前回に続き、ANAビジネスクラス(羽田~ミュンヘン)の模様から、今回は2食目の機内食を中心に、ANAのサービスの質を伺っていきたいと思います。
ワイン、リキュール、美味しいスイーツ、そしてバースデーサプライズと、色々楽しませてくれたANAビジネスクラス。でも、いつもどこか抜けがあって完璧でない、そんなどっちつかずのサービスに感じてしまいました…。
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機内販売の「村尾」をGet!
ところで今回、ANAの機内販売からプレミアム酒の「村尾」を事前予約していて、最初の機内食の後にCAさんが持ってきてくれました!
村尾と言えば、日本3大焼酎(3M)の一つ。店頭には殆ど出回らず、プレミア価格で取引される希少な焼酎ですよね(最近はそれ程でもなくなってきましたが…)。JALの「森伊蔵」と同じく、ANAもこの時期(概ね4月~6月頃)に限って期間限定で販売されるそうです。
ボトル1本定価4,000円のところ、ANAカード(そらちかカード)利用で1割引に。JALの森伊蔵はファーストクラスとビジネスクラス限定ですが、ANAの村尾はエコノミークラスでも買う事が出来るので、チャンスのある方は是非!
この村尾のテイスティングについては、またの機会にお伝えしようと思います。
味は良し!赤ワインと3種のリキュール
さて、食後酒として頂いたコチラのリキュール。「ベイリーズ・オリジナル・アイリッシュクリーム」というアイルランドのデザート酒なのですが、甘~いチョコレートドリンクながら、ツンとしたアルコールが効いた大人の味!
メニューに書かれた「食後酒」は他にもあって、定番の「カミュVSOP」や「コアントロー」も頂きましたが、こちらも甘口ながら強いアルコールでパンチが効いて、なかなかの美味!
表記の通り食後にデザート感覚で酔える3つのリキュールは、なかなかのおススメです!
また、追加で頼んだボルドーワイン「Les Hauts de a Gaffeliere 2014」ですが、こちらも甘み・酸味のバランスが良く、なかなか良いお味!後から風味の広がりを感じますが、広がりきる前に閉じてしまうのが若干惜しいところ。
ボトルの市場価格は2千円台前半、意外にも高価なワインで驚きました!シャンパンが残念なANAビジネスクラスですが、その他の洋酒のセレクトに関してはJALよりも上と言えますね。
人気メニューはすぐ品切れに…
続いては2食目の機内食!到着の4時間前になってアラカルトメニューからオーダーしましたが、なんと“これだけは食べたい”と思っていた「レストランよねむら」プロデュースの洋食メニューが、既に売り切れてしまったとの事・・・。こちらのメニューは1食目の洋食のメインの一つにもなっているので、やはりこういうのは先にオーダーしておかないと駄目ですね。
仕方なく、コチラの2品をオーダー。
- タンドリーチキンとチェダーチーズの温かいフォカッチャ
- シーフードと彩り野菜のクリームリゾット
注文から25分も掛かりました(笑)。テーブルクロスも引いてくれないですし、何だかちょっと雑な感じ…。
どちらのメニューも味は良いですが、フォカッチャはチキンにもう少しボリュームが欲しいところ。クリームリゾットも具沢山なのは良いですが、盛り付け方がB級品…。これじゃ高揚感が湧いてこないです。
新感覚のスイーツが美味!
もう一つ、“おつまみ”から「フォンダンビスキュイ」を頂きました。見た目はクッキー、食べてみるとクッキーよりもしっとりした、半分チョコレートの様な食感と味で、なかなかの美味!
こちら、かの有名なReman(レーマン)の商品。ANAでは国内線のプレミアムクラスでも提供されている様で、口コミを見ると多方面で絶大な人気を誇っている様ですね。
手ごろな価格で買えるので普段のおやつにも良いですし、帰国してから私もさっそくGet!小分けになっているので、大勢が集まる場所に手土産としても最適かと思います。
“サプライズ”は嬉しいけど…
ふ~お腹いっぱい…!到着まで1時間を切った頃、私が席で寛いでいたら、いきなりCAさんがやってきて…
なんとまさかのバースデーサプライズ!飛行機の模型とストラップ、そして温かい手紙を添えて頂きました!話によると、この持って来てくれたCAさんも私と誕生日が近いのだとか。
そう言えば、2年前にもJALファーストクラスで頂いた事があった様な…(参考→JALファーストクラス搭乗記!羽田~ロンドン‐その③機内食レポートとBirthdayサプライズ!)。決してこの時期を狙って乗っている訳じゃないんですけどね。
もう満腹で何も入らない状態でしたが、折角の好意なので頂く事に…。それにしても、着陸まであと僅かのこんな切羽詰った時に持ってくるなんて…、嬉しいけどちょっと有り難迷惑な感も…。
何かが抜けてる…ANAのサービス
3回に渡ってお伝えしてきたANAビジネスクラスですが、機内食の味やアルコールのセレクトに関しては概ね良いと思えるものの、サービス全体の質に関しては首を傾げたくなる事もしばしば。
CAの応対の仕方は丁寧ですし、所作も決して悪いものではありませんが、時間の掛かりすぎる機内食(1食目2食目ともに)、テーブルクロスの引き忘れ(2食目)、そして到着前ギリギリのバースデーサプライズ等を見ていると、客の都合をあまり考えずにCAの都合で動いていると言わざるを得ません。
スカイトラックス社の格付けでは、奇しくもANAは5つ星。同じ5つ星であるカタール航空の機内食やサービス品質と比べると、流石に同じランクとは思えませんね。
ANAが5つ星なら、カタール航空は7つ星くらい無いと割りに合いませんよ(参考→ドーハ発の美味しいアラカルト!カタール航空ビジネスクラス機内食)
質は良いけど何かが抜けてる…、そう思わされたANAビジネスクラスのレポートでした!シートやアメニティ、1食目レポートの記事も併せてご覧下さい。
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