナウイルスは人工的なものでも遺伝子操作されたものでもないとする、広範にわたる科学的コンセンサスと一致する見解を持つ」と述べた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は27日、新型ウイルスの流行をめぐり、中国に損害賠償を請求する可能性を示唆していた。

 報道によると、トランプ氏は新型ウイルスの発生源についてさらに調査を進めるよう米情報機関に指示した。当初、コウモリなどの野生動物を販売していた中国・武漢(Wuhan)の生鮮市場が発生源とされた同ウイルスは現在、近くにあるウイルス研究所から流出した可能性があるとみられている。(c)AFP